純粋経済学要論

ELEMENTS D'ECONOMIE POLITIQUE PURE OU THEORIE DE LA RICHESSE SOCIALE

上巻

レオン・ワルラス Leon Walras

手塚壽郎訳




     

 ()m※(アキュートアクセント付きE小文字)daillon 
 "A L※(アキュートアクセント付きE小文字)on Walras, n※(アキュートアクセント付きE小文字) ※(グレーブアクセント付きA小文字)Evreux en 1834, professeur ※(グレーブアクセント付きA小文字)l'Acad※(アキュートアクセント付きE小文字)mie et ※(グレーブアクセント付きA小文字)l'Universit※(アキュートアクセント付きE小文字) de Lausanne, qui le premier a ※(アキュートアクセント付きE小文字)tabli les conditions g※(アキュートアクセント付きE小文字)n※(アキュートアクセント付きE小文字)rales de l'※(アキュートアクセント付きE小文字)quilibre ※(アキュートアクセント付きE小文字)conomique, fondant ainsi l'※(アキュートアクセント付きE小文字)cole de Lausanne. Pour honorer cinquante ans de travail d※(アキュートアクセント付きE小文字)sint※(アキュートアクセント付きE小文字)ress※(アキュートアクセント付きE小文字)."
 Evreux  Acd※(アキュートアクセント付きE小文字)mie 
 () G. Sensini ()()mutuelle d※(アキュートアクセント付きE小文字)pendance()ensemble et r※(アキュートアクセント付きE小文字)ciproquement()()()
 d※(アキュートアクセント付きE小文字)sint※(アキュートアクセント付きE小文字)ress※(アキュートアクセント付きE小文字) d※(アキュートアクセント付きE小文字)sint※(アキュートアクセント付きE小文字)ress※(アキュートアクセント付きE小文字) R. Gibrat  Les In※(アキュートアクセント付きE小文字)galit※(アキュートアクセント付きE小文字)s※(アキュートアクセント付きE小文字)conomiques, Paris. 1931.  Carver 
 "The author hopes that the reader who takes up this volume may do so with the understanding that economics is a science rather than a branch of polite literature, and with the expectation of putting as much mental effort into the reading of it as he would into the reading of a treatise on physics, chemistry, or biology."
 貿()

  



註一 Sensini: La teoria della "rendita," 1912, pp. 407-8.
註二 〔Antonelli: Le'on Walras, dans la Revue d'histoire des doctrines e'conomiques et sociales, 1910, p. 187.
註三 〔V. Pareto: Manuel d'e'conomie politique trad. de l'italien par Al. Bonnet, 1909. pp. 160, 247.
註四 T. N. Carver: The Distribution of Wealth, 1899, Preface.


     

  L※(アキュートアクセント付きE小文字)on Walras: El※(アキュートアクセント付きE小文字)ments d'※(アキュートアクセント付きE小文字)conomie politique pure ou Th※(アキュートアクセント付きE小文字)orie de la richesse sociale. Paris et Lausanne. 便
  


     

 Marie-Esprit-L※(アキュートアクセント付きE小文字)on Walras西()EvreuxAntoine-Auguste WalrasMontpellier Louise-Aline de Sainte-Beuve LilleCaen※(アキュートアクセント付きE小文字)loquence fran※(セディラ付きC小文字)aise Le Cid, esquisse litt※(アキュートアクセント付きE小文字)raire Docteur-※(グレーブアクセント付きE小文字)s-lettresNancy, Caen, Douai, Pau De la nature de la richesse et de l'origine de la valeur. Paris.Th※(アキュートアクセント付きE小文字)orie de la richesse sociale, ou R※(アキュートアクセント付きE小文字)sum※(アキュートアクセント付きE小文字) des principes fondamentaux de l'※(アキュートアクセント付きE小文字)conomie politique. Paris.
 Bachelier ※(グレーブアクセント付きE小文字)s lettresBachelier ※(グレーブアクセント付きE小文字)s sciencesEcole PolytechniqueRecherches sur les principes math※(アキュートアクセント付きE小文字)matiques de la th※(アキュートアクセント付きE小文字)orie des richesses. 1838.Ecole des Mines退
  Francis Sauveur  Gave de Pau RenanLes Roseaux ()
  Journal des Economistes Presse L'Economie politique et la justice. Examen critique et r※(アキュートアクセント付きE小文字)futation des doctrines ※(アキュートアクセント付きE小文字)conomiques de M. P.-J. Proudhon. Paris.VaudTh※(アキュートアクセント付きE小文字)orie critique de l'imp※(サーカムフレックスアクセント付きO小文字)t. Paris.Th※(アキュートアクセント付きE小文字)orie de l'imp※(サーカムフレックスアクセント付きO小文字)t. Paris.
 ()Caisse d'escompte des associations populairesL※(アキュートアクセント付きE小文字)on Say Le TravailRecherche de l'id※(アキュートアクセント付きE小文字)al socialLouis RuchonnetDamethPrincipes d'une th※(アキュートアクセント付きE小文字)orie math※(アキュートアクセント付きE小文字)matique de l'※(アキュートアクセント付きE小文字)changeEquations de l'※(アキュートアクセント付きE小文字)changeEquations de la productionEquations de la capitalisationEl※(アキュートアクセント付きE小文字)ments d'※(アキュートアクセント付きE小文字)conomie politique pureA. W. Marget
 退Etudes d'※(アキュートアクセント付きE小文字)conomie appliqu※(アキュートアクセント付きE小文字)eEtudes d'※(アキュートアクセント付きE小文字)conomie sociale
  Questions pratiques de l※(アキュートアクセント付きE小文字)gislation ouvri※(グレーブアクセント付きE小文字)re et d'※(アキュートアクセント付きE小文字)conomie politique La Paix par la justice sociale et le libre ※(アキュートアクセント付きE小文字)change
 Clarens

註一 L. Walras: Un initiateur en ※(アキュートアクセント付きE小文字)conomie politiqu※(ダイエレシス付きE小文字) A. A. Walras, dans la Revue du mois, ao※(サーカムフレックスアクセント付きU小文字)t 1908, p. 173.
註二 本書原著第四版の序、二一頁参照。
註三 E. Antonell※(ダイエレシス付きI小文字) Un ※(アキュートアクセント付きE小文字)conomiste de 1830: Auguste Walras, dans la Revue d'histoire ※(アキュートアクセント付きE小文字)conomique et sociale, 1923, p. 529.
註四 オーギュストとクールノーとの関係については、L. Hecht: A Cournot und L. Walras, Heidelberg, 1930, p. 23 以下を参照。
註五 Antonell※(ダイエレシス付きI小文字) L※(アキュートアクセント付きE小文字)on Walras, dans la Revue d'histoire des doctrines ※(アキュートアクセント付きE小文字)conomiques, 1910, p. 170. Cf. Bompair※(ダイエレシス付きE小文字) Du Principe de libert※(アキュートアクセント付きE小文字) ※(アキュートアクセント付きE小文字)conomique dans l'※(リガチャOE小文字)uvre de Cournot et dans celle de l'Ecole de Lausanne, p. 238.
註六 Antonell※(ダイエレシス付きI小文字) Principes d'※(アキュートアクセント付きE小文字)conomie pure, pp. 24-5.
註七 A. W. Marget: L※(アキュートアクセント付きE小文字)on Walras and the "Cash-Balance Approach" to Problem of the Value of Money, in the Journal of Political Economy, October 1931, pp. 569-600.


     


Vaud()Louis Ruchonnet()
()
  
       
  
  

The Theory of Political Economy稿()
()
 
 Pp. XXXV-XLII Journal des ※(アキュートアクセント付きE小文字)conomistes 
 Auguste Walras
 
 

 sur bons
 
 circulation ※(グレーブアクセント付きA小文字)desservirTh※(アキュートアクセント付きE小文字)orie de la monnaieencaisse d※(アキュートアクセント付きE小文字)sir※(アキュートアクセント付きE小文字)e
 
 
純粋経済学要論すなわち社会的富の理論
第一編 経済学及び社会経済学の対象と分け方――第二編 二商品相互の間の交換の理論――第三編 多数の商品相互の間の交換の理論――第四編 生産の理論――第五編 資本化及び信用の理論――第六編 流通及び貨幣の理論――第七編 経済的進歩の条件と結果、純粋経済学のシステムの批評――第八編 公定価格・独占・租税について
附録第一 価格決定の幾何学的理論
附録第二 アウスピッツ氏とリーベン氏の価格理論の原理についての考察
 ()
 
 biens fongiblesservices使services consommablesservices producteurs()
 ()
 march※(アキュートアクセント付きE小文字) des servicesmarch※(アキュートアクセント付きE小文字) des produits
 
 
 approvisionnement
 ()()()
 Th※(アキュートアクセント付きE小文字)orie math※(アキュートアクセント付きE小文字)matique de la richesse sociale()CanardCournot()()
  Final Degree of Utility  Grenznutzen 
 Pp. XLIII-LVII
  Jahrb※(ダイエレシス付きU小文字)cher f※(ダイエレシス付きU小文字)r National※(ダイエレシス付きO小文字)konomie und Statistik, tome XVII Zur Theorie des KapitalsInnsbruckKapital und Kapitalzins()()

式
A’
式
から導き出すことを主張するゆえんである。ここで pk, pk', pk'' は新資本(K)、(K')、(K'')の用役の価格であり、交換及び生産理論によって決定せられる。Dk, Dk', Dk'' ……は製造せられた新資本の量であって、その販売価格と生産費との均等を条件として決定せられる。語を換えていえばそれらは収入率の均一を条件として決定せられる。そしてこの条件はまた新資本の量の最大の利用の条件でもある。また
式
1()
 Whewell
 ()()()
ローザンヌ、一九〇〇年六月

