KRGのキルクーク喪失でロシアの懐は痛まない
2017年10月21日 03:00
キルクークをめぐるKRGとイラク中央政府の紛争について、ここのところの激変を注視しているが、﹁中東の部屋﹂ではKRGの油田開発へのロシア国営石油会社の進出について記してあった。その後、キルクークがイラク中央政府の支配下に入ったことで、ロシアのKRGとの契約はどうな…
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10月7日以降のガザ紛争の展開によって、パレスチナ問題が﹁イスラエル問題﹂に転化した、と昨日掲載のこの欄に記した。 それと同時に、イスラエルの内政・外交があまりにも米国の内政・外交と直結しているため、ガザ紛争の帰趨に影響を及ぼす要因が、結局のところ﹁米・イス…
﹁10月7日﹂から8カ月が経った中東をめぐる国際政治において、それ以前と異なるのは、かつて﹁パレスチナ問題﹂とされていたものが影を潜め、代わりに﹁イスラエル問題﹂として、国際政治の課題の一つとして急浮上してしまっているということである。 なぜそのようなことが起…
2023年10月7日を皮切りとしたガザ紛争の顕著な側面は、情報戦が、多大なフェイクニュースの流布を伴って行われ、しかもそれが、普段なら世界の中で相対的に高い信頼度を保っているはずの米主要メディアによって行われることだ。 昨日6月12日の朝7時に﹁﹁10月7日﹂以後の中東…
ハマースによる10月7日のイスラエル領内への越境攻撃は、何を目的として行ったのだろうか。ハマースの側の証言も記録も得られない以上、確定的なことは言えない。しかし事件直後から、次の二つの説が西側のメディアでは事実であるかのように語られた。 第一は、﹁ハマースは…
﹁10月7日﹂がもたらした最大のものは、中東政治とグローバルな国際政治に、パレスチナ問題が﹁帰って来た﹂ことだろう。 パレスチナ問題はかつて、中東問題の中心であり、最大の問題とされていた。しかし2023年10月7日に至るまで、かなり長期間にわたってパレスチナ問題の中…
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