﹁あぁ財布落とした! ガーン!﹂
と言ったら、知人から﹁ガーンって……お前、古っ!﹂
と罵られた。
時代の流れは、実に残酷である。
ショックを受けたことを意味する﹁ガーン﹂がもう古いとは。90年代に一世を風靡した﹁ガーン﹂。もう古いと言うなら、今はなんて言うの? ということで、﹁ガーン﹂︵効果音︶について検証してみました!
■そもそもなんで﹁ガーン﹂っていうの?
﹁ガーン﹂という言葉は世の中で広く浸透しているのに、ウィキペディアで調べてもググってみても、有力な説や情報が全くない。いかにも不思議だ。
文学的な観点からは、なにかに頭を強く打たれた時に衝撃が走って、そのショッキングな様を表しているという説明も見受けられた。漫画においては、書き文字として描かれた擬音︵オノマトペ︶﹁ガーン﹂もこの一種なのではないだろうか。
最初に﹁ガーン﹂を漫画で用いたのは、﹃おそ松くん﹄︵赤塚不二夫︶か﹃巨人の星﹄かであるという説が有力の模様。
■ガーンじゃなくて、﹁はふー(´・ω・`)﹂
筆者の周囲とネット上でガーンを検証した結果、現在の若者でも、﹁ガーン﹂を使う人はちらほらいる様子だった。同様の意味としてTwitterなどでは、﹁OMG︵オーマイガッ︶﹂﹁ぬおおっ﹂﹁orz﹂﹁なえ﹂﹁なえぽよピーナッツ﹂﹁テンサゲ﹂﹁ショッキングピーポーマックス﹂﹁はふー(´・ω・`)﹂などが用いているようだった!︵※すでにもう﹁古い﹂可能性があります……︶
■﹁チャラリー、鼻から牛乳~!﹂もあったよね
さて、ショックな時の効果音として、バッハのパイプオルガンの名曲﹁トッカータとフーガ 二短調﹂も流行っていた気がする。当時の小学生は絶体絶命・大ピンチな状態を、﹁チャラリー、鼻から牛乳!﹂を連呼することで表現。また地域によっては﹁チラリー︵ティロリー︶、チロルは10円~!﹂などといった別バージョンも数多く存在した。給食時に男子に歌われてリアルに牛乳を吹き出した思い出が蘇ってきたぞ……ガーン。
いやはややはり「ガーン」は効果音として本当に使いやすい。みなさんも「古っ」なんて言わずに“あえて”ガーンを使いましょうよ! ひゃっほー90年代リバイバル!