レオン・ワルラス


註一 この書の印刷用の紙型が出来上ってから、第三七六頁と第四一四頁とにわずかの修正を加え、かつ一九〇二年日付の二つの註を添えた。(一九〇二年記す)
註二 これら第二、第三部に代えて、※(アキュートアクセント付きE)tudes d'※(アキュートアクセント付きE小文字)conomie sociale(1896)と ※(アキュートアクセント付きE)tudes d'※(アキュートアクセント付きE小文字)conomie appliqu※(アキュートアクセント付きE小文字)e(1898)との二巻を公にした。これで私の仕事はほぼ完成したわけである。
註三 Compte-rendu des s※(アキュートアクセント付きE小文字)ances et travaux de l'Acad※(アキュートアクセント付きE小文字)mie des sciences morales et politiques, janvier 1874. または Journal des ※(アキュートアクセント付きE小文字)conomistes, avril et juin 1874. 参照。
 Principe d'une th※(アキュートアクセント付きE小文字)orie math※(アキュートアクセント付きE小文字)matique de l'※(アキュートアクセント付きE小文字)change  Equation de l'※(アキュートアクセント付きE小文字)change  Acad※(アキュートアクセント付きE小文字)mie des sciences morales et politiques  Soci※(アキュートアクセント付きE小文字)t※(アキュートアクセント付きE小文字) vaudoise des sciences naturelles  Equation de la production  Equation de la capitalisation et du cr※(アキュートアクセント付きE小文字)dit  Soci※(アキュートアクセント付きE小文字)t※(アキュートアクセント付きE小文字) vaudoise  Teoria matematica della richezza socialeBiblioteca dell'economista. 1878. Mathematische Theorie der Preisbestimmung der wirtschaftlichen G※(ダイエレシス付きU小文字)terStuttgart. Verlag von Ferdinand Enke. 1881
註五 この論文は ※(アキュートアクセント付きE)tudes d'※(アキュートアクセント付きE小文字)conomie sociale 中に収められている。
  maximamaximumTh※(アキュートアクセント付きE小文字)orie de la monnaie La Revue scientifique  maximum 
 Notes sur le 15 1/2 l※(アキュートアクセント付きE小文字)gal; Th※(アキュートアクセント付きE小文字)orie math※(アキュートアクセント付きE小文字)matique du bim※(アキュートアクセント付きE小文字)tallisme; De la fixit※(アキュートアクセント付きE小文字) de valeur de l'※(アキュートアクセント付きE小文字)talon mon※(アキュートアクセント付きE小文字)taireJournal des ※(アキュートアクセント付きE小文字)conomistes. ; ※(アキュートアクセント付きE)quations de la circulationBulletin de la Soci※(アキュートアクセント付きE小文字)t※(アキュートアクセント付きE小文字) vaudoise des sciences naturelles. D'une m※(アキュートアクセント付きE小文字)thode de r※(アキュートアクセント付きE小文字)gularisation de la variation de valeur de la monnaie; Th※(アキュートアクセント付きE小文字)orie de la monnaie; Le probl※(アキュートアクセント付きE小文字)me mon※(アキュートアクセント付きE小文字)taire ※(アキュートアクセント付きE)tudes d'※(アキュートアクセント付きE小文字)conomie politique appliqu※(アキュートアクセント付きE小文字)e
(訳者註) "encaisse d※(アキュートアクセント付きE小文字)sir※(アキュートアクセント付きE小文字)e" はケインズの交換方程式におけるkと等しい意味をもっている。
 
 Revue d'※(アキュートアクセント付きE小文字)conomie politique
 
註一一 これら数理経済学の文献は、古い数理経済学文献と共に、M. T. N. Bacon が英訳したクールノーの訳書の巻末に I. Fisher が載せた数理経済学文献中につまびらかである。この訳書は Economic Classics 中の一冊として一八九七年に公にされた。
[#改丁]
  第一編 経済学及び社会経済学の目的と分け方
[#改丁]

    第一章 スミスの定義とセイの定義


          


  
  ()L'Ordre nature et essentiel des soci※(アキュートアクセント付きE小文字)t※(アキュートアクセント付きE小文字)s politiques, 1767Mercier de la Rivi※(グレーブアクセント付きE小文字)rePhysiocratie ou constitution naturelle du gouvernement le plus avantageux au genre humain, 1767, 1768Dupont du NemoursL'Abb※(アキュートアクセント付きE小文字) BaudeauLe Trosne()
  
  ()
  
 
  Jean-Baptiste SayTrait※(アキュートアクセント付きE小文字) d'※(アキュートアクセント付きE小文字)conomie politique, ou simple exposition de la mani※(グレーブアクセント付きE小文字)re dont se forment, se distribuent et se consomment les richesses
  
 ()Laissez faire, laissez passer宿()Dictionnaire d'※(アキュートアクセント付きE小文字)conomie politique, 2 vol., 1851-3Charles CoquelinCochut
 便()
  ()()
  Adolphe Blanqui()
 Joseph Garnier
 


     


           


  Trait※(アキュートアクセント付きE小文字) du cr※(アキュートアクセント付きE小文字)dit et des banquesDictionnaire d'※(アキュートアクセント付きE小文字)conomie politiqueCharles Coquelin※(アキュートアクセント付きE)conomie politiqueStorchRossi
  調
  ()()()()
  調
  ()()
 ()()綿
  
 
  
 
  ()()faits humanitaires()()
  
 ()
 使()()使使使
 ()使使
  使調
 便industriemoeurs
 
 使調
  


     
        


        5vb=600va  


  richesse sociale
 
 使()()
 ()
  rareraret※(アキュートアクセント付きE小文字)()()
  1使
  2()
  3production industrielleindustrie
  
  
 使使()
 Le Havre()()les hallesla bourse
 
  
 
 ()()便
  
 
 vb  va
[1] 5vb=600va
が得られ、また両辺を5で除せば、
vb=120va
が得られる。
 もしまた、既に述べた例の中で仮定したように、一グラムの銀の交換価値の代りに、九〇パーセントの銀五グラムの交換価値を価値の尺度として採用し、かつこの銀五グラムの交換価値をフランと呼べば、換言すれば、
5va=1 フラン
であるとすれば、
[2] vb=24 フラン

 12
  
 
 
 使
 ()()


     
        


          


  
 便便便便
 
  
 綿
 
 
 ()()
  
 
 
 調便
  
 ※(アキュートアクセント付きE小文字)conomie politique appliqu※(アキュートアクセント付きE小文字)e
  
 
 
  
 
 鹿鹿鹿鹿鹿鹿鹿()()鹿鹿鹿使
  使調使
  使()()()()使使調Jus est suum cuinque tribuere. ※(アキュートアクセント付きE小文字)conomie sociale
  
 
 調()()

   


     


     mva=nvb. pa pb.  Da, Oa, Db, Ob. Ob=Dapa, Oa=Dbpb.   式.   ()()


  
  
 marchandises
 ()()
  
 
 offre effectivedemande effective
 
 ※(アキュートアクセント付きE小文字)quilibre
 退
 
 退
 ()()()()()()
  De QuinceyLac Sup※(アキュートアクセント付きE小文字)rieur()()
  
 
mva=nvb
ここで(A)の一単位の交換価値を va と呼び、(B)の一単位の交換価値を vb と呼んでおく(第二九節)。
 交換価値の比すなわち相対的交換価値を価格(prix)と一般的に呼び、(A)で表わした(B)の価格、(B)で表わした(A)の価格を、それぞれ pb, pa で一般的に表わし、比式及び式の値を特にそれぞれμ及び式で表わせば、この第一の方程式から
式
を得べく、かつまたこれらの二つの方程式から
式

 
 
 2式使便使
  式Da, Oa, Db, Ob 
 pa Da Dapa Ob 式Da, pa Ob 
Ob=Dapa

 pa Oa Oapa Db 式Oa, pa, Db
Db=Oapa
 同様に Db, Ob, pb, Oa, Da の間に、次の方程式が成立するのを証明し得るであろう。
Oa=Dbpb
Da=Obpb
papb=1 
 
 Da, Oa, Db, Ob Ob Oa Da Db pa, pb Da, Db 
Oa=Dbpb, Ob=Dapa
となる。
 四六 ところで、
Da=αOa
であるとすれば、α=1 であるか、α>1 であるか、α<1 であるかの三つの仮定を設けることが出来る。だがまず最後の定理を述べておく。
 上記の方程式に、
Da=Obpb
Oa=Dbpb
によって与えられた Da, Oa の値を代入すれば、
Ob=αDb

 
 
Da=Obpb
Db=Oapa
DaDb=OaOb
 または、
Oa=Dbpb
Ob=Dapa
OaOb=DaDb
 結局、いずれの考え方によるも
式

 
   α=1, Da=Oa, Ob=Db 式式 μ Da=Oa Ob=Db 
  式
 Da Oa pa pb Db Ob pb pa  0.50  0.50  0.60 pa pb Da Db pb pa Db Da Oa Ob Oa Db pb pb Db Ob Da pa pa Da 


     


        ()()   


  
 式式 1, 2, 5, 10 1, 2, 5, 10  100  100 
  virtuelleeffective
 qb 1ob da 
dava=obvb
da 式qb, 式pa, da y
qb=y+dapa
 qb qb 式pa pa da y
 qb pa da pa da 
図
  OpOdOpa', Opa'' Oad,1 0 p'a, p''a  p'a, p''a  p'aa'1, p''aa''1  p'a, p''a Oap,1 
 1ad,1, a'1, a''1  ap,1 ad,1ap,1 
da=fa,1(pa)
によって表わされる。曲線 ad,1ap,1 と方程式 da=fa,1(pa) とは経験によって得られる。同様にして、(B)のすべての所有者(2)、(3)……のせり上げの傾向を、幾何学的には曲線 ad,2ap,2, ad,3ap,3 ……により、代数的には、
da=fa,2(pa),da=fa,3(p[#「p」は底本では「d」]a) ……

#図
  courbes partiellesad,1ap,1, ad,2ap,2, ad,3d,3d3ap,3p,3p3 AdAp
Da=fa,1(pa)+fa,2(pa)+fa,3(pa)+ … =Fa(pa)
courbe de demande※(アキュートアクセント付きE小文字)quation de demande
 ad,1ap,1 
da=fa,1(pa)
pa da aAdAp
  AdAp Am Opa,m pa,m Am ODa,m Da,m pa,m Da,m 
Ob,m=Da,mpa,m(第四五節)
ODa,m Opa,m ODa,mAmpa,m AdAp BdBp 
  Qb Qb xy=Qb pa,mAm Qb  βQb  OβQbpa,m Qb ()ODa,mAmpa,m Da,mpa,m pa,m Da,mβQbAm 
Qb-Da,mpa,m
pa,m Qb, pa, Da 
Qb=Y+Dapa
 xy=Qb Qb AdAp ()()BdBp 
xy=Qa

  
 
 AdAp Qb AdAp Qb 
  
 AdAp 
Da=Fa(pa)
によって表わされる(第五二節)。
 (B)商品についていえば、この関係は、幾何学的には曲線 BdBp により、代数的には、この曲線の方程式
Db=Fb(pb[#「b」は底本では上付き小文字])

 
 BdBp 
Oa=Dbpb=Fb(pb)pb
によって表わされる(第五三節)。
 (B)については、それは幾何学的には、曲線 AdAp に包まれた一連の矩形により、代数的には、方程式
Ob=Dapa=Fa(pa)pa

 pb 式pa 式papb=1 
 
式

 
  AdAp, BdBp OdaApa, ODbBpb ODa ODb × Opb ODa ODa × Opa Opa, Opb ODa ODa×Opa 
  O1 ()
  
