太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。無限のイメージを喚起するわずか二行の詩﹁雪﹂他を収録の第1詩集﹃測量船﹄。﹁乳母車﹂ ...
三才ブックス. 三好達治乳母車「母よ」「三好達治の「乳母車」知ってる?」(三船)「“母よ- ”ってやつですか」エビデンス 4 巻 P69 『測量船』(三好達治著/講談社) ○論文「三好達治『乳母車』論一夕暮れと郷愁―」(元木直子/同志社大学国文学会学術 ...
... 三好達治は右の詩﹁乳母車﹂を雑誌﹃青空﹄に発表した。治の詩の出発である。それからの文学的遍歴はおよそ四分の一世紀に余る。それらの時間の中で、彼は膨大な量の作品を遺している。(三好達治﹁乳母車﹂)この道は遠く遠くはてしない道母よ私は知つて ...
三好達治. 乳母車母よ— —淡くかなしきもののふるなり紫陽花いろのもののふるなりはてしなき並樹のかげをそうそうと風のぶくなり時はたそがれ母よ私の乳母車を押せ泣きぬれる夕陽にむかつて狭々と私の乳母車を押せ赤い総ある无货絨の帽子をつめたき額に ...
... 乳母車[特集測量船] (三好達治) [ 3 ]現代詩人集 3 P280 うなぎの歌[井上光晴詩集(抄) ] (井上[ 8 ]現代日本名詩集大成 8p3 乳母車[「測量船」] (三好達治)光晴) [ 15 ]日本現代詩大系 11 p297 鰻の敵(山口誓子) ・・ [ 31 ]現代俳句文学全集 7 p111 ...
... 三好達治の言語観― 野重治死後十三年三好達治のことー(「海」昭 5 ・江野沢淑子三好達治「乳母車」(「解釈」昭 56 )畠中哲夫三好達治覚書『天上の花』について(「詩」第 5 号昭 5 『三好達治』花神社)畠中哲夫三好達治覚書(「詩」第 4 号昭 5 ・ 4 ...
亡き息子へ、母としての想い
三好達治. 母よ乳母車 こんな説明を加へたのでは、. 一つに落ちつく問題である。﹁ダイアソ﹂では困ることは、誰しもの耳が、まちがひなく敢へてくれることである。疑問の餘地はないことと、私は信ずる。感覺上の美と不美とは、しかく無秩序、無標準のもの ...
木田元. 1 ﹁乳母車﹂と﹁洗面器﹂三好達治と金子光晴今回は、まったく対照的な二人の詩人を採りあげてみたい。三好達治と金子光晴である。金子光晴が五歳年長、比較的近い世代の詩人たちではあるが、まるで資質の違うこの二人をセットにしたのには、私が ...
解釈と敎材の硏究. 母よ―あちりんりん三好達治乳母車木村幸雄淡くかなしきもののふるなり紫陽花いろのもののふるなりなみきはてしなき並樹のかげをそうそうと風のふくなり時はたそがれ母よ私の乳母車を押せ泣きぬれる夕陽にむかつて鱗々と私の乳母車を押せ ...
... 三好達治に「乳母車」という名高い詩があるが、天皇のことを考えるたびにぼくはこの詩のことを連想するのだ。淡くかなしきもののふるなり紫陽花いろのもののふるなりはてしなき並樹のかげをそうそうと風のふくなり時はたそがれ母よ私の乳母車を押せ ...
... 三好達治より氏は、上田保訳のエリオットに注目しないではいられない。鮎川氏はモラーリッシュなのだ。戦後の詩を一口で云う ... 乳母車は、あまりにもエイゼンシュタイ ﹁乳母車﹂という名高い時がある。﹁母よ―― /淡くかなしきもののふるなり ...
藤本寿彦. 北川冬彦三好達治のこと(現代の抒情〈中也・静雄・達治〉〈特集〉) :国文学解釈と鑑賞 40 ( 4 ) [ '75 .3 〕 p18 ... 乳母車」(現代詩をどう読むか〈特集〉) :国文学解釈と教材の研究 24 ( 11 ) '79 .9 ] P92 ~ 96 見者の抒情三好達治(現代 ...
菅野昭正. る。 昨日の声今日の歌三好達治論聖なる. ﹁乳母車﹂は表層に現われた字面を追う限りでは、純粋に母性への郷愁を歌ったものと見えかねない節も感じられるが、そのすぐ裏側では、母の愛情につつまれた日々を永遠に失ったという悲哀の感情が、郷愁 ...
達治・その愛(現代の抒情<中也静雄達治> <特集> ) ·見者の抒情・三好達治(杉本春生) :国文学解釈と鑑賞 40 ( 4 )〔' 75.3 〕 ... 乳母車」(現代詩をどう読むか<特集> )現代詩を読む 96 (吉田生) :国文学解釈と教材の研究 24 ( 11 ) [ '79 .9 〕 p92 ~表現に即し ...
