愛國百人一首評釋

齋藤茂吉




大宮の内まで聞ゆ網引あびきすと網子あごととのふる海人あまの呼び聲 長奧麻呂
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 殿
 調

新たしき年のはじめにとよの年しるすとならし雪の降れるは 葛井諸會
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 調

おきなとてわびやは居らむ草も木も榮ゆる時に出でて舞ひてむ 尾張濱主
 ()()()()歿殿
 
 殿

山はさけ海はあせなむ世なりとも君にふたごころわがあらめやも 源實朝
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 調
 

君をいのるみちにいそげば神垣かみがきにはや時つげてとりも鳴くなり 津守國貴
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千代へぬるふみもしるさずわだつ國の守りの道は我ひとり見き 林子平
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ひとかたに靡きそろひて花すすき風吹く時ぞみだれざりける 香川景樹
 ()()()()歿
 
 調

天皇おほきみに仕へまつれと我を生みし我がたらちねぞたふとかりける 佐久良東雄
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みちのくのそとなる蝦夷えぞのそとを漕ぐ舟より遠く物をこそ思へ 佐久間象山
 ()()()()()西
 
 





 
   197550718

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201094
2011422

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