Fa(pa)=Fb(pb)pb,  papb=1
における二つの根 pa, pb を求め、または二つの方程式
Fa(pa)pa=Fb(pb),  papb=1
における二つの根 pa, pb を求めることにある。更にいい換えれば、問題は、
Da=Oa
を表わす方程式
式
及び
Ob=Db
を表わす方程式
式
の二つの根 pa, pb を求めることにある。
 五九 なおまた、これらの解法を一つに結合することも出来る。我々は既に曲線
Da=Fa(pa[#「a」は底本では「b」]),  Db=Fb(pb)
を知っているが、これらはそれぞれ曲線 AdAp, BdBp である。今曲線
式
 KLM, NPQ AdAp, BdBp 
  KLM, NPQ 
  KLM pb pa 
 BdBp Bm Opb,m pb,m BdBp Bp OBp OK
  NPQ pa pb 
 AdAp Am Opa,m pa,m AdAp Ap OAp ON
  KLM, NPQ BdBp, AdAp ()()BdBp, AdAp KLM, NPQ BdBp Bm  NPQ NPQ AdAp Am  KLM 
  AdAp, KLM AdAp  KLM BdBp, NPQ BdBp  NPQ 
 式Da=Oa, Db=Ob pa pb Oa>Da Db>Ob pa pb Da>Oa Ob>Db pb pa pa pb 
 loi de l'offre et de la demande effectivesloi d'※(アキュートアクセント付きE小文字)stablissement d'※(アキュートアクセント付きE小文字)quilibre
 
  ()()


     


       


 六二 以上述べてきた所を要約すれば、二商品(A)、(B)が与えられ、その有効需要と価格との関係が、方程式
Da=Fa(pa), Db=Fb(pb)
によって表わされるとすると、均衡価格は方程式
Dava=Dbvb
によって得られる。そして Da, Db にその値を代入すれば、均衡価格は方程式
Fa(pa)va=Fb(pb)vb
pa 1pb 2
式
前者は Da=Oa を表わし、後者は Ob=Db を表わす。
 私は、これら二つの形の方程式を、曲線
式
の交点により、または曲線
式

  AdAp, BdBp 
Da=OAd, pa=0 なる点と
pa=OAp, Da=0 なる点との間に、及び
Db=OBd, pb=0 なる点と
    pb=OBp, Db=0 Dapa, Dbpb Ad Ap Bd Bp  KLM, NPQ 
  AdAp  KLMBdBp  NPQ BdBp  NPQ  KLM Ap AdAp 
 1Ap 式11式Ap 1Ap 式式Ap 
  AdAp Bd'Bp' Bd'Bp'  NPQ  B, B', B''  KLM  K'L'M'  A, A', A'' AdAp A, A', A''  B, B', B'' AdAp, Bd'B'p 
   A'  B'  A''  B'' AdAp  A' AdAp,K'L'M''  K'L'M'  B'dB'p B'  B'dB'p  NPQ  NPQ AdAp  A''  K'L'M'  B'dB'p B''  NPQNPQNRQ 
 ()()※(アキュートアクセント付きE小文字)quilibre stable
   A, B AdAp  K'L'M'  B'dB'p  NPQ ()()()()※(アキュートアクセント付きE小文字)quilibre instable
  A', B'  A'', B'' A, B pb=μ p''b  B''  p'b  B' 式 p''a  A''  p'a  A' 
 
  AdAp, BdBp, B'dBp' 
 AdAp Dapa=Qb 1
式
となる。これは点 Qb を通る曲線と曲線 KLM とが交点 πa において交わることを示す。ただし
 
式 すなわち pa=∞
なる場合の解を考慮外に置く。
 そして、方程式〔2〕は、
Qb=Fb(pb)
BdBp ON'=Qb  N'P'Q'  πb 
  
式
となるべく、これらは pa,pb を次のような値とならしめるであろう。
式
だから、この最後の場合には、二商品は純粋に単純に存在量に反比例して交換せられる。すなわち次の方程式に従って交換せられる。
Qava=Qbvb



     


        Ob da pa  Ob da     


  
 1ad,1ap,1ad,1 Oad,1 1utilit※(アキュートアクセント付きE小文字) d'extension  utilit※(アキュートアクセント付きE小文字) extensive
  ad,1ap,1 ap,1 utilit※(アキュートアクセント付きE小文字) d'intensit※(アキュートアクセント付きE小文字)  utilit※(アキュートアクセント付きE小文字) intensive
  ad,1ap,1 1qb 
  
図
 OqOrOqO Oq', q'q'', q''q''', 1dynamique
 1Or q', q''  q', q''  Oβr,1, q'r'', q''r'''  Oq'R'βr,1, q'q''R''r'', q''q'''R'''r'''  βr,1R'r''R''r'''R'''  βr,1R'r''R''r'''R'''  βr,1r''r'''  βq,1  ααar,1ααaq,1 
  Oβq,1, Oαq,1 11 Oβq,1βr,1,Oαq,1αr,1 1utilit※(アキュートアクセント付きE小文字)s virtuelles1 αr,1αq,1,βr,1βq,1 1courbes d'utilit※(アキュートアクセント付きE小文字)scourbes de besoins
  utilit※(アキュートアクセント付きE小文字) effective βr,1βq,1 Oqb qb Oqbρβr,1 raret※(アキュートアクセント付きE小文字) βr,1βq,1 courbe de raret※(アキュートアクセント付きE小文字)Oqb qb 
qbρ=Oρb
 ρb ar,1aq,1 axe des raret※(アキュートアクセント付きE小文字)saxe des quantit※(アキュートアクセント付きE小文字)s
 
u=Φa,1(q),u=Φb,1(q)
によって与えられ、稀少性はその微分係数 Φ'a,1(q), Φ'b,1(q) によって与えられる。もしまた稀少性を、消費量の函数として、方程式
r=φa,1(q),r=φb,1(q)
によって表わせば、有効利用は 0 より q までの定積分
式
によって与えられる。故に u と r のそれぞれの表現には、次の関係がある。
式
 七六 かようにして、(B)の所有者(1)に対する(A)の外延利用及び強度利用は、幾何学的には、連続曲線 αr,1αq,1 により、代数的には、この曲線の方程式
r=φa,1(q)
によって表わされ、この同じ所有者に対する(B)の外延利用及び強度利用は、幾何学的には、連続曲線 βr,1βq,1 により、代数的には、この曲線の方程式
r=φb,1(q)
Oqb qb 
 qb Oqbρβr,1 pa Oyyyqb 
ob=qb[#「qb」は底本では「qq」]-y
Oda da  Oyββr,1 Odaααr,1 pa da  Oyββr,1,Odaααr,1 da yra,1 rb,1 pa 
  
ob=qb-y=dapa
ra,1=parb,1
であるとすると、この式から pa を消去し、
dara,1=obrb,1
を得べく、da, ob, ra,1, rb,1 を、これらを表わす長さ Oda, qby, daα, yβ で置き替えれば
Oda×daα=qby×yβ
それ故に二つの矩形 Odaαra,1, yqbRβ の面積は相等しい。しかるに曲線 αr,1[#「,1」は底本では「,1,」]αq,1, βr,1βq,1 の性質によって、一方において
面積 Odaααr,1>Oda×daα
であり、他方
qby×yβ> 面積 yqbρβ
である。故に
面積 Odaααr,1> 面積 yqbρβ
 ob da ()ob da ob da 
  ob da 
式
式式pa 
 Od'a Oda qby' qb qbby式式ra, rb 
ra>parb
である。故に前の方程式により、
式
である。式, 式, ra, rb を、それぞれ長さ Od'a, qby', d'aα', y'β' で置き換えれば、
Od'a×d'aα'>qby'×y'β'
となる。だが欲望曲線の性質によって、一方においては、
面積 Od'aα'αr,1>Od'a×d'[#「d'」は底本では「d」]aα'
であり、他方、
qb[#「b」は底本では上付き小文字]y'×y'β'> 面積 y'qbρβ'
である。故に
面積 Od'aα'αr,1> 面積 y'qbρβ'
式式
 dad''a da daOyy'' yqb 式式
ra,1=parb,1
であり、交換方程式により
式
である。式, 式, ra,1, rb,1 を、それぞれ長さ dad''a, yy'', daα, yβ で置き換えれば、
dad''a×daα=yy''×yβ
しかるに欲望曲線の性質により、一方において
面積 d''adaαα''>dad''a×daα
であり、他方
yy''×yβ> 面積 yy''β''β
式式1ob da 
  ob da pa ra
arb rb>pbra 
rb,1=pbra,1
  ra,1=parb,1

  pa 1
ra,1=parb,1
ob da 
 
 
  
ra,1=parb,1
の中の ra,1 及び rb,1 に、それらの値を置き換えれば、この方程式は
φa,1(da)=paφb,1(y)=paφb,1(qb-ob)
    =paφb,1(qb-dapa)
pa da da
da=fa,1(pa)
1ad,1ap,1 
r=φa,1(q) 及び r=φb,1(q)
が数学的に確定し得られれば、前の方程式もまた数学的に確定する。ただ右に記した方程式が数学的には確定していないために、方程式
da=fa,1(pa)

 
  
 pa da ob=dapa qb-ob qb 1
[1] dapa+(qb-ob)=qb
 また u=Φa,1(q), u=Φb,1(q) をそれぞれ(A)及び(B)が消費量の函数としてこの人に対してもつ有効利用を表わす式であるとし、従って
Φa,1(da)+Φb,1(qb-ob)
は、最大ならしめるべき有効利用の合計であるとする。函数Φの微分係数は本質的に逓減するから、我が交換者の求める最大利用は、二商品の各消費量によって生ずる利用の微分増加量の代数和が零であるときに得られる。なぜならこれらの微分増加量が互に相等しくなく、かつ互に正負相反しているとすれば、微分増加量のより強い商品をより多く需要して、微分増加量のより弱い商品をより少く需要し、または微分増加量のより弱い商品をより多く供給し、微分増加量のより強いものをより少く供給するのが利益であるからである。故に欲望の最大満足を与える条件は、次の方程式によって表わされる。
Φ'a,1(da)dda+Φ'b,1(qb-ob)d(qb-ob)=0
 ところで一方において消費量の函数としての有効利用の函数の導函数は、稀少性に他ならないし、他方において方程式[1]から生ずる方程式
padda+d(qb-ob)=0
により、二商品のそれぞれの消費量の微分と二商品のそれぞれの他方で表わしたそれぞれの価格との積の代数和は零である。
 故に
φa,1(da)=paφb,1(qb-dapa)
da 
Φa,1(da)+Φb,1(qb-dapa)
式
そしてその導函数を0と置けば、
φa,1(da)-paφb,1(qb-dapa)=0
すなわち
φa,1(da)=paφb,1(qb-dapa)
となる。そしてこの方程式の根は極大を示し、極小を示さない。けだし、函数 Φ'a,1(q) すなわち φa,1(q), Φ'b,1(q) すなわち φb,1(q) は本質的に減少函数であるから、第二次導函数
φ'a,1(da)+p2aφ'b,1(qb-dapa)

