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お金なし、知名度なし、人気生物なし 三重苦の弱小水族館に大行列ができるワケ来場者12万人から40万人へ「V字回復」(1/4 ページ)

» 2018年06月08日 07時30分 公開
[大宮冬洋ITmedia]

「税金の無駄遣い」と糾弾され、8年前は閉鎖寸前

 休日には入場待ちの行列ができ、入館者数の前年比増を毎月達成している水族館がある。大都会のオシャレ水族館でも、人気観光地にある巨大水族館でもない。人口8万人ほどの愛知県の蒲郡(がまごおり)市にある竹島水族館だ。

phot 愛知県蒲郡市にある竹島水族館。外見は決してオシャレではなく、狭さは全国有数だ。平日でもこの人出

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phot 館長の小林龍二さん。おとなしそうな外見だが強烈な反骨精神の持ち主である。アイデアと行動の人だ

「つまらんかったね」と言いながら帰っていくお客さん

 現在の竹島水族館は、飼育員が手書きで作成したユニークなPOPが所狭しと貼られている。水槽の中にいる魚を見るよりも、解説文を熱心に読む客がいるぐらいだ。

phot 展示の仕方だけではなく、手書きPOPの1つ1つにユーモアとサービス精神があふれる

 

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 POP



 
phot 「見た目が気持ち悪い」「煮て食べるとおいしい魚です」など、普通の水族館では絶対に見られない解説文がとにかく面白い
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