... 溝淵広之丞は嘗て龍かつ馬十九歳の時江戶へ剣術修業へ同行した竹馬の友であり、今日砲術遊学生、時勢探索の役目で⻑崎りり溝淵広之丞は、土佐郡江の口村の出身である。文政十一年(一八二八)生まれで、龍馬より七歳年上であた。かりであた。彼は徒士である ...
... 溝淵広之丞が、. の土佐藩を意識しているからである。溝淵・武藤の想いとしては、﹁土佐藩就職のための履歴書﹂を書かせたかったのであろうが、龍馬本人は気が進まず、微妙な内容になった。坂本龍馬直柔、このとき齢すでに三十二。当時の感覚からいえば ...
... 溝淵広之丞よりさし出し候品ものハ中島作に相頼申候間、御受取可レ被レ遣候。彼広之丞誠に先生の御恩をかんじ実ニありがたがり居中候。再拝く。一筆啓上仕候。益御安泰可レ被レ成御座候然ニ先頃ハ能出段、御セ話難レ有次第奉二万謝一候。共節溝淵広之丞ニ ...
... 溝淵広之丞宛て・慶応二年(一八六六)十一月数年間東⻄に奔走し、屡々故人に遇て路人の如くす。人誰か父母の国を思ハざらんや。然ニ忍で之を顧ざるハ、情の為に道に乖り宿志の蹉躓を恐るゝなりために道を踏み外し、⻑年の志を失うことを恐れるからだ) (数 ...
... 溝淵広之丞を伴い木戸孝允と会見下関長崎/溝淵広之丞とともに長崎に戻る長崎―鞆/海援隊としての初航海で、紀州藩船明光丸と明光丸衝突。沈没後明光丸に移乗一五五里六二〇キロ二一七里八六八キロ八〇里一里三二〇キロ七二四キロ 2 日→ 24 日一六三里六五 ...
... 溝淵広之丞は後に残った。周助を送っていった龍馬が、庭前から帰ってくると、広之丞が聞いた。﹁どうしたもんかのう、龍やん﹂﹁うむ、せっかく呼んでろうたきに、いかんといかん﹂あぎうら広之丞はうなずく。もお﹁おう、万次郎さんには、長い間会うて ...
... 溝淵広之丞である。二人の見送り人たちは領石まで来た。土佐の者はこの領石の峠を別れの場所と決めていた。ここは坂本家の本家のあるところでもあり、先祖代々の墓所もあった。才谷村もこのあたりである。別れに際して龍馬の父は﹁修業中心心得大意﹂と ...
... 溝淵広之丞を伴い木戸準一郎(孝允)と会見八一里 33 歳一五五里三二四キロ下関長崎六二〇キロ長崎─鞆溝淵広之丞とともに長崎に戻る海援隊としての初航海で、紀州藩船明光丸と衝突、沈没。明光丸に移乗八一里 6 月 9 日→ 15 日二一七里八六八キロ長崎兵庫 ...
... 溝淵広之丞については、思いがけない情報を掴んだんで、ちょっと聞いてくだせえ」いぬいいたがきたいすけとうさんどう戊辰戦争の時はどうしていたか不明だが、乾(板垣退助が東山道の総督府参謀として土佐軍を率い、鉄砲を担いで甲府、北関東へと進軍して ...
... 溝淵広之丞に手紙を送るのである。後藤は溝淵にこの件を委任していたから、溝淵に了解する旨の話をすればそれで決まり、な、のだそれが冒頭の一節である。ある意味、千両役者の龍馬が見られた瞬間かもしれない。翌月、龍馬は脱藩の罪を許される。亀山社中 ...