  
 1 βr,1βq,1qb a a''' pa pa dad''a dad'''a  yy''  yy''' 
面積 yy''β''βaa
面積 yy'''β'''β>d'''aa'''
 今 m'' と m''' とで、それぞれ yβ と y''β'' との中間の長さ及び yβ と y'''β''' との中間の長さを表わすこととすれば、これらは、それぞれ(B)の売られた最後の量の利用の平均強度及び売られない最初の量の利用の平均強度を示す。これらに
yy''=yy'''=pa
を乗ずれば、それぞれ yy''β''β 及び yy'''β'''β に等しい二つの面積が得られる。そこで相合して(A)の需要すなわち da を決定する二つの不等式を次の形に立てることが出来る。
daa=pam''+ε''
d'''aa'''=pam'''-ε'''
これら二つの方程式から、容易に次の結果を導き出すことが出来る。
式
ところで、m''+m''' は 2yβ に極めて近い量であり、かつ式ははなはだ小さい量である。故に容易に
式

 
 pa×yβ 
面積 yy''β''βa×yβ
であり、
daa> 面積 yy''β''β
であるけれども、必然的には
daa>pa×yβ
ではない。そしてもし反対に
daaa×yβ
であるとすると、daa 及びこの daa より小さい d'''aa''' は、いずれも pa×yβ より小である。同様に、必然的に、
面積 yy'''β'''β>pa×yβ
であり、
d'''aa'''< 面積 yy'''β'''β
である。しかし必然的には、
d'''aa'''a×yβ
ではない。そしてもし
d'''aa'''>pa×yβ
であるとすると、d'''aa''' 及びこの d'''aa''' より大なる daa は、いずれも pa×yβ より大である。
 八四 再び二つの不等式
面積 yy''β''βaa
面積 yy'''β'''β>d'''aa'''
pa da pa da 
 pa r1, r2 r1, r2 qb-pa, qb-2pa 
式
で計られる(B)の有効利用が捨てられる。そして最大満足を与える需要 da は次の二つの不等式によって決定せられる。
式
 このようにして、pa のすべての値に対応する da が数学的に決定せられるであろうし、(B)をもってする(A)の需要――価格の函数としての――の逓減的な不連続曲線が構成せられるであろう。
[#改ページ]

    第九章 需要曲線論。二商品間における交換の問題の数学的解法の一般的方式


            


 八五 部分的需要の方程式
da=fa,1(pa)
は、
φa,1(da)=paφb,1(qb-dapa)
を da に関して解いたと仮定した方程式に他ならないから、我々は、部分的需要の方程式を、この後の形において論究することが出来る。
 まず、pa[#「pa」は底本では「ra」]=0 とすれば、この方程式は
φa,1(da)=0
da=αq,1=Oad,1d,1a,1 
 
 ad,1ap,1  αq,1 
  da=0 
φa,1(0)=paφb,1(qb)
 式

 
 1式式pa 式
式
しか得られないからである。
 八七 (B)の所有者(1)が(A)を需要しないために必要な価格の条件を知った私共は、更に(B)を保留しないために必要な価格の条件を研究しよう。それには、方程式
[1] φa,1(da)=paφb,1(qb-dapa)
において、
[2] dapa=qb
とおかねばならぬ。しかるときは、
[3] φa,1(da)=paφb,1(0)
となり、その根は
式

 
 1式式pa 式式
式
が得られるからである。
 八八 方程式[2]、[3]の各辺を互に相乗じ、pa を消去するため、それを pa で除せば、
daφa,1(da)=qbφb,1(0)
となる。qb と φb,1(0)=βr,1 とを、これらを表わす長さ Oqb,Oβr,1 で置き換えれば、
daφa,1(da)=Oqb×Oβr,1

 
 dapa=qb da=fa,1(pa) 12
  () q'b  q''bba q'b  q''b qb qb qb-dapa 
   αr,1αq,1  βr,1βq,1qb ρb 式qb=0 ρb=βr,1 式式ad,1ap,1 ad,1Oπ 
 
  qb ρb 式qb=βq,1 ρb=0 式ap,1p,1d,1
 
 
  
図
 1 αr,1αq,1  βr,1βq,1  r=φa,1(q),r=φb,1(q) Oqbqbb Oqa,1qa,1 Oqb,1 qb,1 pb pa 
 pb qb,1pb qb,1db db qa,1oa oa pb, db, oa 
oa=dbpb

 dbβ rb oaα ra 
rb=pbra
である。rb と ra とにその値を代入すれば
[4] φb,1(qb,1+db)=pbφa,1(qa,1-oa)=pbφa,1(qa,1-dbpb)
qb,1q, qb,1pbd,1bp,1 
 pa da pa, da, ob 
ob=dapa
を成立せしめるような(B)の量 ob を供給せねばならぬ。そしてそのときには、(A)の充された最後の欲望の強度は ra であり、(B)の充された最後の欲望の強度は rb であるから
ra=parb
であり、
[5] φa,1(qa,1+da)=paφb,1(qb,1[#「b,1」は底本では「b1」]-ob)=paφb,1(qb,1-dapa)
qa,1q, qa,1p
  45
 4db=0 
φb,1(qb,1)=pbφa,1(qa,1)
となる。そして常に papb=1 であるから、この方程式は
φa,1(qa,1)=paφb,1(qb,1)
5da=0 
 
  
4db oapa pb 式
φa,1(qa,1-oa)=paφb,1(qb,1+oapa)
5da  -oa 5da 4db db oa=dbpb da=-oa db oa=dbpb da=-oa da db da db 
 
 
  ad,1 ap,1 bd,1 bp,1 ap,1 bp,1 ap,1 ao,1 bp,1 bo,1 qa,1p, qb,1pOr
  1qa,1, qb,1 ()() x, y 
x1va+y1vb=0
式
から生ずる。これらのうちで、pa の函数として x1 を表わすために y1 を消去することも出来、また pb の函数として y1 を表わすために x1 を消去することも出来る。そしてこれらを消去して得られる方程式
φa,1(qa,1+x1)=paφb,1(qb,1-x1pa)
φb,1(qb,1+y1)=pbφa,1(qa,1-y1pb)
は一般的方式であって、従って、後に多数の商品の間の交換における同じ人のせり上げの傾向を表わす場合にも、私はこれらの方式を適当に展開するに過ぎぬであろう。
 なお注意を要する重要なことであるが、右の方程式の第一は pa の値が負の x1 を qa,1 より大ならしめるものであるときは、方程式
x1=-qa,1
によって置き換えられねばならぬ。このときには、y1 は方程式
y1pb=qa,1
によって与えられる。同様に第二方程式は、負の y1 を qb,1 より大ならしめる所の pb の値においては、方程式
y1=-qb,1
によって置き換えられねばならない。この場合には、x1 は方程式
x1pa=qb,1

  x1 y1 
x1=fa,1(pa), y1=fb,1(pb)
同様に、交換者(2)、(3)のせり上げの傾向を表わすものとして、
x2=fa,2(pa), y2=fb,2(pb)
x3=fa,3(pa), y3=fb,3(pb)
…………… ……………
を得る。そして二商品(A)及び(B)の各々の有効需要と有効供給との均等は、次の二方程式の一方または他方によって表わされる。
X=fa,1(pa)+fa,2(pa)+fa,3(pa)+ …… =Fa(pa)=0
Y=fb,1(pb)+fb,2(pb)+fb,3(pb)+ …… =Fb(pb)=0
 ところで例えば pa をこの方程式の第一から導き出し、pb を方程式
papb=1
pb 
Xva+Yvb=0
pa Fa(pa)=0 pb Fb(pb)=0 
 
  
 pa, pb x1, x2, x3  y1, y2, y3  X=0 Y=0 式式Da Oa 式Da Oa 
 Da pa=0 pa pa  0 Oa pa=0 pa pa pa pa= Oa Da Oa Da pa Da>Oa pa Daa pa 

 便


     


      


  
 
 
  va, vb ra,1, rb,1, ra,2, rb,2, ra,3, rb,3 1231
式
であり、交換者(2)にとっては、
式
であり、交換者(3)にとっては、
式
である。……故に
式
である。これをまた次のように表わすことも出来る。
  va:vb
::ra,1:rb,1
::ra,2:rb,2
::ra,3:rb,3
:: …… ……
 
 2pa ra,2  αr,2 parb,2 3pa rb,3  βr,3 pbra,3 parb,2, pbra,3 
 
 
 
  
 
 123
 寿
  
 式 μ 式 μ' 
 
 
 
 
 調 μ  μ'  μ  μ' 
  式 μ 
 式 μ 式 μ pb pa  μ 式μ 式
 
 
 
 
 
 
 

   


     
         


          式 α>1 pa,b pb,a pc,a  α>1 


  
 Da,b Db,a pa,ba,bb,a pb,a Da,b, Db,a, pa,ba,bab, pb,a 
Da,b=Fa,b(pa,b)
Db,a=Fb,a(pb,a)
と、有効需要と有効供給の均等を示す二つの方程式
Db,a=Da,bpa,b
Da,b=Db,apb,a

  
 
 qb ob,a da,b 
da,bva=ob,avb
に従って交換しようとし、また他のある量 ob,c を(C)のある量 dc,b と方程式
dc,bvc=ob,cvb
に従って交換しようとして市場に現われる人は、(A)の da,b 量と(C)の dc,b 量とを得ると共に、(B)のy量すなわち
式
を残して帰っていくであろう。そして量 qb, 式 または pa,b, da,b, 式 または pc,b, dc,b と y との間には、常に、
qb=y+da,bpa,b+dc,bpc,b

