錢形平次捕物控

萬兩分限

野村胡堂






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「かう見たところ、家の中には、私を狙ふほどの者が居さうも無いのに、私は毎日、何んか變つた手段てだてで、脅かされて居るのでございます。白羽のが二階の戸袋に突ツ立つてからは、毎日一つづつ、私はおびやかされて居ります。そして、今日といふ今日」
 主人峰右衞門はゴクリと固唾を呑むのです。
「今日、何んかありましたか、御主人?」
「お目にかけようか、どうしようかと迷つて居りました、あまり大人氣ないから、親分さんに笑はれてしせひさうで」
「いや、決して笑やしません、どんな事があつたのです」
「これでございますよ、――この紙片かみきれを石に包んで、二階の私の部屋に投り込んだものが御座います」
 さう言ひ乍ら、主人峰右衞門が、袂の中から取出したのは、半紙一枚を細く疊んだ、結びぶみふうの手紙で、押し開くと消し炭で、
いよ/\今夜だよ、峰右衞門
 
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底本:「錢形平次捕物全集第三卷 五月人形」同光社磯部書房
   1953(昭和28)年4月20日発行
   1953(昭和28)年6月20日再版発行
初出:「サンデー毎日」
   1951(昭和26)年1月28日号〜2月11日号
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5-86)を、大振りにつくっています。
※題名「錢形平次捕物控」は、底本にはありませんが、一般に認識されている題名として、補いました。
入力:特定非営利活動法人はるかぜ
校正:門田裕志
2015年6月24日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。




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