花幾年

折口信夫




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※(「藹」の「言」に代えて「月」、第3水準1-91-26)()
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塔の尾の御陵みはかの山の夕花の 色立つ見ればあまりしづけき   折口春洋はるみ
山の背に つゞき輝く吉野の町。棟もいらかも、花の中なる
これは硫黄島いおうじまに消えた私のむすこの歌である。





底本:「日本近代随筆選 2大地の声〔全3冊〕」岩波文庫、岩波書店
   2016(平成28)年5月17日第1刷発行
   2017(平成29)年12月15日第3刷発行
底本の親本:「折口信夫全集 33」中央公論社
   1998(平成10)年2月1日
初出:「旅 第二十一巻第四号」
   1947(昭和22)年4月発行
※初出時の署名は「釈迢空」です。
入力:深白
校正:持田和踏
2024年1月12日作成
青空文庫作成ファイル:
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