 式pa,b 式pc,b pa,b pc,b da,b, dc,b pa,b pc,b da,b pc,b pa,b dc,b pa,b pc,b da,b dc,b 
  da,b dc,b pa,b, pc,b 
da,b=fa,b(pa,b, pc,b)
dc,b=fc,b(pa,b, pc,b)
によって厳密に表わされる。同様にして、(B)の他の所有者の(A)及び(C)に対するせり上げの傾向を表わす方程式を得ることが出来る。そして最後に、部分的需要のこれらの方程式を単純に合計することによって、(B)のすべての所有者のせり上げの傾向を示す総需要の二つの方程式
Da,b=Fa,b(pa,b, pc,b)
Dc,b=Fc,b(pa,b, pc,b)
が得られる。
 同様にして(C)の所有者の全部のせり上げの傾向を表わす総需要の二つの方程式
Da,c=Fa,c(pa,c, pb,c)
Db,c=Fb,c(pa,c, pb,c)
が得られる。
 同様にして、最後に(A)の所有者の全部のせり上げの傾向を表わす総需要の二つの方程式
Db,a=Fb,a(pb,a, pc,a)
Dc,a[#「c,a」底本では「b,a」]=Fc,a(pb,a, pc,a)
が得られる。
 一〇七 その外に、(B)と(A)または(C)との交換の二つの交換方程式
Db,a=Da,bpa,b
Db,c=Dc,bpc,b
が得られる。
 また、(C)と(A)または(B)の交換の二つの交換方程式
Dc,a=Da,cpa,c
Dc,b=Db,cpb,c
が得られる。
 最後に、(A)と(B)または(C)との交換の二つの交換方程式
Da,b=Db,apb,a
Da,c=Dc,apc,a

 
   m-1 
Db,a=Fb,a(pb,a, pc,a, pd,a ……)
Dc,a=Fc,a(pb,a, pc,a, pd,a ……)
Dd,a=Fd,a(pb,a, pc,a, pd,a ……)
……………………………………
を得ることが出来る。また(B)をもってする(A)、(C)、(D)……の有効需要の方程式 m-1 個
Da,b=Fa,b(pa,b, pc,b, pd,b ……)
Dc,b=Fc,b(pa,b, pc,b, pd,b ……)
Dd,b=Fd,b(pa,b, pc,b, pd,b ……)
……………………………………
を得る。更にまた(C)をもってする(A)、(B)、(D)……の有効需要の方程式 m-1 個
Da,c=Fa,c(pa,c, pb,c, pd,c ……)
Db,c=Fb,c(pa,c, pb,c, pd,c ……)
Dd,c=Fd,c(pa,c, pb,c, pd,c ……)
……………………………………
を得ることが出来る。更にまた(D)をもってする(A)、(B)、(C)……の有効需要の方程式 m-1 個
Da,d=Fa,d(pa,d, pb,d, pc,d ……)
Db,d=Fb,d(pa,d, pb,d, pc,d ……)
Dc,d=Fc,d(pa,d, pb,d, pc,d ……)
……………………………………
が得られる。このようにして、総数 m(m-1) 個の方程式が得られる。
 一〇九 他方、新しい説明を加えることなく、(A)と(B)、(C)、(D)……との交換の交換方程式 m-1 個
Da,b=Db,apb,a
Da,c=Dc,apc,a
Da,d=Dd,apd,a
…………………
を立てることが出来る。また(B)と(A)、(C)、(D)……との交換方程式 m-1 個
Db,a=Da,bpa,b
Db,c=Dc,bpc,b
Db,d=Dd,bpd,b
…………………
を立てることが出来る。更にまた(C)と(A)、(B)、(D)……の交換の方程式 m-1 個
Dc,a=Da,cpa,c
Dc,b=Db,cpb,c
Dc,d=Dd,cpd,c
…………………
を立てることが出来る。更にまた(D)と(A)、(B)、(C)……の交換の方程式 m-1 個
Dd,a=Da,dpa,d
Dd,b=Db,dpb,d
Dd,c=Dc,dpc,d
…………………
 m(m-1) 
  m(m-1)  m(m-1) 2m(m-1)  2m(m-1) m(m-1)  m(m-1) 
  
  m-1 ()
  ※(アキュートアクセント付きE小文字)quilibre parfait※(アキュートアクセント付きE小文字)quilibre g※(アキュートアクセント付きE小文字)n※(アキュートアクセント付きE小文字)ralpc,b pc,a pb,a 
 式pa,b, pb,a pa,c, pc,a pb,c, pc,b 
   α>1 
式
すなわち
式

 pc,b 式式式式式式式
 pb,a 式式式式式式式
 pa,c 式式式式式式式
  pc,b=4, pc,a=6, pb,a=2 α=1.33 
式
4式式3 3×2=6 66式
 2式6 1.50 式式式式
 式式式式式式式式
  arbitragepb,a pc,a pc,b 
  式pc,b pc,a pb,a 式pc,b pc,a pb,a  α<1 とすれば、
式
すなわち
αpb,cpa,bpc,a=1
αpb,c αpa,b αpc,a 
式
 (m-1)(m-1) 式num※(アキュートアクセント付きE小文字)raire
   (m-1)(m-1) 
Da,b+Da,c+Da,d+ …… =Db,apb,a+Dc,apc,a+Dd,apd,a+ ……
Db,a+Db,c+Db,d+ …… =Da,bpa,b+Dc,bpc,b+Dd,bpd,b+ ……
Dc,a+Dc,b+Dc,d+ …… =Da,cpa,c+Db,cpb,c+Dd,cpd,c+ ……
Dd,a+Dd,b+Dd,c+ …… =Da,dpa,d+Db,dpb,d+Dc,dpc,d+ ……
…………………………………………………………………………
m-1 pb, pc, pd 
式
 m-1 pb pc pd  m-1  m-1  m-1 m(m-1)  (m-1)(m-1)  2m(m-1)  m(m-1)  m(m-1) 

  1


     


          


  m m(m-1) () m-1  m-1 
  1qa,1 qb,1 qc,1 qd,1  r=φa,1(q), r=φb,1(q), r=φc,1(q), r=φd,1(q) pb, pc, pd pb, pc, pd 1qa,1, qb,1, qc,1, qd,1 x1, y1, z1, w1 x1, y1, z1, w1 
x1+y1pb+z1pc+w1pd+ …=0

 
φb,1(qb,1+y1)=pbφa,1(qa,1+x1)
    φc,1(qc,1+z1)=pcφa,1(qa,1+x1)
φd,1(qd,1+w1)=pdφa,1(qa,1+x1)
……………………………………
 m-1 x1, y1, z1, w1  m-1 1
x1=-(y1pb+z1pc+w1pd ……)

y1=fb,1(pb, pc, pd ……)
z1=fc,1(pb, pc, pd ……)
w1=fd,1(pb, pc, pd ……)
…………………………
 同様に交換者(2)、(3)……によってなされる(A)の需要または供給は、方程式
x2=-(y2pb+z2pc+w2pd ……)
x3=-(y3pb+z3pc+w3pd ……)
…………………………………

y2=fb,2(pb, pc, pd ……)
z2=fc,2(pb, pc, pd ……)
w2=fd,2(pb, pc, pd ……)
…………………………
y3=fb,3(pb, pc, pd ……)
z3=fc,3(pb, pc, pd ……)
w3=fd,3(pb, pc, pd ……)
…………………………
 
  pb, pc, pd y1 1y1  -qb,1 y1  m-1 
φb,1(0)=pbφa,1(qa,1+x1)
φc,1(qc,1+z1)=pcφa,1(qa,1+x1)
φd,1(qd,1+w1)=pdφa,1(qa,1+x1)
……………………………………
となる。そしてこれらの方程式及び方程式
x1+y1pb+z1pc+w1pd+ …… =qb,1pb
から、pb, pc, pd …を消去すれば、方程式
x1φa,1(qa,1+x1)+z1φc,1(qc,1+z1)+w1φd,1(qd,1+w1)+ …… =qb,1φb,1(0)

 
 1qb,1 pb, pc, pd y1 qb,1 
y1=-qb,1

  pb, pc, pd z1, w1 qc,1, qd,1 
z1=-qc,1, w1=-qd,1

 z1=-qc,1 1
x1+y1pb+w1pd+ …… =qc,1pc
φb,1(qb,1+y1)=pbφa,1(qa,1+x1)
φd,1(qd,1+w1)=pdφa,1(qa,1+x1)
……………………………………
m-1 x1, w1  m-2 y1 pb, pc, pd w1=-qd,1 ()
  pb, pc, pd x1 qa,1 x1=-qa,1 1
y1pb+z1pc+w1pd …… =qa,1
pbφc,1(qc,1+z1)=pcφb,1(qb,1+y1)
pbφd,1(qd,1+w1)=pdφb,1(qb,1+y1)
………………………………………
 m-1 z1, w1  m-2 pb, pc, pd y1 
   p'b, p'c, p'd 
 q=ψa,1(r), q=ψb,1(r), q=ψc,1(r), q=ψd,1(r) 1
qa,1+x'1a,1(r'a,1)
qb,1+y'1b,1(r'b,1)
qc,1+z'1c,1(r'c,1)
qd,1+w'1d,1(r'd,1)
………………………
その他交換せられる量の等価値の条件及び最大満足の条件(第一一八節)の結果として、方程式
qa,1+p'bqb,1+p'cqc,1+p'dqd,1+ ……
a,1(r'a,1)+p'bψb,1(p'bψb,1(p'br'a,1)+p'cψc,1(p'cr'a,1)+p'dψd,1(p'dr'a,1)+ ……
 r'a,1 r'a,1r'b,1, r'c,1, r'd,1  x'1, y'1, z'1, w'1  r'a,1 
  r'a,1 1
  123x1+x2+x3+ y1+y2+y3+ z1+z2+z3 w1+w2+w3+  X, Y, Z, W fb,1, fb,2, fb,3 fc,1, fc,2, fc,3 fd,1, fd,2, fd,3 Fb, Fc, Fd,  X=0, Y=0, Z=0, W=0 
Fb(pb, pc, pd ……)=0
Fc(pb, pc, pd ……)=0
Fd(pb, pc, pd ……)=0
…………………………
 m-1 pb, pc, pd  Y=0, Z=0, W=0 
X=-(Ypb+Zpc+Wpd+ ……)=0

   m-1  m-1 
   m(m-1)  m-1  m-1  (m-1)(m-1) p'b, p'c, p'd  m-1  x'1, x'2, x'3,  y'1, y'2, y'3,  z'1, z'2, z'3  , w'1, w'2, w'3 p'b, p'c, p'd  Y'=0, Z'=0, W'=0  X'=0 式式
  
X'+Y'p'b+Z'p'c+W'p'd+ …… =0
の存在である。ところで価格 p'b, p'c, p'd ……に対応する正の x, y, z, w ……のそれぞれの合計を D'a, D'b, D'c, D'd ……と呼び、負のそれぞれの合計の符号を変えたものを O'a, O'b, O'c, O'd ……と呼べば、右の方程式は次の形とすることが出来る。
D'a-O'a+(D'b-O'b)p'b+(D'c-O'c)p'c+(D'd-O'd)p'd+ …… =0
 p'b, p'c, p'd  X'=D'a-O'a, Y'=D'b-O'b, Z'=D'c-O'c, W'=D'd-O'd  p'b, p'c, p'd 
  
式
をとり、これを次の形とする。
式
 Δb yDb  Ωb yOb pc, pd pb pb Fb  Δb  Ωb pb Fb  Δb  Ωb 
   Δb pb=0 pb  Δb pb Δb 
  Ωb pb=0 pb pb  Ωb pb 
  Ob ()Db  Ob Db pb  p'b Y'>0  D'b>O'b p'b  p'b  Y'<0 ならばすなわち O'b>D'b p'b 
Fb(p''b[#「b」は底本では欠落], p'c, p'd ……)=0
 この操作が行われると不等式
式
は、
式
 p'c Z'>0  D'ccb>O'c p'c  p'c Z'<0 であれば、すなわち O'c>D'c p'c 
Fc(p''b, p''c, p'd ……)=0
を得ることが出来る。
 同様にして、方程式
Fd(p''[#「''」は底本では欠落]b, p''c, p''d ……)=0
が得られ、以下同様である。
 一三〇 これらのすべての操作を行えば、
式
が得られる。ここでこの不等式が、当初の不等式
式
p'b  p''b  p'c, p'd  p''c, p''d  p''b, p''c, p''d  p'b, p'c, p'ddd' 
 


