本書は、公家社会の身分関係との関聯において弘安書札礼をみるとき、どのような時代像がみえてくるかを主題に考察した論稿から成っている。第1部において、弘安書札礼を中 ...
... 家格制﹂の理論がそれである。磯田は、村落を﹁家格型村落﹂と﹁無家格型村落﹂の二類型と把握する。その用語のうえからは﹁家格﹂と﹁無家格﹂というように﹁家﹂を類型化の指標の基準にしているが、その家格を定義する際には個人を出発点におく。﹁家格 ...
... 家格、本家占第二家格、分家之第三家格、孫分家~第四家格,外來者占第五家格上≤不如 呼應閣係は殆んど全く見られ. 10 九八七六五四農家番號尓分家關係家格 1 11 三に抽記すれば、より明瞭である。この家格關係は必ずしも本家關係とのみ對するものでない ...
... 家格は、御一門家です。これは、徳川家の御三家のようなもので、薩摩では四家と呼ばれていました。しげとみかじきたるみずいまいずみ重富、加治木、垂水、今和泉の四家で、すべて宗家の次男の家であり、一万石以上の領地を有していました。いっしょもち次 ...
... 家格が上の貴族は家格が下の貴族をある程度、従わせることが出来る。たとえば家格が上の貴族が、家格が下の貴族を虐げたり、行いを戒めさせたりしても、多少は許される。それは身分差故に存在する上下関係だ。だから法に反するものではない。家格の低い者 ...
... 家格が上の貴族は家格が下の貴族をある程度、従わせることが出来る。たとえば家格が上の貴族が、家格が下の貴族を虐げたり、行いを戒めさせたりしても、多少は許される。それは身分差故に存在する上下関係だ。だから法に反するものではない。家格の低い者 ...
... 家格令は研究史的にも着目されてきた。なかでも、高澤憲治氏はこの法令を家格令として紹介し、それが発令された背景について検討するとともに、定信が勘定所役への統制に家格令を用いていた点を指摘した(﹃松平定信政権と寛政改革﹄)。さらに、小川恭一氏 ...
... 家格のことです。よく、一族や一門という言い方をしますが、家格というのは家自体の地位や格式のことで、単純な身分制度というよりも、家ごとに地域社会で代々積み重ねた社会的地位を伴うものでした。日本で一番高い格式の家は皇室と言えば分かりやすい ...
... 家格」付与秀吉は「公家の家格」ならぬ「武家の家格」で大名統制を行おうとした。公家とは朝廷に仕える貴族・上級官人の総称で、天皇に近侍したり御所に出仕したりする者達のことで、彼らは特別な「家」として位階を世襲していた。彼らの「家」には「格 ...