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特集Visual Studio 2005エディション比較Professional? Standard? それともExpress?デジタルアドバンテージ 一色 政彦2006/02/02 |
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* すべて推定小売価格。詳細は「マイクロソフトのプレスリリース資料」を参照してほしい。 * VS 2005 Express Editionをダウンロードしてユーザー登録しておくと、VS 2005 Std、Pro、Tools for Officeをアップグレード価格で購入できる。よっていますぐに、取りあえずダウンロードしておくことをお勧めする。 |
VS 2005のIDEユーザー・インターフェイス比較
●より単純化されたIDEのデフォルト構成内容 確かにPro、Std、Expの間には利用できる機能の数に差がある。しかしProやStdと比べてExpでは、それが利用できる機能であってもメニュー項目として非表示にされているケースが多々あるのだ。つまりメニュー構成自体が﹁簡略﹂化されているわけである。 例えばメニュー・バーの﹇編集﹈−﹇詳細﹈の配下のメニュー項目をProとExpで比べてみると、次のような違いがある。![]() ![]() |
表示されるメニュー項目の比較(左:Pro、右:Exp) |
Expではメニュー構成が省略されている。ちなみにStdはProと同じ構成である。 |
ProやStdで表示されている機能(例えば[大文字に変換]など)は、実際にはExpにも搭載されているのだが、メニュー項目としてデフォルトで非表示になっている。もちろんこれはユーザーの設定によって表示させることもできる。
●アイコンやビットマップのエディタ
Expに搭載されなかった機能の中で筆者が最も不便に思ったのが、アイコン・ファイルやビットマップ・ファイルのエディタの不在である。ProやStdではアイコンやビットマップをVS 2005のIDE内蔵エディタで編集できるが、Expでは編集できず、その代わりにOS付属の「ペイント」アプリケーションが起動する。
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アイコン・ファイルやビットマップ・ファイルのエディタ(上:Pro、下:Exp) |
ExpではアイコンやビットマップをIDE内で編集できない。代わりにOS付属の「ペイント」アプリケーションで編集する。 |
ちなみにProやStdでは、さらにアイコンやビットマップなどのリソース関連データが提供されている。リソースのインストールされる場所は、次のとおりだ。
- <InstallPath>\Common7\VS2005ImageLibrary\VS2005ImageLibrary.zip
* <InstallPath>はVS 2005をインストールした場所のことで、通常は「C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 8」になる。 |
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クラス・ダイアグラム・デザイナ |
StdやProでは利用できるが、Expでは利用できない。 |
●オブジェクト・テスト・ベンチのウィンドウ
VS 2005では、オブジェクト・テスト・ベンチという機能が追加された。これは、IDE内で手軽にクラス内のメソッドを呼び出して、その動作を検証するための機能だ。
ただしこれもExpには搭載されていない。オブジェクト・テスト・ベンチを利用したい場合は、Std、Pro以降を選択する必要がある。
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オブジェクト・テスト・ベンチ・ウィンドウ |
StdやProでは利用できるが、Expでは利用できない。 |
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サーバー・エクスプローラとデータベース・エクスプローラ(左:Pro、中央:Std、右:Exp) |
StdとExpには「サーバー」ノードが存在しない。 |
これらのウィンドウにおいて「データ接続」ノードから新しいデータソースへの接続を追加する場合、選択できる接続先のデータソースにも違いがある。
ProやStdはさまざまなデータソースに対して接続できるが、Expは基本的にローカルのデータベース・ファイル(Microsoft Accessデータベース・ファイルかMicrosoft SQL Serverデータベース・ファイル)にしか接続できない(ただしVisual Web Developer Express Editionのみはリモートのデータソースに対しても接続可能だ)。
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データソースへの接続(上:Pro、中央:Vwd、下:Exp) |
「Vwd」はVisual Web Developer Express Editionを意味する。基本的にExpの場合はローカルのデータベース・ファイルにしか接続できない。 |
●デバッグ関連のウィンドウ
強力なデバッグ機能が備わっているのもVS 2005の特徴の1つであるが、この機能にもエディションによって少し違いがある。
次の表はVisual C# 2005 Express EditionとStd、Proのそれぞれで表示可能なデバッグ関連のウィドウをまとめたものだ。
ウィンドウ |
Exp
|
Std
|
Pro
|
ブレークポイント |
○
|
○
|
|
出力 |
○
|
○
|
○
|
スクリプト エクスプローラ |
○
|
○
|
|
ウォッチ |
○
|
○
|
○
|
自動変数 |
○
|
○
|
|
ローカル |
○
|
○
|
○
|
イミディエイト |
○
|
○
|
○
|
呼び出し履歴 |
○
|
○
|
○
|
スレッド |
○
|
○
|
|
モジュール |
○
|
○
|
|
プロセス |
○
|
○
|
|
メモリ |
○
|
○
|
|
逆アセンブル |
○
|
○
|
|
レジスタ |
○
|
○
|
|
逆アセンブルの切り替え |
○
|
○
|
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表示可能なデバッグ関連のウィドウの比較 | |||
ExpはVisual C# 2005 Express Editionの場合。ちなみにVisual C++ 2005 Express Editionでは、スクリプト・エクスプローラ以外のウィンドウすべてが利用できる。 |
このようにExpでは、デバッグ関連のウィンドウが大幅に省略されている。ちなみにVisual C++ 2005 Express Editionの場合は、スクリプト・エクスプローラ以外のウィンドウすべてが利用できる。
それでは次にVS 2005機能面における主な違いを見ていこう。
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INDEX | ||
[特集] Visual Studio 2005エディション比較 | ||
Professional? Standard? それともExpress? | ||
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1. VS 2005のIDEユーザー・インターフェイス比較 | |
2. VS 2005の機能比較 | ||
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