     


        


  
 
  便
 123ra,1, rb,1, rc,1, rd,1  ra,2, rb,2, rc,2, rd,2,  ra,3, rb,3, rc,3, rd,3, 
式
 123
式
裁定後、一般均衡状態においては次のような関係が現われる。
式
 123
  va, vb, vc, vd ra,1, rb,1, rc,1, rd,1  ra,2, rb,2, rc,2, rd,2  ra,3, rb,3, rc,3, rd,3 123
式
である。これをまた次のように表わすことも出来る。
 va:vb:vc:vd: ……
::ra,1:rb,1:rc,1:rd,1: ……
::ra,2:rb,2:rc,2:rd,2: ……
::ra,3:rb,3:rc,3:rd,3: ……
:: ……………………………
 
 
 
図
  αr,1αq,1, αr,2αq,2, αr,3αq,3, βr,1βq,1, βr,2βq,2, βr,3βq,3, δr,1δq,1, δr,2δq,2, δr,3δq,3123γr,1γq,1, γr,2γq,2, γr,3γq,3 1232, 2.5, 0.5 
 1 7, 8, 7, 6  2, 4, 6, 1 Oqa,1ra,1αr,1, Oqb,1rb,1βr,1, Oqc,1rc,1γr,1, Oqd,1rd,1δr,1  2, 4, 1  1, 2, 0.5 6645=2×2.5 23263Oqa,2ra,2αr,2, Oqd,2rd,2δr,2  12=6×2, 15=6×2.5 8113 5, 4, 3  4, 8, 2 Oqa,3ra,3αr,3, Oqb,3rb,3βr,3, Oqd,3rd,3δr,3  10=4×2.5 8raret※(アキュートアクセント付きE小文字)s virtuelles
 1:2:2.5:0.5
::2:4:5[#「5」の傍線は底本では欠落]:1
::6:(12):(15):3
::4:8:(10):2
図
 一三五 平均稀少性の比は、既に知ったように、個人的稀少性の比と同一である。ただ平均を作るには、下線を引いた比例数と括弧内の比例数をも考慮中に置かねばならぬ。これだけの条件を付して、(A)、(B)、(C)、(D)……の平均稀少性を Ra, Rb, Rc, Rd, ……と呼べば、方程式
式
に、方程式
式

  va, vb, vc, vd  m(m-1) ()
  
 pb, pc, pd pb, pc, pd pb, pc, pd pb pb 123
 
 
 
 
 
 
  quotient

註一 相対的で客観的な交換価値と絶対的で主観的な稀少性との区別は、交換価値と使用価値との区別をそのまま正確に表わしている。
[#改ページ]

    第十四章 等価値配分の定理。価値測定の手段と交換の仲介物とについて


         12   


  123qa,1, qb,1, qc,1, qd,1  qa,2, qb,2, qc,2, qd,2  qa,3, qb,3, qc,3, qd,3 
Qa=qa,1+qa,2+qa,3+ ……
Qb=qb,1+qb,2+qb,3+ ……
Qc=qc,1+qc,2+qc,3+ ……
Qd=qd,1+qd,2+qd,3+ ……
………………………………
pb, pc, pd 
 123 q'a,1, q'b,1, q'c,1, q'd,1  q'a,2, q'b,2, q'c,2, q'd,2  q'a,3, q'b,3, q'c,3, q'd,3 
qa,1+qb,1pb+qc,1pc+qd,1pd+ ……
  =q'a,1+q'b,1pb+q'c,1pc+q'd,1pd+ ……
[1] qa,2+qb,2pb+qc,2pc+qd,2[#「d,2」は底本では「c,2」]pd+ ……
    =q'a,2+q'b,2pb+q'c,2pc+q'd,2pd+ ……
  qa,3+qb,3pb+qc,3pc+qd,3pd+ ……
    =q'a,3+q'b,3pb+q'c,3pc+q'd,3pd+ ……
  …………………………………………
 
Qa=q'a,1+q'a,2+q'a,3+ ……
Qb=q'b,1+q'b,2+q'b,3+ ……
[2] Qc=q'c,1+q'c,2+q'c,3+ ……
  Qd=q'd,1+q'd,2+q'd,3+ ……
  ………………………………
 pb, pc, pd 
  1 x'1, y'1, z'1, w'1 
q'a,1+x'1=qa,1+x1
q'b,1+y'1=qb,1+y1
[3] q'c,1+z'1=qc,1+z1
  q'd,1+w'1=qd,1+w1
  …………………………
これによって、この交換者は欲望の最大満足を得るのである。なぜなら、彼は次の方程式の体系によって欲望の満足を得るからである。
φb,1(q'b,1+y'1)=pbφa,1(q'a,1+x'1)
φc,1(q'c,1+z'1)=pcφa,1(q'a,1+x'1)
φd,1(q'd,1+w'1)=pdφa,1(q'a,1+x'1)
…………………………………………
 23 x'2, y'2, z'2, w'2  x'3, y'3, z'3, w'3 
q'a,2+x'2=qa,2+x2
q'b,2+y'2=qb,2+y2
q'c,2+z'2=qc,2+z2
q'd,2+w'2=qd,2+w2
[3] …………………………
q'a,3+x'3=qa,3+x3
q'b,3+y'3=qb,3+y3
q'c,3+z'3=qc,3+z3
q'd,3+w'3=qd,3+w3
…………………………
 ここでなお証明が残っているのは、(一)右に定められた条件において、これらの交換者はかくの如き量を需要しまたは供給し得ること、(二)これらの同じ条件において、各商品の有効総需要はその有効総供給に等しいことである。
 一四一 ところでまず、方程式の体系[1]によって、方程式
qa,1-q'a,1+(qb,1-q'b,1)pb+(qc,1-q'c,1)pc+(qd,1-q'd,1)pd+ …… =0
が得られる。この方程式は、体系[3]によって、次の形に置き換えられる。
x'1-x1+(y'1-y1)pb+(z'1-z1)pc+(w'1-w1)pd+ …… =0
そして既に
x1+y1pb+z1pc+w1pd+ …… =0
であるから、また
x'1+y'1pb+z'1pc+w'1pd+ …… =0
である。同じ理由によって
x'2+y'2pb+z'2pc+w'2pd+ …… =0
x'3+y'3pb+z'3pc+w'3pd+ …… =0
…………………………………………
123
  3
x'1+x'2+x'3+ …… =qa,1+qa,2+qa,3+ ……
 -(q'a,1+q'a,2+q'[#「q'」は底本では「q」]a,3+ ……)+x1+x2+x3+ ……
が得られる。そして既に、
X=x1+x2+x3+ …… =0
が得られ、かつ
q'a,1+q'a,2+q'a,3+ …… =qa,1+qa,2+qa,3+ ……
であるから、
X'=x'1+x'2+x'3+ …… =0
が得られる。のみならず、同様にして
Y'=y'1+y'2+y'3+ …… =0
Z'=z'1+z'2+z'3+ …… =0
W'=w'1+w'2+w'3+ …… =0

  pb, pc, pd 
  Qa, Qb, Qc, Qd 123
  
  m(m-1)  m-1  m-1 
 ※(アキュートアクセント付きE小文字)talon
pa,a=1, pb,a=μ, pc,a=π, pd,a=ρ ……
 もしこれらの商品の価値を(A)に関係せしめないで、(B)の価値に関係せしめたとすれば、次の一系列の価格が得られる。
式
 
  
pb,a=24

 
 
 
 
va=1 フラン
そして市場において、小麦の一ヘクトリットルが一般に九〇%銀の二四半デカグラムに交換される事実は、方程式
vb=24 フラン

 
  
 
 pb, pc, pd Qa,1 
Qa,1=qa,1+qb,1pb+qc,1pc+qd,1pd+ ……
1qa,1, qb,1, qc,1, qd,1 1pb, pc, pd Qa,1 1
 
Qa,2=qa,2+qb,2pb+qc,2pc+qd,2pd+ ……
Qa,3=qa,3+qb,3pb+qc,3pc+qd,3pd+ ……
Qa,2, Qa,3 23Qa,1 Qa,2, Qa,3 
 Qa, Qb, Qc, Qd 
Qa=Qa,1+Qa,2+Qa,3+ ……
 =Qa+Qbpb+Qcpc+Qdpd+ ……
Qa Qa,1, Qa,2, Qa,3 Qa, Qbpb, Qcpc, Qdpd 
  monnaie()
 pb=μ, pc=π, pd=ρ  M, P, R  N, F, H  Q, G, K  S, J, L 
Nvb=Mva, Qvc=Pva, Svd=Rva ……
Gvc=Fvb, Jvd=Hvb, Lvd=Kvc ……
   μ  π,ρ 
(N+F+H+ ……)vb=(M+Fμ+Hμ+ ……)va
 (Fμ=Gπ)va=Gvc, (Hμ=Jρ)va=Jvd ……
によって表わされる。
 (C)、(D)……の所有者も同様の行動をなすであろう。それらは方程式
(Q+G+K+ ……)vc=(P+Gπ+Kπ+ ……)va
(Gπ=Fμ)va=Fvb, (Kπ=Lρ)va=Lvd ……
(S+J+L+ ……)vd=(R+Jρ+Lρ+ ……)va
(Jρ=Hμ)va=Hvb, (Lρ=Kπ)va=Kvc ……

  
式
から
式
を引出し得ると同様に、また二つの方程式
(Fμ=Gπ)va=Gvc, (Gπ=Fμ)va=Fvb
から、
Gvc=Fvb



     


       


  
 P', Q', R', S', K', L' pc=π, pd=ρ 
 pb 式ob da=obpb  π, ρ 使pb pb 式adap
図
 調
 pb db oa=dbpb  π, ρ pb pb bdbp 
 調
 
図
 AdAp, BdBpAdAp NPBdBp courbe d'achatNPcourbe de ventepb=μ 
   π, ρ  P', Q', R', S', K', L' 
P'=Q'π, R'=S'ρ, K'π=L'ρ ……
(B)の出現の後にもこの均衡が存在するためには、価格 μ, π, ρ と量 M, N, P, Q, R, S, F, G, H, J, K, L ……(第一四八節)との間に、μの決定方法によって有効に得られる関係
M=Nμ, Fμ=Gπ, Hμ=Jρ ……
がなければならないのみでなく、また次の関係が成立せねばならぬ。
P=Qπ, R=Sρ, Kπ=Lρ ……
ところでこれらの後の方程式を最初の方程式と比較して、容易に
式