話す・創る 道上洋三. りんりん三好達治は、﹁乳母車﹂という詩(測量船﹄)で、時はたそがれ母は私の乳母車を押せ泣きぬれる夕陽にむかつて隣々と私の乳母車を押せとうたったが、ここには、かつての共同体への郷愁が色濃い。母に向かって、﹁私の乳母車を ...
... 三好達治その他における-嶋岡展立正大・国語 38 国文中野重治「驢馬』期の詩と評論丹波由良父とのつきあい私の結婚式に千円 ... 乳母車」論夕暮れと郷愁-元木直子同志社国文学 51 ☆熊田精華論-合同詩集「海港」を中心に東順子寒蝉亭と小畠貞一宮崎夏子三好 ...
... 三好達治の「乳母車」を転載し、この詩の芸術的にすぐれていることを説き、の美しい詩句に始まった「乳母車」といふ詩集『測量船』の巻頭に収められてゐる詩である。・(『詩作法』所収「三好達治」)淡くかなしきもののふるなり母よママまだ『日本詩人』が ...
... 乳母車﹂や﹁谺﹂では風は彼と共にあった。ということは風のあるところには彼がいるというこうになる。峠の幾つかにも風が吹き、風の吹くところに彼はいると。ここで達治は風ですらある。﹁乳母車﹂における風は、彼という存在にとって分かち難いまでに ...
... 三好達治の﹁乳母車﹂はこうして一つ視点をずらして見ると、実に不吉な予言力、透視力をそなえた詩として見えてくる。三好達治はこれを人生の悲しみによせた淡い抒情詩として書いたのだろう。しかし詩にもダブルイメージというものはある。﹁ミレーの晩鐘 ...
... 乳母車ではない。﹁鱗々﹂とは車が響きをたててきら進んでゆくことで、ゴム母車ではおこり得ない。明治時代の乳母車は、平出鏗二郎﹃東京風俗志﹄に出ている挿絵では本体が竹か籐で編まれた籠であり ... 三好達治﹃乳母車﹄の、わが身を鎔かせ 磯田光 38.
... 三好達治みよし・たつじ乳母車淡くかなしきもののふるなり紫陽花いろのもののふるなりはてしなき並樹のかげをなみきかぜそうそうと風のふくなりはぐるまの乳母車を押せきぬれる夕陽にむかつてわたし鱗々と私の乳母車を押せかいある天鵞絨の帽子をつめたき ...
... 、上方から下方へという垂直方向のそれとで構成されていることがわかる。︿風﹀の吹き方、︿道﹀のはてしない延び方、︿鳥﹀や︿季節﹀の︿渡る動きなどが前者であり、淡くかなしきものの とされるように、やはり、﹁死 307 第三章三好達治.
北原白秋, 室生犀星, 山村暮鳥, 三好達治. 高橋茂夫三好達治についての一考察―「日まはり」を中心にー宮城教育大学国語国文 9 • 2 池川敬司三好達治の言語観―自由詩・散文詩を通して!中央大学国文 3 w .吉田熙生三好達治『乳母車』国文学 5 6 長沢久三好 ...
... 三好達治『乳母車』の、母よ私の乳母車を押せ泣きぬれる夕陽にむかつて鱗々と私の乳母車を押せというときの乳母車は、いま普及しているかたちの乳母車ではない。「鱗々」とは車が響きをたててきしりながら進んでゆくことで、ゴムタイヤの乳母車ではおこり ...
... 三好達治『乳母車』の、母よ私の乳母車を押せ泣きぬれる夕陽にむかつて鱗々と私の乳母車を押せというときの乳母車は、いま普及しているかたちの乳母車ではない。「憐々」とは車が響きをたててきしりながら進んでゆくことで、ゴム・タイヤの乳母車では ...
... 三好達治「春の岬/乳母車/警のうへ」/中野重治「わかれ/新聞にのつた写真/雨の降る品川駅」/山之口猿「来意/会話」/伊藤整「春日/ふるさと」/中原中也「帰郷/汚れつちまつた悲しみに:/修羅街晩歌皿」/天野忠「声/問い」/中村真一郎「煩歌剛」/福永武彦 ...
... 三好達治﹃乳母車﹄の、わが身を鎔かせわが身を焦がせ燃えたつ焜炉 Honte ! honte !オントオントという表現のうち﹁オント﹂(恥)という語を、軽薄に用いられたフランス語表現として、人びとは責めるであろうか。しかし昭和の詩の読者であったら、ここに ...
... の列. あじさい紫陽花いろのもののふるなりはてしなき並木のかげをそうそうと風のふくなりりんりん母よ私の乳母車を押せ泣きぬれる夕陽にむかって鱗々と私の乳母車を押せ 性格はかなり激しい方で、おそらく青年期 41 三好達治(本澄寺)
高橋睦郎母よー母よ私の乳母車を押せ/泣きぬれる夕陽にむかつ鱗々と私の乳母車を赤いある天鵞絨の帽子をつめた額にかむらせよ―三好達治「乳母車」息子の母に呼びかけた詩歌は古来無限にあろうが、その切実さで「乳母車」にとどめを刺そう。 みて、祈りた ...
