OAuthでバーコード情報をTwitterに投稿するiPhoneアプリ作成:Web技術でネイティブアプリを作れるTitanium(3)(1/3 ページ)
iPad/iPhone VS Androidに戸惑っているWebデザイナ/開発者のために、Web技術でネイティブアプリを作れるオープンソースの開発ツールを紹介し、その利点や使い方を連載で解説します
前回の記事「Titaniumで始めるモバイルアプリ作成の基礎知識」からずいぶん時間が空いてしまいました。「Titanium Mobile」を取り巻く環境にもいくつか変化がありました。まずは、ここ数カ月のTitaniumに関連したトピックを眺めてみましょう。
2010年9月9日、アップルは﹁iOS Developer Program License﹂を改訂しました。これにより、開発ツールに関するすべての制限が緩和されました︵参考‥Apple、iPhoneアプリ開発ツールの制限を緩和 アプリ審査基準も公開︶。
相変わらず﹁コードのダウンロード︵FlashやSilverlightなど、Webブラウザのプラグインで動かす︶は禁止﹂ですが、あらかじめ内蔵されているコードであれば、中間レイヤを介して実行可能です。
Titaniumは、JavaScriptで書かれたコードをインタプリタを介して実行するため、この規約の制限を受ける可能性があり﹁グレー﹂な存在とされていました。しかし、今回の規約改定により、晴れてTitaniumがiPhone/iPadアプリケーションの開発に利用できることになったわけです。
同時に、C#を用いた﹁Mono Touch﹂やFlash CS5で作れる﹁Packager for iPhone﹂機能が解禁になると見られており、ライバルとの競争が激化することも間違いないでしょう︵参考‥Adobe、iPhone向けFlashアプリ変換ツールの開発再開 Appleの規約変更受け︶。
2010年7月26日にリリースされたTitanium 1.4では、Fast Application SwitchingやRetina Display、Background AudioなどiPhone 4/iOS 4のサポートが行われました。
追加機能・バグフィックスの詳細については、リリースノートを参照してください。
Titaniumは、﹁モジュール﹂と呼ばれる拡張ライブラリを追加することで、新しい機能を追加可能です。
TitaniumはJavaScriptでコードを記述するため、多くのJavaScriptライブラリを利用できます。また、拡張モジュールを使うことでネイティブな機能も取り込むことが可能です。
今回は、JavaScriptで書かれたTitanium用OAuthライブラリと、ネイティブコードを使ったバーコードスキャナ拡張モジュール﹁TiBar﹂を使って、目の前にある商品の情報をTwitterに投稿する﹁Zebratter﹂を作ってみました。
次ページからは、Titaniumでモバイルアプリを作成し始めます。
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