考古学のロマン、遺跡の発見もドローンの手柄になる時代。
ヨルダン王国のペトラの広大な遺跡は、今も発掘が続いていて、2014年時点でもまだ全体の85%が未発掘だと言われています。1985年ユネスコの世界遺産︵文化遺産︶に登録され、新・世界七不思議に選出。そしてぺトラ遺跡といえば﹁インディー・ジョーンズ﹂。聖杯を探して最後にたどり着いたのがここでした。
筆者もペトラ遺跡に行ったことがありますが、とにかく広大! 巨大な砂岩がそびえ立つ中にぽつぽつと遺跡が存在し、一日かけて10Kmほどは歩いたにもかかわらず、まわれたのは観光客に公開している遺跡全体のごく一部。これまで見てきた世界の遺跡の中でも、巨大で壮大で独特の世界が漂っていて、本当に冒険をしている気分になれたのでした。
さて、その古代都市ペトラの遺跡から、新たな未知の遺構が衛星画像とドローンで発見されました。約56m×49mの水平な壇で、内側の壇上には8.5m×8.5mの小さな建造物があり、階段のある東側に向かって開いています。壇上に建造物が載っていて、階段から出入りするという大規模な遺跡で、儀式目的の施設だった可能性が高いそうです。
この遺構は、ナショナル ジオグラフィック協会のサラ・パーカックと、米国海外調査センター評議会クリストファー・タトルによって発見。まず高解像度の衛星画像を撮影してからドローン撮影を行い、遺構の場所を確認していきました。遺構は遺跡の中心部から900mほど離れていて、地上や近くの丘からは見えにくいものだったそうです。
タトルは、衛星やドローンによる撮影を歓迎しています。この技術により、考古学者は上空からの広範囲で高解像度な画像を解析することで、古代の建造物の痕跡を見つけることができるからです。
衛星画像とドローンのテクノロジーが進化することで、これからどんどん新しい遺跡が発見されるかもね。
Photo by mayumine︵1枚目︶, Council of American Overseas Research Centers/ Q. Tweissi via AP︵2枚目︶
source: The Times of Israel
︵mayumine︶
![20160701_petra003.jpg](https://media.loom-app.com/gizmodo/dist/images/2016/07/20160701_petra003.jpg?w=640)