ノベルは、同社のコンシューマ向けLinuxディストリビューションの最新版となる「SUSE Linux 10.1日本語版」を発表した。新たなGUI環境「Xgl」を搭載したほか、セキュアOSがSELinuxからAppArmorにスイッチされている。
ノベルは5月22日、同社のコンシューマ向けLinuxディストリビューションの最新版となる「SUSE Linux 10.1日本語版」を発表、6月2日から販売開始すると発表した。同製品は5月11日にopenSUSEがリリースしたopenSUSE Linux 10.1をベースとしたもの。
主なコンポーネントのバージョンは、Linuxカーネル2.6.16、KDE 3.5.1、GNOME 2.12.2、Xen 3.0.2、OpenOffice 2.0.2、Firefox 1.5.0.3など。日本語環境にはAnthy、フォントはIPAフォントを採用している。パッケージにはインストールCD6枚(32ビット、うち1枚はプロプライエタリなアドオンソフトウェアが収録されている)、インストールDVD 1枚(32ビットおよび64ビット/AMD64、Intel EM64T)のほかはユーザー登録用紙が同梱され、マニュアルなどは含まれない。
本バージョンで特徴的な機能は大きく2つ存在する。Xgl(X over OpenGL)によるデスクトップ環境の提供と、SELinuxに変わるセキュアOS「AppArmor」の実装だ。
OpenGLを使ったXサーバであるXglは、そのウィンドウマネージャ/コンポジションマネージャーとなるCompizと連携し、透明なウィンドウやデスクトップが立体的に回転するなどの描画処理を提供する。
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