TwitterやFacebookと一線を画す――未来の出来事でつながるソーシャルメディアの可能性

ユーザーに未来の出来事を提案するソーシャルメディア「Fture.me」を日本ユニシスが立ち上げた。「セレンディピティ(偶然の出会いや発見)」を通じてユーザー同士やユーザーと企業を結ぶ仕組みを目指すという。

» 2012年06月27日 08時00分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 日本ユニシスは6月上旬、新たなソーシャルメディア「Fture.me(フューチャーミー)」の試験版サービスを立ち上げた。ユーザーの関心事に応じて「未来の出来事」を提案したり、その出来事に共感した相手と情報を共有できるのが特徴で、TwitterやFacebookといったフロー型のソーシャルメディアサービスとは異なる価値を追求するという。

 Fture.meでは、まずユーザーが「ノート」と呼ばれるページに、今気になっていることやこれからしてみたいこと(希望)を登録する。ページに入力する内容は、その出来事のタイトル、カテゴリ、日付や時間、目的(行動内容)、位置情報など。ノートは「キャンパス」に登録され、ほかのノートも含めて一覧できる。おすすめ度や位置情報、時間などの項目で並べ替えることもできる。ノートの内容はタイムラインにも表示され、スケジュール帳のように自分が登録した内容を振り返ったり、近い将来の予定としてリマインドさせたりといった使い方ができる。

 Fture.meのシステムではノートの項目に入力されたデータの相関関係などを独自に分析。ユーザーに対して関連性の高いノートを登録した別のユーザーの情報を提供したり、ユーザーが気に入るのではと期待できる未来のイベントを提案したりする。

ユーザーが自分の「ノート」に関心事を登録しておくと、「キャンパス」に自分の過去のノートや関連性のあるほかのユーザーのノートが一覧で表示される。ノートに日付を登録すれば、現在〜未来のタイムラインに時系列でも表示される

 

 

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Fture.meを担当するビジネスサービス事業部の田中創氏(左)と永井匡氏

 上述の例のように、ユーザーがノートに書きこんだ自分の好みに関連する情報が“偶然”の形で提供されれば、思いがけない喜びにつながることも期待される。その情報を自分だけのものにできるし、共感できる相手とも共有できる。従来にないこうしたコンセプトがFture.meの特徴となっている。なお、Fture.meでユーザーが気に入った情報はFacebookやTwitterにも投稿できるようになっている。

 Fture.meは試験版サービスであるため、現段階ではAndroidアプリからのみの利用となる。iPhoneやiPadでも利用できるようiOSアプリの提供も計画中。2013年春ごろには正式サービスに移行して、情報分析などの機能も追加したいという。

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