ぽっちりと した 目めのように、あかるく ひかる ものが、おかあさんぼし。きらきらと ひかりの つよいのが、おとうさんぼし。そして、森もりの 上うえで ひかる、うす赤あかいのが、おじいさんぼし。その そばで、ときどき みえたり、きえたり するようなのが、おばあさんぼしですよと、おねえさんが いいました。 ﹁おかあさんぼしは、なに して いらっしゃるの?﹂ と、たけちゃんが ききました。 ﹁なんだか わらって いらっしゃるようね。﹂ と、ふみこさんが いいました。 ﹁青あおい のはらで、子こどもたちの あそんで いるのを ごらんに なって いるのよ。﹂ と、おねえさんが いわれました。 ﹁おとうさんぼしは?﹂ と、たけちゃんが ききました。 ﹁秋あきに なるので、あまの川がわの こうじが はじまったから、それを みて いらっしゃるの。﹂ と、おねえさんは おっしゃいました。 ﹁そんなら、おじいさんぼしと おばあさんぼしは?﹂ と、ふみこさんが ききました。 ﹁もう お年としよりでしょう。だから、おじいさんぼしは、しずかに、なにか かんがえて いらっしゃるし、おばあさんぼしは、うつら うつら、いねむりを して いらっしゃるのよ。﹂ と、おねえさんは いわれました。 はてしなく 青あおい 空そらは、まるで しんじゅを ちりばめたように きれいでした。