『妙法蓮華経』を詠じ給える御製 |
七十七代 後白河天皇 |
法華経の たきぎのうへにふる雪は 摩訶曼陀羅の 花とこそみれ |
八十二代 後鳥羽天皇 |
いたづらに 漏るゝくさ木も無かりけり 一味の雨の 所わかねば |
百二代 後花園天皇 |
みな人の 心の闇を照らせとや 法の言葉の 玉に見ゆらむ |
百四代 後柏原天皇 |
まづ散るや 法のむしろの花のひも 空にもよほす よものはる風 |
同 |
へだてなく ほとけの道のともし火の もとの光を また照すらん |
同 |
鹿の苑 わしの深山のそのこゑも 聞くといひけん 我にのこして |
同 |
頼もしな をしへのまゝに我聞くと いへば又きく 法にあふ身は |
同 |
頼もしな 説き置く御法我聞くと いへば又きく 世にもあひつつ |
百八代 後水尾天皇 |
いちじるし 妙なる法に逢坂の せきのあなたを てらすひかりは |
<註> |
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