『雪華図説』の研究

中谷宇吉郎





 


 西()()()()


 


「第一図」のキャプション付きの図


 
「第二図」のキャプション付きの図


 
「第三図」のキャプション付きの図


 
「第四図」のキャプション付きの図


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「第五図」のキャプション付きの図


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「第六図」のキャプション付きの図


 
「第七図」のキャプション付きの図


 
「第八図」のキャプション付きの図


 
「第九図」のキャプション付きの図


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「第十図」のキャプション付きの図


 
「第十一図」のキャプション付きの図


 
「第十二図」のキャプション付きの図


 
「第十三図」のキャプション付きの図


 
「第十四図」のキャプション付きの図


 
「第十五図」のキャプション付きの図


 
「第十六図」のキャプション付きの図


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「第十七図」のキャプション付きの図


 
「第十八図」のキャプション付きの図


 
「第十九図」のキャプション付きの図


 
「第二十図」のキャプション付きの図


 
「第二十一図」のキャプション付きの図


 
「第二十二図」のキャプション付きの図


 


 


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 西()()()※(「髟/休」、第3水準1-94-26)※(「髟/休」、第3水準1-94-26)()()()
 
 

「第二十三図」のキャプション付きの図


 


U+7AC6260-4※(二の字点、1-2-22) 西()()()()()西 
といって、十二箇の摸写図を附加している。第二図(A)及び第二十図(A)はその中から採ったもので、之は忠常の言によれば、土井利位の描いたものではなく瑪児低涅多の摸写図らしい。しかし土井利位の時代にそれが日本人に知られていたという理由で、これも本文の中に入れた。この十二の図中には明かな間違いと思われるものが一つある。
 瑪児低涅多マルチネットというのは、あるいは独逸の旅行家フリードリッヒ・マルテンスのことではないかと思う。彼は一六七五年すなわち『雪華図説』より百五十年も前に、スピッツベルゲンからグリーンランドの方面に航海した見聞記を刊行し、その中で極地方面での雪の観察を記載したのは有名である。『格致問答』というのは案外有りふれた本かも知れないが、この点について大方の御教示を願えれば幸甚である。
 それから『雪華図説』には『続』があり、それには九十七箇の結晶の摸写がある。その外土井家にも版下が残っている由であるが、本文では単に『雪華図説』だけに話を限ることとした。
(昭和十三年十一月)
〔附記二〕マルチネットの『格致問答』は、最近になって、矢島祐利氏の研究によって、漸く明かになった(『科学』第十一巻第三号)。それは J. F. Martinet の Katechismus der Natuur という本の由である。内容は同氏によると「太陽、地球、人間、陸と水等から始まり、動物、植物にも及んで問と答の形式を以て書かれたものである」。そして『雪華図説』所載の十二個の雪の結晶の摸写は勿論載っていて、外に霜の図もある由である。従ってフリードリッヒ・マルテンスの雪の結晶とは全く別である。





底本:「中谷宇吉郎集 第二巻」岩波書店
   2000(平成12)年11月6日第1刷発行
底本の親本:「第三冬の華」甲鳥書林
   1941(昭和16)年9月25日刊
初出:「画説 第二十五号」東京美術研究所
   1939(昭和14)年1月1日発行
※初出時の表題は「『雪華図説』の科学的研究」です。
※「模写図」と「摸写図」の混在は、底本通りです。
入力:kompass
校正:岡村和彦
2016年9月9日作成
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●表記について

「窮」の「弓」に代えて「呂」、U+7AC6    260-4


●図書カード