... 四声八病説が沈約及びその徒の文学に応用されたため、斉梁の文学が従来の文学に比して面目を一新するようになって行ったのでありまして、この説は中国の文学評論史上に有名であります。五、梁の沈約の八病説いうのは、韻脚と同韻の字を句中に使っては ...
... 四声八病説であり、各種の対句技巧であり、典拠を持つ語句、華麗な表現を求めるための類書の編纂であった。四声八病説については、陳寅格が、借転読仏経之声調、応用於中国之美化文、四声乃盛行、永明七年二月二十日竟陵王子良大集沙門於京邸、造経唄新声 ...
... 四声八病説。四声八病説とは、作詩のうえで、声律上、忌避すべき八箇条をいう。即ち、つぎの通りである。なお、二句を一聯とし、後世の言い方を借りて、上の句を出句、つづく韻字を含む下の句を落句ということとする。(一)平頭・・・三つの説がある。その ...
... 四声八病説﹂について書いた本がある時期に失われ、中国人はのちに日本人である空海が書いた﹃文鏡秘府論﹄によってその具体的な内容を知るという、歴史の一コマもありました。さてこの﹁四声八病説﹂は、唐代、日本からの留学僧空海(弘法大師、七七四一 ...
... 四声・八病説の運用・聰八・「自殺」の主題と描写をめぐって『論語』子張篇の編纂について 北魏の領民酋長制と「部族解散」. -外モンゴル・ハルハ・セツェン=ハン部中末旗を事例として-『白虎通』に見える公羊学の性格について北宋の戸部について―神宗 ...
... 四声八病説﹂﹁文学と哲学のあいだ﹂笠間選書所収)、﹁謝桃の伝記と詩﹂﹁執着と恬淡の文学﹄笠間選書12所収)参照。 開元期における反﹁自然﹂の詩風. さく(1)興膳宏著﹁前掲書﹂百八十二~百八十三頁。(宋)大明泰始中、鮑(鮑照)休(湯恵休)美文、殊已動 ...
... 四声八病﹂説を主唱し、﹃四声譜﹄を著わした。本書でも随所に彼の説引かれている。﹃隋書﹄経籍志には、家集一百一巻が著録される。﹃梁書﹄巻十三、﹃南史﹄巻五十七に伝がある。﹁劉善﹂は、隋の劉善経のこと。沈約の後を承けて、声律の論 ...
... 四声八病説〔図書]鳥羽田重直沈約と四声八病説<中国古典文学研究会編文学と哲学のあいだ一中国文学の世界 3 笠間書院 1978.10 > [雑誌]金子真也加藤聡「八病」説について一受容・伝承を中心に:中国語学 231 1984.10 p87 ~ 95 初唐期近体詩における四声 ...
... 四声八病説は、決して単なる空理空論ではなかったのであり、提唱者はいうにおよばず、大局的には、詩界一般が、声病を避ける方向に声韻に関する議論が盛んに行われたのは、永明六年(四八八年)、沈約四十八歳のころであることは既に述べたが、先の八首の ...