 
 μ π, ρ μ
 μ
  OQb Qb Qbπb BdBp π
  pb pc pd  D=F(p)  Q=F(p) 
p=F(Q)
※(アキュートアクセント付きE小文字)quation de la demande ou du d※(アキュートアクセント付きE小文字)bit
  
 pc=π, pd=ρ 
 pb 

Fb(pb, pc,,pd )=0
あらたに導き入れた交換方程式の体系を新に作らねばならぬ(第一二三節)。ところで先にしたように(第一二七、一二八節)、正のyの合計すなわち Db を函数 Δb で示し、負のyの合計を正に変化したものすなわち Ob を函数 Ωb で表わせば、右の方程式を、次の形とすることが出来る。
Δb(pb, pc, pd ……)=Ωb(pb, pc, pd ……)
だがもし既に決定した価格の変動及び有効需要供給の変動を抽象して、それらを常数と考えれば、この方程式の左辺は
Δb(pb, π, ρ ……)
pb BdBp
Ωb(pb, π, ρ ……)
pb NPBdBp NPpb=μ 
 
  ()


     


   ()()     


  ()()BurlamaquiAuguste Walras
  
()
 ()()()()
  Cat※(アキュートアクセント付きE小文字)chisme d'※(アキュートアクセント付きE小文字)conomie politique
()()
 
 
 
  ()()()()
  El※(アキュートアクセント付きE小文字)ments du droit naturel
prix propre et intrins※(グレーブアクセント付きE小文字)que便







()()prix d'inclination ou prix d'affection
 Abb※(アキュートアクセント付きE小文字) GenovesiN. W. SeniorDe la nature de la richesse et de l'origine de la valeur. 1831.
  Entwickelung der Gesetze des menschlichen Verkehrs und der daraus fliessenden Regeln f※(ダイエレシス付きU小文字)r menschliches HandelnTheory of Political Economy
 12r=φa,1(q), r=φb,1(q) 1r=φa,2(q), r=φb,2(q) 2qa 1qb 2da, db 
φa,1(qa-da)=φa,2(da)
φa,2(db)=φb,2(qb-db)
12da, db 
  12φ1, ψ1 1φ2, ψ2 2a1b2x, y 
式
これを私の記号で表せば、
式
da db da, db raison d'※(アキュートアクセント付きE小文字)change
  Grunds※(ダイエレシス付きA小文字)tze der Volkswirtshaftslehre

註一 特に第三章四一頁、第十六章二三四頁、第十八章二七九頁参照。
註二 Etudes d'※(アキュートアクセント付きE小文字)conomie sociale. Th※(アキュートアクセント付きE小文字)orie de la propri※(アキュートアクセント付きE小文字)t※(アキュートアクセント付きE小文字), §4 参照。
 
[#改丁]
  第四編 生産の理論
[#改丁]

    第十七章 資本と収入について。三つの生産的用役について


    使使          


  loi des frais de production  loi du prix de revient
  travailrenteprofit
  Th※(アキュートアクセント付きE小文字)orie de la richesse. 1849使capital fixecapital en g※(アキュートアクセント付きE小文字)n※(アキュートアクセント付きE小文字)ralcapital circulantrevenu使
 
 approvisionnement
  ()()
  使使使()()
 使services使services consommable使services producteurs使service d'usageservice d'approvisionnement
  ()()使使便capitaux fonciersterresrevenus fonciersservices fonciersrentes
  ()()capitaux personnelspersonnesrevenus personnelsservices personnelstravaux
  ()()capitaux mobiliersrevenus mobiliersservices mobiliersprofits
  
  
 使
  使()()
  
 
  ()()


     


  123 456 7 8 9 10 111213         


  
 
 123 
 456 
 7 
 
 8 
 9 
 10 
 
 111213 
 
  
 使
 
 
  consommer使使使produire使
  使
  
  使
  propri※(アキュートアクセント付きE小文字)taire fonciertravailleurcapitalisteentrepreneur
  
 fermage
 salaire
 int※(アキュートアクセント付きE小文字)r※(サーカムフレックスアクセント付きE小文字)t
 
  
 
  
  
 ()
 


     


    簿    1 2 3 4 5 6 7 


  使()綿
  
 
 
 cr※(アキュートアクセント付きE小文字)ditcapital fixe  fonds de premier ※(アキュートアクセント付きE小文字)tablissementcapital circulant  fonds de roulement
 
  簿簿
  簿doit d※(アキュートアクセント付きE小文字)bitavoir cr※(アキュートアクセント付きE小文字)ditsolde
  簿簿
 簿
 
 簿簿grand-livre簿journal
  簿簿使()簿簿
  簿
 
 
 
 
 
  
  
 
 
 
 
 
 
 

 資産(借方勘定の一切から成る)
現金勘定         6,000
固定資本勘定       5,000
          計 11,000
 負債(貸方勘定の一切から成る)
資本主勘定       10,000
損益勘定         1,000
          計 11,000

 
  
 
 
 
 
 
 
 Md, Mc Md+F 
(Md+F+P)-Mc=I
Mc 
(Md+F)-(Mc+P)=I

Md+F-I±P=Mc
使
 
  


     


    1 2  3 4    2m+2n-1  


  (T)(T')(T'')  (P)(P')(P'')  (K)(K')(K'') 
 
   r=φ(q)  r=φ(q) 
 qt qp qk r=φt(q), r=φp(q), r=φk(q) r=φa(q), r=φb(q), r=φc(q), r=φd(q) pt, pp, pk pb, pc, pd ot, op, ok da, db, dc, dd 
otpt+oppp+okpk+ …… =da+dbpb+dcpc+ddpd ……

φt(qt-ot)=ptφa(da)
φp(qp-op)=ppφa(da)
φk(qk-ok)=pka(da)
………………………
φb(db)=pbφa(da)
φc(qc)=pcφa(da)
φd(qd)=pdφa(da)
…………………
 n+m-1  n+m ot, op, ok  da, db, dc, dd  n+m--+1pt, pp, pk  pb, pc, pd  n+m 
ot=ft(pt, pp, pk …… pb, pc, pd ……)
op=fp(pt, pp, pk …… pb, pc, pd ……)
ok=fk(pt, pp, pk …… pb, pc, pd ……)
また(B)、(C)、(D)……の次の需要方程式が得られる。
db=fb(pt, pp, pk …… pb, pc, pd ……)
dc=fc(pt, pp, pk …… pb, pc, pd ……)
dd=fd(pt, pp, pk …… pb, pc, pd ……)
………………………………………
(A)の需要方程式は
da=otpt+oppp+okpk+ …… -(dbpb+dcpc+ddpd+ ……)

  Ot,,Op, Ok ot, op, ok ot, op, ok Da, Db, Dc, Dd Ft, Fp, Fk  Fb, Fc, Fd ft, fp, fk  fb, fc, fd 
Ot=Ft(pt, pp, pk …… pb, pc, pd ……)
[1] Op=Fp(pt, pp, pk …… pb, pc, pd ……)
  Ok=Fk(pt, pp, pk …… pb, pc, pd ……)
また次のような生産物の総需要のm個の方程式の体系が得られる。
Db=Fb(pt, pp, pk …… pb, pc, pd ……)
[2] Dc=Fc(pt, pp, pk …… pb, pc, pd ……)
  Dd=Fd(pt, pp, pk …… pb, pc, pd ……)
…………………………………………
Da=Otpt+Oppp+Okpk+ …… -(Dbpb+Dcpc+Ddpd+ ……)
n+m 
  at, ap, ak  bt, bp, bk  ct, cp, ck  dt, dp, dk coefficients de fabrication
atDa+btDb+ctDc+dtDd+ …… =Ot
[3] apDa+bpDb+cpDc+dpDd+ …… =Op
  akDa+bkDb+ckDc+dkDd+ …… =Ok
  ……………………………………………
これらは、用いられた生産用役の量が有効に供給せられた量に等しいことを示す方程式であって、n個ある。
atpt+appp+akpk+ …… =1
btpt+bppp+bkpk+ …… =pb
[4] ctpt+cppp+ckpk+ …… =pc
  dtpt+dppp+dkpk+ …… =pd
  …………………………………

  at, ap, ak  bt, bp, bk  ct, cp, ck  dt, dp, dk  
 
  
  βt  βp  βk  βm pb 
pbtptpppkpk+ …… +βmpm
pm mtmpmk pm 
pm=mtpt+mppp+mkpk+ ……
によって与えられる。pm の値を先の方程式に代入すれば、
pb=(βtmmt)pt+(βpmmp)pp+(βkmmk)pk+ ……
が得られる。この方程式は、
βtmmt=bt, βpmmp=bp, βkmmk=bk ……
4
 
   2m+2n  2m+2n  2m+2n-1 3Pt, Pp, Pk 4Da, Db, Dc, Dd 
Otpt+Oppp+Okpk+ …… =Da+Dbpb+Dcpc+Ddpd+ ……
2422m+2n-1  m-1  m-1 2m+2n-1 
  
 ()()
 
 


     


  使    1     1 


   p't, p'p, p'k  Ωa, Ωb, Ωc, Ωd  Ωa, Ωb, Ωc, Ωd  p't, p'p, p'k 
 
   p't, p'p, p'k  p'a, p'b, p'c, p'd 
p'a=atp't+app'p+akp'k+ ……
p'b=btp't+bpp'p+bkp'k+ ……
p'c=ctp't+cpp'p+ckp'k+ ……
p'd=dtp't+dpp'p+dkp'k+ ……
……………………………………
 p'a=1 p't, p'p, p'k ()1
  Ωa, Ωb, Ωc, Ωd  Δt, Δp, Δk 
Δt=atΩa+btΩb+ctΩc+dtΩd+ ……
Δp=apΩa+bpΩb+cpΩc+dpΩd+ ……
Δk=akΩa+bkΩb+ckΩc+dkΩd+ ……
……………………………………………
  Ωa, Ωb, Ωc, Ωd 
   Ωb, Ωc, Ωd  πb, πc, πd 
Ωb=Fb(p't, p'p, p'k …… πb, πc, πd ……)
Ωc=Fc(p't, p'p, p'k …… πb, πc, πd ……)
Ωd=Fd(p't, p'p, p'k …… πb, πc, πd ……)
……………………………………………
 m-1  m-1 
  πb, πc, πd  p'b, p'c, p'd 
Ωbb-p'b), Ωcc-p'c), Ωdd-p'd)

