新たな"別府"文学が誕生!特別講演「文学への誘い」を開催
1月30日︵土︶、本学大学院文学研究科主催の特別講演﹁文学への誘い 別府を読む×別府を書く﹂を開催し、芥川賞作家の円城塔氏、坪内逍遥大賞奨励賞を受賞した福永信氏、すばる文学賞作家であり本学講師の澤西祐典の三人の小説家が、別府の文学をテーマに対談しました。
当日は100名を超す来場者があり、来場者には、青空文庫を﹁別府﹂で検索をかけてヒットした作品のうち、大分の地名を指す﹁別府﹂を含む55作品の段落を抜き出し、編集した冊子を配布。その冊子に基づき、日本近代文学において﹁別府﹂がどう描かれてきたかについて話がなされたました︵第一部﹁別府を読む﹂︶。この試みは円城氏の発案によるものですが、従来にない斬新な文学へのアプローチとなりました。
後半︵第二部﹁別府を書く﹂︶では、三氏が今回のために書き下ろした﹁別府﹂を含む小説の一節をそれぞれ朗読し、普段の作品の書き方や﹁別府﹂文学の可能性について話がなされました。その他、実際に別府を訪れての印象や、︵実在の地名を使うことが少ない三者だけに︶小説で固有の地名を使うことの意義やその危うさなどが話題にあがりました。2時間の講演は、終始笑い声が起こる、和やかなムードで進み、作家の生の声が聴ける貴重な時間となりました。 なお、この対談の様子は、某文芸誌︵星あるいは自動車の名前を想起させる誌名︶に載録予定となっており、続報が入り次第、本ページでお知らせします。また、第二部﹁別府で書く﹂で書き下ろされた、円城塔﹁ぞなもし狩り﹂、福永信﹁グローバルタワーにて﹂、澤西祐典﹁地獄にて﹂、﹁湯けむり﹂の4作品は、福永氏の提案で、完全版を青空文庫に公開することになりました︵※︶。実現すれば、三人の作品が、青空文庫を﹁別府﹂で検索すると、先達たちの作品に続くことになります︵こちらも、続報があり次第、本ホームページにてお知らせします︶。まさに、本イベントから新たな﹁別府﹂文学が誕生し、来場者はその目撃者になったのです。 さらに、この青空文庫へのアップロード︵=著作権の放棄︶計画に伴い、某文芸誌に対談が載録された暁には、それぞれ新たな﹁別府﹂小説を書き下ろし、併録することも検討されているそうです。 講演会は時間一杯にて終了となりましたが、イベント﹁別府を読む×別府を書く﹂はまだまだ終わりそうにありません。どうぞ、あなたも﹁別府﹂の新たな文学シーンをお見逃しなく。 ※三氏の作品が、2017年1月より青空文庫にて公開となりました。 円城 塔﹁ぞなもし狩り﹂ 福永 信﹁グローバルタワーにて﹂ 澤西 祐典﹁湯けむり﹂ [投稿日:2016年2月17日]
後半︵第二部﹁別府を書く﹂︶では、三氏が今回のために書き下ろした﹁別府﹂を含む小説の一節をそれぞれ朗読し、普段の作品の書き方や﹁別府﹂文学の可能性について話がなされました。その他、実際に別府を訪れての印象や、︵実在の地名を使うことが少ない三者だけに︶小説で固有の地名を使うことの意義やその危うさなどが話題にあがりました。2時間の講演は、終始笑い声が起こる、和やかなムードで進み、作家の生の声が聴ける貴重な時間となりました。 なお、この対談の様子は、某文芸誌︵星あるいは自動車の名前を想起させる誌名︶に載録予定となっており、続報が入り次第、本ページでお知らせします。また、第二部﹁別府で書く﹂で書き下ろされた、円城塔﹁ぞなもし狩り﹂、福永信﹁グローバルタワーにて﹂、澤西祐典﹁地獄にて﹂、﹁湯けむり﹂の4作品は、福永氏の提案で、完全版を青空文庫に公開することになりました︵※︶。実現すれば、三人の作品が、青空文庫を﹁別府﹂で検索すると、先達たちの作品に続くことになります︵こちらも、続報があり次第、本ホームページにてお知らせします︶。まさに、本イベントから新たな﹁別府﹂文学が誕生し、来場者はその目撃者になったのです。 さらに、この青空文庫へのアップロード︵=著作権の放棄︶計画に伴い、某文芸誌に対談が載録された暁には、それぞれ新たな﹁別府﹂小説を書き下ろし、併録することも検討されているそうです。 講演会は時間一杯にて終了となりましたが、イベント﹁別府を読む×別府を書く﹂はまだまだ終わりそうにありません。どうぞ、あなたも﹁別府﹂の新たな文学シーンをお見逃しなく。 ※三氏の作品が、2017年1月より青空文庫にて公開となりました。 円城 塔﹁ぞなもし狩り﹂ 福永 信﹁グローバルタワーにて﹂ 澤西 祐典﹁湯けむり﹂ [投稿日:2016年2月17日]