「福島小学生が原発放射線で死亡」 坂本龍一ツイッターでデマ「拡散」
2011.05.11 20:04
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音楽家の坂本龍一さんが、ツイッターで﹁被ばくした小学生が病院で死亡した﹂というデマをRT︵リツイート︶し、ネット上で非難された。以前、﹁︵呟きの︶内容は自分で判断してください﹂と投稿していたこともあり、﹁無責任だ﹂という声が挙がっている。
坂本さんは、2009年からツイッターを始め、2011年5月11日現在、約16万人にフォローされている。
情報ソースは環境保護団体のメーリングリスト
東日本大震災後は反原発の立場から積極的に原発に関する呟きを頻繁に投稿していたが、5月5日、﹁本当なら由々しき事態﹂として、﹁福島から避難した静岡の病院で小学5年生が亡くなりました﹂というブログ記事へのリンクを投稿した。
﹁脱原発の日々﹂という名前のブログで、福島県の小学校5年生の子どもが、福島第1原発の水素爆発で被爆し、﹁鼻出血など放射線障害の急性期症状﹂で静岡県の病院で死亡したという内容だった。情報ソースは環境保護団体のメーリングリストだという。
その後、その日のうちにブログ記事は削除された。削除理由について、ブログ主は親族のプライバシー保護などのためと説明した。
もちろん、5月11日現在、放射線被ばくが原因で子どもが死亡したという報道はなく、デマだった。しかし坂本さんのフォロワーは﹁本当なの?﹂と冷静な人もいたものの、﹁いたたまれないです﹂と真に受けてしまった人も多かった。