法華宗について
法華宗真門流ホーム > 法華宗について > 法華経のおはなし > 法華経は佛教の生命「仏種」である。第2章 第2話

連載《法華経は佛教の生命「仏種」である。》
―IT時代の宗教―第2章 第2話


  2010/3/16

 ︿


 便
 
 便

『妙法蓮華経』を詠じ給える御製
七十七代 後白河天皇
法華経の たきぎのうへにふる雪は 摩訶曼陀羅の 花とこそみれ
八十二代 後鳥羽天皇
いたづらに 漏るゝくさ木も無かりけり 一味の雨の 所わかねば
百二代 後花園天皇
みな人の 心の闇を照らせとや 法の言葉の 玉に見ゆらむ
百四代 後柏原天皇
まづ散るや 法のむしろの花のひも 空にもよほす よものはる風
へだてなく ほとけの道のともし火の もとの光を また照すらん
鹿の苑 わしの深山のそのこゑも 聞くといひけん 我にのこして
頼もしな をしへのまゝに我聞くと いへば又きく 法にあふ身は
頼もしな 説き置く御法我聞くと いへば又きく 世にもあひつつ
百八代 後水尾天皇
いちじるし 妙なる法に逢坂の せきのあなたを てらすひかりは
 

<註>
(1)
歴代天皇の、法華経についての御製は沢山ありますが、中でも、掲出の後白河・後鳥羽・後花園・後柏原・後水尾の各天皇は、法華経のご信仰深い方でありました。殊に後柏原天皇は、本隆寺開山常不軽院日真上人の法華三大部と法華経の御前講義をご聴聞になって、ご開山の高い学徳をご嘉賞になり、「法華宗日像菩薩正統一門之開闢、常不軽院日真者、称大和尚也(ほっけしゅう にちぞうぼさつ しょうとういちもんのかいびゃく、じょうふきょういんにちしんは、だいかじょうとしょうすなり)」とのご震翰を賜りました。そして、御物「吉野若松」銘のある金蒔絵の立派な見台と、「慧光無量山本妙興隆寺」と刻した青銅印をご下賜になっています。 
(2)
後水尾天皇は、ご愛用の雅楽器(笙(しょう)・横笛・篳篥(しちりき))各一管を、本隆寺へご下賜(かし)になっています。

法華経のおはなし トップへ戻る

このページのトップへ ▲