朝の山道

櫻間中庸




朝ぎり 流れる
山のみち
ほのぼの――

草つぱ ふんで
足のつゆ
しつとり――

蝶々は ねてる
ねむの葉に
ひつそり――

匂ふよ ほうら
栗のはな
ほんのり――

ほういと呼んでる
誰だろか
ほうい と――

きりに吸はれて
細いこゑ
ほうい と――





 稿
   193611728
Y.S.

2011927

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