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Apple「T2チップ」の意義 OS起動で動くマルウェアの怖さITりてらしぃのすゝめ(1/2 ページ)

» 2018年11月28日 08時00分 公開
[宮田健ITmedia]

「レッドピルなし」にマトリックスを感じられるか

 突然ですが、約20年前に公開され、もはや古典として扱われるかもしれないSF映画の金字塔「マトリックス」をご覧になりましたでしょうか。作中で主人公のネオは、マトリックスの秘密を知るためには「レッドピル」(赤い錠剤:真実を知ることができる)を飲むべし、と選択を迫られる場面があります。その結果、自分がこれまでいた世界はマトリックスという仮想空間であることに気が付くのです。当時としては驚きの展開でした。

サイバー攻撃 画像はイメージ

 今から考えると、マトリックスというのはサーバなどで使われる「仮想環境」技術そのもの。仮想環境上で動くゲストOSは、それより上位の層にある「ハイパーバイザ」と呼ばれる制御プログラムに管理されています。動いているゲストOSはハイパーバイザのことを認識できず、あたかも物理的な環境で動いていると錯覚しているわけです。

 そうなるとおそらく、レッドピルはマトリックスという仮想空間における「脆弱性」だったのでしょう。エンジニア知識のある人とマトリックスを見ると、「キー・メーカーはどこにでも行けるからGoto命令」「オラクルは選択を迫るからwhich()」などと言い出すかもしれません。

連載:ITりてらしぃのすゝめ

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もしその画面が「仮想化内」だとしたら


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