死刑判決の事件でも
07年5月21日と22日に、二つの事件で相次いで死刑判決が下された。
21日は東京の振り込め詐欺リンチ殺人事件︵4人殺害︶、
22日は大阪の大学生リンチ殺人事件︵2人殺害︶である。
例によって、この二つの判決記事でも取り上げ方にはかなりの偏りがあった。
死刑判決が出るような事件であっても、東京の事件はともすれば目立たないのである。
東京21日 大阪22日
TBS 有り 有り
日本テレビ 無し 有り
テレビ朝日 無し 有り
フジテレビ
無し 有り
主要な民放キー局の中で、TBSだけが二つとも取り上げているが、
他の3局はいずれも、大阪は取り上げて東京は取り上げないという黄金パターンであり、
これを偶然であるとはとても言えない。
もちろん、これは今回の死刑判決の記事だけではなく、事件発覚の段階から、
大阪の大学生の事件は報道ニュースだけではなく、ワイドショー・情報ワイド・週刊誌などの
2次報道でも大きく取り上げられたのに対して、東京の振り込め詐欺グループの事件は、
当時、振り込め詐欺が社会問題になっていたにもかかわらず、報道ニュースの段階から、
ひっそりと必要最小限の報道に留まっていたことは記憶に新しい。︵注
ページ最下部︶
この2次報道も報道量のうちに考えると、
二つの事件の報道量の差は膨大なものになるだろう。
新聞報道では、さすがに確認した3紙は両方の事件を取り上げていたが、
見出しは3紙とも、大阪の事件は地名入り、東京の事件は地名無しという、
これも黄金パターンなのである。
朝日 21日 22日
毎日 21日 22日
読売 21日 22日
︻注︼
ある新聞は、この詐欺グループがあたかも徳島のグループであるかのような記事を書いたのだ。
http://art8.photozou.jp/bin/photo/3370483/org.bin?m=1185334038
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