No.62470

作品名:ダーダーと呼ばれた女
作品名読み:ダーダーとよばれたおんな
原題:Dada, Short Stories of Mastur
副題:K・マストゥール短編集
副題読み:ケー・マストゥールたんぺんしゅう
作品集名:アジアの現代文芸 パキスタン⑥
作品集名読み:アジアのげんだいぶんげい パキスタンろく
著者名: マストゥール ハディージャ 

 



作品について:パキスタンを代表する女流作家、ハディージャ・マストゥールの短編9編を収録しています。パキスタン社会が抱える深刻な社会問題の鋭い提示と同時に、恋愛や結婚、家庭生活で女性が直面する普遍的心理が描かれています。表題の「ダーダーと呼ばれた女」は、自分が女であることを拒否し、悪い奴を意味する“ダーダー”と自らを名乗った女の悲劇を描いています。甘い結婚生活も束の間、家計は姑が握り、夫も母親の言いなり。子供が生まれたものの姑に取り上げられ、彼女は家を追い出されます。希望を失った彼女は泥棒仲間に加わり、あげくの果てに監獄送りとなります。そこに赤ん坊を連れた女囚が入ってくるのですが…。宗教上の諸規制や慣習といった束縛のなかに身を置くイスラム教徒の女性たちは、社会の表舞台に登場することもなく、その実像は厚いカーテンの裏に覆い隠されています。著者は、同性である彼女らに対して、深い同情と共感を示しながらも、冷めた目で観察し、パキスタン社会で厳しい立場に置かれている女性の肉声をじかに伝えています。(公益財団法人大同生命国際文化基金)
文字遣い種別:新字新仮名
備考:※この作品は、EPUBファイルで提供されています。閲覧には、対応したアプリケーションやソフトウェアをお使いください。たとえば、ブラウザで使える Bibi が便利です。

分類:著者
作家名:マストゥール ハディージャ
作家名読み:マストゥール ハディージャ
ローマ字表記:Mastur, Khadija
生年:1927-12-11
没年:1982-07-25
人物について:1927年パキスタン生まれ。10歳の時に父親が死亡し教育を断念するが、鋏(ケインチー)と渾名されたほどの才能と文学への情熱から21歳で本格的な作家活動に入る。回想形式を縦横に駆使した作品で人々を魅了し、1962年にはアーダム・ジー賞を受賞。その評価を不動のものとした。(公益財団法人大同生命国際文化基金)
wikipediaアイコンハディージャ・マストゥール

分類:翻訳者
作家名:鈴木 斌
作家名読み:すずき たけし
ローマ字表記:Suzuki, Takeshi
生年:1932
没年:2005
人物について:1932年、日本・東京都生まれ。
wikipediaアイコン鈴木斌 (言語学者)

底本:ダーダーと呼ばれた女
出版社:財団法人 大同生命国際文化基金
初版発行日:1992(平成4)年1212

入力:公益財団法人大同生命国際文化基金

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サイト名:アジアの現代文芸 電子図書館
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