続先生を囲る話

中谷宇吉郎





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 先生はこの俳句的論文という評が大分気に入っておられたらしく、「どうも苛いことをいうものだ」とその後も度々人に話されて、上機嫌であった。
 先生は大学で気象学を講ぜられ、藤原先生が師事されていた位だから、日本の気象学のある意味での開拓者の一人である。先生は航空船の爆破の研究の一副産物として、電光の生成機構に関する興味深い説を提出されたことがある。その説は、岡田博士の大著気象学の中に詳しく紹介され、電光に関する寺田博士の説として挙げられている。岡田先生はこの説を重視されて、色々説明を加えて幾分展開もしてあったので、それを見られた先生は、「いやどうもこう書かれると少々恐縮だね、もっとも「岡田の説」も大分はいっているようだからまあいいだろう」とニヤニヤしておられた。


 


 
 
 


 


 
 
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底本:「中谷宇吉郎集 第一巻」岩波書店
   2000(平成12)年10月5日第1刷発行
底本の親本:「冬の華」岩波書店
   1938(昭和13)年9月10日
入力:kompass
校正:岡村和彦
2019年10月28日作成
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