一商人として

――所信と体験――

相馬愛蔵、相馬黒光






 
 

  

相馬愛蔵
[#改丁]




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 西
 西
 便
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 宿



 
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 使
 
調
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 右のように言い合わせ、さらに自分たちは全くの素人であるから、少なくとも最初の間は修業期間とせねばなるまい。その見習い中に親子三人が店の売上げで生活するようでは商売を危くするものであるから、


 
 
 
 
 
 
 



 
 
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 使宿使使
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 退
 
 調
 



 
 
 
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 鹿
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 鹿()
 
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 調調

 
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宿



宿


 本郷中村屋としての我々の第五年はこうしていよいよ順調に進み、よそ目には申し分なく見えたかも知れないのであるが、じつは非常な苦境に立たされていた。その事情は私が新たに語るまでもなく、妻がその著「黙移」の中で詳しく述べているから、ここにはそれを引くことにする。
 調調
 
 西

 
 
 
 ※(「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28)


 
 
 


 宿宿
 
 宿
 宿便()宿
 
 宿宿
 宿
 
 
 宿
 宿西便宿
 西宿
 
 退
 便



 宿
 
 

 ※(「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28)
 

 
 
 
 調
 
 



 
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 便便

 
 調
 



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 調
 調
 使使
 
 使
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寿


 宿
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 宿寿
 
 調
 寿



 
 
 
 
 
 婿
 寿
 宿使



 
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 使
 
 
 



 西
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 便
 



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 宿



 宿
 婿調
 
 

 

 

 


 

 

 
使
 
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 西西西
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 宿鹿使()()
 西殿
 西
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 宿宿殿
 
 使
 
 
 
 

 
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 宿
 宿
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 調姿
 
 調



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 調
欧州                    日本
一人の配達およそ一石            一人の配達およそ一斗
   (リットル入り百八十本)             (一合入り百本)
            円
原価 (一升二十銭) 二〇・〇〇        (一升二十銭) 二・〇〇
一人の給金       五・〇〇                二・五〇
 計         二五・〇〇                四・五〇
売上げ(一合三銭)  三〇・〇〇        (一合七銭)  七・〇〇
 差引収益       五・〇〇                二・五〇
 牛乳のようなものでは、配達料は経営費の大部分を占めるのであるから、この費目の軽減を計ることが経営上最も必要なことであった。そこで中村屋も開業以来の無料配達を改め、現在のように規定したのである。
一、近隣以外はことごとく配達料を申し受けること、但し牛乳は近隣といえども大瓶(二合五勺)三銭、小瓶(一合一勺)二銭の配達料を申し受ける。
三、金額五円以上の御註文はサーヴィスとして旧市内無料、但し郊外で電車賃十五銭以上の所は十四銭を差し引き、残額だけを申し受ける。
四、配達は午前午後と各々一回とし、午前の分は前九時までに、午後の分は正午までに御註文を受けること。
 



 
 
 
 貿貿貿
 
 西
 
 



 
 使使使使
 
 調綿使
 使
 使
 



 使退
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 宿
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 宿
 宿()退
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二、店員並びにその家族全体に生活の不安を与えてはならないこと。
五、老後の心配を少なくするため、十年以上の勤続者には店費にて保険を付けること。
七、常識を養い、教養を深めるため、修養勉学の機会をつくること。
八、主人および一族中いわゆる重役的存在として店務に参加するものの、店より受くる俸給は店の幹部級の者より薄給なるべきこと。
 
 
 
 
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 使
 便
 便
 宿
 
 
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 宿宿
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 便宿宿
 宿宿
 宿
 宿退
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 宿
 
 宿宿()()()()
 
 
 
 

 寿
西
 

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 退
 
 
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 宿






 宿
 
 
 ()()()()辿()()
 



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 調
 
 
 



 
 
 調()
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 使使()
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慶長年間、江戸伝馬町佐久間某の婢に竹といふ慈悲仏性の女あり。台所の流しもとに布を張り、流るる飯粒を防ぎて己が食となし、己の食を乞食に与ふ。遂に生身の大日如来と化生し、流し板より光明を発したりと。霊像並びに流し板は今東京市麻布飯倉町赤羽心光院にまつる。
末世まで光る後光のさした下女  (江戸時代川柳)
雀子やお竹如来の流しもと    一茶
 使


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 便
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 退
 



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 宿
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 簿簿
 簿簿
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 退



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 宿退



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使


 宿
 退()
 使
 



 
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 宿()
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 ※(「金+昆」、第4水準2-91-7)()()西
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 辿
 

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 西使
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 宿
 
 西()()



 
 調調使便
 
 
 
 使
 
 
 
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 調
 
 
 
 



 
 
 



 
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 姿
 調()()殿
 調
 
 
 








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