今年2月にスタートした新興ネットメディア﹁旅ラボ︵TABI LABO︶﹂が、海外メディアの記事を無断で翻訳し、あたかも自ら執筆したかのような形で記事を掲載していたと指摘され、話題になっている。
TABI LABOは8月28日、プレスリリースを発表。﹁記事の一部に、参照元の表記漏れがあった﹂と認めたうえで、﹁不適切なものは削除し、参照元が正しく挿入されていない記事に関してはすべて修正対応する﹂と表明した。
そのうえで、﹁記事内の各発言の著作権は参照元の写真・動画の発言者に属します。何か問題が発生した場合、著作権の権利者様ご自身からご連絡をいただきましたら、すぐに削除または適切な形で修正いたします﹂と述べている。
しかし、この記述だと、﹁著作権侵害については、権利者から指摘があれば、削除や修正などの対応をする﹂と言っているだけのような気もする。ネットメディアは著作権侵害をしても、あとで削除や修正すれば、法的に﹁許される﹂ものなのだろうか。著作権にくわしい唐津真美弁護士に聞いた。
プロフィール
唐津 真美(からつ まみ)弁護士
高樹町法律事務所
弁護士・ニューヨーク州弁護士。アート・メディア・エンターテイメント業界の企業法務全般を主に取り扱う。特に著作権・商標権等の知的財産権及び国内外の契約交渉に関するアドバイス、執筆、講演多数。文化審議会著作権分科会専門委員も務める。
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