国家の営みに従って書かれた通史ではなく、本書は人びとの経験や人間関係をつくり出す動きに着目、それを「システム」と呼び、その推移を追うことで近現代日本の歩みを叙述 ...
近代日本の始まりは、ペリー来航ではなく、かつては天保の改革とされていた。高度成長期の公害問題が起こるまで、田中正造は忘れられた存在だった―。歴史は、新史料発見・ ...
これまでの通史の多くは、国家としての日本が辿ってきた道筋を軸に記述してきた。それに対し本書は、人びとの動きがつくり出す一つの流れ―人間関係から社会の仕組みまで― ...
... 成田龍一の分類に基づく(成田龍一「現代社会の中の戦争像と戦後像」の成田成田龍一・吉田裕編『記憶と認識の中のアジア・太平洋戦争』(岩波講座アジア・太平洋戦争戦後編)岩波書店、二〇一五年、四頁)。本人自身が戦争を体験した戦争経験世代、一九四五 ...
時代の危機に立ち向かい、自己変革を続ける歴史学をめぐる、近年の思索のエッセンスを集成。解説=戸邉秀明。
... 成田龍一「近代日本の「とき」意識」、佐藤次高/福井憲彦編『ときの地域史』(「地域の世界史」 6 )所収、山川出版社、一九九九年( 9 )前掲「『未来をひらく歴史』作成の過程と論点」( 111 )倉沢愛子/杉原達/成田龍一/テッサ・モーリス・スズキ/油井大三郎 ...
文学や思想の読解を通じ、歴史学の視角から︿戦後知﹀の把握に挑む。現代文庫オリジナル版。解説=戸邉秀明。
... 成田龍一は、﹁戦争の経験は、あらゆる意味においてその人の人生を規定するがゆえに、戦争を語ることは自らのアイデンティティを確認する作業となり、戦争とどう向き合い、戦争をどう受け止めるかによって﹁主体﹂が形づくられる。このことは、直接に戦争 ...
... 成田龍一「ガイドマ成田龍一「ガイドマップ 60 ・ 70 年代」、岩崎稔/上野千鶴子/北田暁大/小森陽一岩崎稔/上野千鶴子/北田暁大/小森陽一/成田龍一編著『 60 ・ 70 年代』(「戦後日本スタディーズ」第二巻)所収、紀伊國屋書店、二〇〇九年( 8 ) Robert ...
成田龍一. 成田龍一(なりた・りゅういち) 1951年、大阪市生まれ。日本女子大学人間社会学部教授。専攻は近現代日本史。﹃加藤周一を記憶する﹄﹃歴史学のナラティヴ﹄﹃近現代日本史と歴史学﹄﹃﹁戦争経験﹂の戦後史﹄﹃大正デモクラシー﹄﹃︿歴史﹀は ...