 Ωb, Ωc, Ωd  πb, πc, πd 
  Fb, Fc, Fd pb pc pd  πb>p'b Ωb πb  πb
b Ωb πb 式Ωc, Ωd πc, πd 
  Ω'b, Ω'c, Ω'd 
Ω'b=Fb(p't, p'p, p'k …… p'b, πc, πd ……)
Ω'c=Fc(p't, p'p, p'k …… πb, p'c, πd ……)
Ω'd=Fd(p't, p'p, p'k …… πb, πc, p'd ……)
……………………………………………
 これらの量は摸索によって、Ωb, Ωc, Ωd ……に代わるのであるが、それらは自由競争の機構に従い、次の方程式によって、価格 π'b, π'c, π'd ……で売られる。
Ω'b=Fb(p't, p'p, p'k …… π'b, π'c, π'd ……)
Ω'c=Fc(p't, p'p, p'k …… π'b, π'c, π'd ……)
Ω'd=Fd(p't, p'p, p'k …… π'b, π'c, π'd ……)
………………………………………………
 そして説明を要するのは、π'b, π'c, π'd ……が、πb, πc, πd ……よりも、p'b, p'c, p'd ……に近似しているということである。
 二一二 この時に行われる摸索の条件においては、用役の価格は一定であって、変化しない。故に各交換者は、価値尺度財で表わされた常に同一の収入
r=qtp't+qpp'p+qkp'k+ ……
を得、かつ、方程式
(qt-ot)p't+(qp-op)p'p+(qk-ok)p'k+ …… +da+dbpb+dcpc+ddpd+ …… =r

 dbpb dbpb db pb 
 
 
D't=atΩa+btD'b+ctD'c+dtD'd+ ……
D'p=apΩa+bpD'b+cpD'c+dpD'd+ ……
D'k=akΩa+bkD'b+ckD'c+dkD'd+ ……
………………………………………………
によって、(T)、(P)、(K)……のそれぞれの量 D't, D'p, D'k……を必要とする所の、かつ方程式
D'b=Fb(p't, p'p, p'k …… p'b, p'c, p'd ……)
D'c=Fc(p't, p'p, p'k …… p'b, p'c, p'd ……)
D'd=Fd(p't, p'p, p'k …… p'b, p'c, p'd ……)
………………………………………………
 p'b, p'c, p'd  D'b, D'c, D'd 
 
   p'b, p'c, p'd  D'b, D'c, D'd 
O't=Ft(p't, p'p, p'k …… p'b, p'c, p'd ……)
O'p=Fp(p't, p'p, p'k …… p'b, p'c, p'd ……)
O'k=Fk(p't, p'p, p'k …… p'b, p'c, p'd ……)
………………………………………………
 O't, O'p, O'k 
 
D'a=O'tp't+O'pp'p+O'kp'k+ …… -(D'bp'b+D'cp'c+D'dp'd+ ……)
によって決定せられた(A)の D'a 量を有効に需要する。
 のみならず、生産物の生産費を生産用役の価格の函数として与える方程式の体系の中に含まれているm個の方程式(第二〇九節)にそれぞれ Ωa, D'b, D'c, D'd ……を乗じ、また生産用役の需要量を製造量の函数として与える方程式の体系(第二一二節)に含まれるn個の方程式にそれぞれ p't, p'p, p'k ……を乗じ、かくて得たものを各体系ごとに加えれば、各々の合計の右辺は互に相等しいから、右の方程式の二つの体系から、次の式が得られる。
Ωap'a=D'tp't+D'pp'p+D'kp'k+ ……
  -(D'bp'b+D'cp'c+D'dp'd+ ……)
 よってまた次の式が得られる。
D'aap'a=(O't-D't)p't+(O'p-D'p)p'p+(O'k-D'k)p'k+ ……
 便
p'a=atp't+app'p+akp'k+ …… =1

 D'b, D'c, D'd  p'a 1
(O't-D't)p't+(O'p-D'p)p'p+(O'k-D'k)p'k+ …… =0
であり、従って
D'aap'aa

 1D'b, D'c, D'd  D'a  Ωa  D'a+D'bp'b+D'cp'c+D'dp'd  D'tp't+D'pp'p+D'kp'k+  O'tp't+O'pp'p+O'kp'k+  D'a+D'bp'b+D'cp'c+D'dp'd+ 3
  
  D't=O't, D'p=O'p, D'k=O'k 式 p't, p'p, p'k p'a=1, Ωa=D'a  O't-D't, O'p-D'p, O'k-D'k 
  ot ot  O't  U-u 式
式

 D'a pt, pp, pk pa btD'b, ctD'c, dtD'd pb, pc, pd pt pt pb, pc, pd pt pt p'p, p'k D't+u 
 pt pt pt Qt pt 
  D't+u pt pt 式式p''t pt π''b, π''c, π''dΩ''t 
Ω''t=Ft(p''t, p'p, p'k …… π''b, π''c, π''d ……)
が得られる。
 この操作が行われたときは、函数
O'p=Fp(p't, p'p, p'k …… p'b, p'c, p'd ……)

Ω''p=Fp(p''t, p'p, p'k …… π''b, π''c, π''d ……)
pppd  p''t p''p π'''b, π'''c, π'''d Ω'''p 
Ω'''p=Fp(p''t, p''p, p'k …… π'''[#「'''」は底本では「IV」]b, π'''c, π'''d ……)
が得られる。
 同様にして、
ΩIV[#「IV」は底本では「VI」]k=Fk(p''t, p''p, p''k …… πIV[#「IV」は底本では「VI」]b, πIV[#「IV」は底本では「VI」]c, πIV[#「IV」は底本では「'''」]d ……)
が得られ、以下同様である。
 二一七 これらすべての行動を終えれば、
O''t=Ft(p''t, p''p, p''k …… p''b, p''c, p''d ……)
 O't  D't  O''t  D''t  p't  p''t  p'p, p'k  p''p, p''k  p''t, p''p, p''k  p't, p'p, p'k 
 
  
p''a=atp''t+app''p+akp''k+ ……
p''b=btp''t+bpp''p+bkp''k+ ……
p''c=ctp''t+cpp''p+ckp''k+ ……
p''d=dtp''t+dpp''p+dkp''k+ ……
………………………………………
であり、他方、生産的用役の需要量は、
D''t=atD'a+btD''b+ctD''c+dtD''d+ ……
D''p=apD'a+bpD''b+cpD''c+dpD''d+ ……
D''k=akD'a+bkD''b+ckD''c+dkD''d+ ……
……………………………………………………
 D''b, D''c, D''d  D''t=O''t, D''p=O''ppk, D''k=O''k p''t, p''p, p''k  p''b, p''c, p''d 
D'ap''a=D''tp''t+D''pp''p+D''kp''k+ ……
   -(D''bp''b+D''cp''c+D''dp''d+ ……)
 この場合には、次の方程式によって、(A)の D''a 量が需要せられる。
D''a=o''tp''t+O''pp''p+O''kp''k+ ……
  -(D''bp''b+D''cp''c+D''dp''d+ ……)
 そして D''t=O''t, D''p=O''p, D''k=O''k ……であるから、
D''a=D'ap''a

 1p''a=1 D'a=D''a  D'a=D''a p''a=1 p't, p'p, p'k p''t, p''p, p''k 
式
となり、従って
式
となる。
 二一九 だから生産方程式の体系の解法を完結するには、なお、方程式
atp'''t+app'''p+akp'''k+ …… =p'''a=1
に従い、p'''t, p'''p, p'''k を決定しながら、換言すれば式のいずれかであるに従って、式ならしめながら、すべての摸索を繰り返さねばならぬ。
 この新しい点から出発して、私共は、まず第一過程として、生産物の市場において、方程式
D'''a=O'''tp'''t+O'''pp'''p+O'''kp'''k+ ……
  -(D'''bp'''b+D'''cp'''c+D'''dp'''d+ ……)
によって D'''a を決定し、次に第二過程として、用役の市場において、方程式
DIV[#「IV」は底本では「VI」]a=D'''apIV[#「IV」は底本では「VI」]a
DIVIVVIa pIVIVVIa  p''a 1 p''a>1 p'''b
b, p'''c
c, p'''d
d D'''b>D''b, D'''c>D''c, D'''d>D''d  D'''aa p'''a=1 p'''a pIVIVVIa p''aa<1 である場合には、p'''a pIVIVVIa pa pt, pp, pk 111pIVIVVIa=1 D'''a=DIVIVVIa 
 
D''a=D'ap''a
 D'ap''a  D''a 1 D'a-D''a=D'a(1-p''a)  p''a<1 であって D'a>D''a b※(アキュートアクセント付きE小文字)n※(アキュートアクセント付きE小文字)ficep''t, p''p, p''k  p''a p''a 1 p''a>1 D'aa p''t, p''p, p''k  p''a  p''a 111
  
 
  


     


        


  
 
  
  laisser faire, laisser passerutilit※(アキュートアクセント付きE小文字) priv※(アキュートアクセント付きE小文字)utilit※(アキュートアクセント付きE小文字) publique()()調()
  vt, vp, vk va rt,1, rp,1, rk,1  rt,2, rp,2, rk,2  rt,3, rp,3, rk,3 123
 va :vb :vc :vd :……:vt :vp :vk :……
::ra,1:rb,1:rc,1:rd,1:……:rt,1:rp,1:rk,1:……
::ra,2:rb,2:rc,2:rd,2:……:rt,2:rp,2:rk,2:……
::ra,3:rb,3:rc,3:rd,3:……:rt,3:rp,3:rk,3:……
::………………………………………………………
 
  τr,1τq,1, τr,2τq,2, τr,3τq,3, πr,1πq,1, πr,2πq,2, πr,3πq,3, χr,1χq,1, χr,2χq,2, χr,3χq,31230.75, 2.16, 1.50 131785 1.50, 4.33, 3 3312 3, 8.66, 6 21 4.50  13, 9  9, 6 
 0.75:2.16:1.50
::1.50:4.33:3
::4.50:(13):(9)
::3 :8.66:6
 二二六 (T)、(P)、(K)のそれぞれの平均稀少性を Rt, Rp, Rk と呼び、これらの平均を算出するのに、下線を附した数字及び括弧内の数字を計算中に入れることを条件とすれば、次の方程式を立てることが出来る。
式
  
 
 
 
 
 
 
 
  
   p'p, p'k,  p'b, p'c, p'd 姿
 pt, Ot 
atDa+btDb+ctDc+dtDd+ …… =Ot
であり、他は(T)の供給方程式
Ot=Ft(pt, pp[#「p」は底本では「b」], pk …… pb, pc, pd ……)
である。先になしたように(第二一五節)、正の ot 及び負の ot をそれぞれU及びuで表わせば、これら二つの方程式は、ただ一つの方程式
atDa+btDb+ctDc+dtDd……+u=U
pt TdTppt MNpt 
図
   p't, p'p, p'k  p'c, p''d 姿
 
Db=Fb(pt, pp, pk …… pb, pc, pd ……)
であり、他は(B)の生産費方程式
btpt+bppp+bkpk+ …… =pb

 Db pb BdBppb Db 
図





 
   19532811251


                                                                                   



20061030

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