... 乳母車(三好達治) ...... 76 80 君死にたまふことなかれ(与謝野晶子)あらたま(斎藤茂吉) 88 伊藤左千夫短歌集(伊藤左千夫)初恋(島崎藤村) 2 千曲川旅情の歌一(島崎藤村) :秋刀魚の歌(佐藤春夫)落葉松(北原白秋) ......... 9 雨ニモマケズ(宮沢賢治) ...
... 乳母車﹂という作品の主題は、母なるものへの郷愁、または幼児期への郷愁である ... 乳母車が登場する。幻覚めいた場景に、なにほどか支へが準備されるのである。(中略)無条件に、言葉を言葉( 0s )のまま、感覚的対象として受けと ... 三好達治は、
... かげをそうそうと風のふくなり母よ乳母車三好達治ランプをともす外輪船······その淼々たる水の彼方煤煙深い街の上にいま三日月は落ちかかりああまた鉄橋を渡る貨物列車堤の草に山羊が二匹川蝦を釣る子供らは渚に竿をならべてゐる故郷の街三好達治.
... 三好達治の哀しい詩をその人は教えてくれた。淡くかなしきもののふるなり紫陽花いろのもののふるなりはてしなき並樹のかげをそうそうと風のふくなり時はたそがれ母よ私の乳母車を押せ泣きふれる夕陽にむかつて麟々と私の乳母車を押せ た。考えてみれば ...
... 三好達治「乳母車」も夕暮れの情景であり、先に引用した一行の前には〈時はたそがれ/母よ私の乳母車を押せ/泣きぬれる夕陽にむかつて>とある。「海女」は「乳母車」の描き出す夕景とも通底している。そこれに対して、銀貨を投げて海女に拾わせるという ...
... (三好達治)伊東静雄冷たい場所で八月の石にすがりて三好達治乳母車丸山薰河口口砲塁金子光晴おつとせい小熊秀雄馬の胴体の中で考へてゐたい【参考】 X への献辞(抄) (荒地同人)田村隆一四千の日と夜:峠三吉原爆詩集序・・茨木のり子わたしが一番きれいだっ ...
... (三好達治)幻想風オラトリオ「太陽のおとづれ」(諸井三三郎詩) Op.28 オリンピック讃歌(妹よ Op.10 少年(三好達治)乳母車(三好達治) (クリシュナムルティ) The immortal Friend The immortal Friend (クリシュナムルティ)空しき秋(中原中也)品作作品番号.
... —ト」萩原朔太郎「商業」室生犀星「室生犀星氏」 「ォフヱリアの歌」室生犀星「はる 堀ロ大學「歴史」鮎川信夫「囲繞地」アンソロジーの必要と困難さ中桐雅夫お丸山薫「破片」丸山蕙「砲塁」三好達治「雪」三好達治「乳母車」三好達治「春の岬」
... 三好達治の最初の詩集﹃測量船﹄の冒頭に、﹁乳母車﹂という詩がある。最初の部分を引用しよう。この詩は、多くの評者の意見によると、秋の夕暮の雰囲気らしいのであるが、どういうものか、私には五月のような気がして仕方がない。おそらく、﹁紫陽花﹂と ...
安西冬衛. 三好達治にはまた「乳母車」という母をうたった美しくまた哀しい思い出の次のような詩があります。母よー時はたそがれ淡くかなしきもののふる紫陽花いろのもののふる道 のと春立ちかえる趣は格別で、私. 淡くかなしきもののふるなり紫陽花いろの ...
... 乳母車を押せ(三好達治「乳母車」) ▽お前は歌ふな/お前は赤まの花やとんぼの羽根を歌ふな(中野重治「歌」) ▽勝つと思うな思えば負けよ(関沢新一「柔」)三、表現文型と終助詞との関係同じ「よ」でも、「調子いいよ!」と活用語(用言)に続くと確述段階で ...
... 三好達治と私北川冬彦「古典の窓」創刊号、昭三四・一、角川書店三好達治百田宗治(「自由詩以後」版画荘昭一二・五)三好達治伊藤信吉(「現代詩人論」昭一五・七、河出書房)三好達治百田宗治(「現代詩」昭二三・二、臼井書房)乳母車・土・街道蔵原伸二郎 ...
... 乳母車母よはてしなき並樹のかげをそうそうと風のふくなりりん母よ私の乳母車を押せ泣きぬれる夕陽にむかつて々と私の乳母車を押せつめたき額にかむらせよ旅いそぐ鳥の列にも季節は空を渡るなり淡くかなしきもののふる紫陽花いろのもののふる道母よ私は知 ...