仔猫の裁判

槇本楠郎




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(1)下の部屋には、いつでも留守番のおぢいさんか、おばあさんがゐるはずだが、ちよつとうちけたすきに、泥棒が入つて、何も持つて行く物がなかつたので、乱暴をして逃げたにちがひない。
(2)どこかのいたづらツ子が、子供会の者のやうに見せかけて、のうすいお爺さんお婆さんをごまかしてしのびこみ、いたづらをして逃げ出したにちがひない。
(3)昼間でもよく天井でねずみが騒いでゐたし、それに困つて、お爺さんお婆さんが仔猫こねこを飼つたくらゐだから、きつと、鼠のしわざにちがひない。
 
 
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底本:「日本児童文学大系 三〇巻」ほるぷ出版
   1978(昭和53)年11月30日初刷発行
底本の親本:「仔猫の裁判」文章閣
   1935(昭和10)年11月
初出:「教育論叢」
   1933(昭和8)年5月
※表題は底本では、「仔猫こねこの裁判」となっています。
入力:菅野朋子
校正:雪森
2014年6月12日作成
青空文庫作成ファイル:
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