旧石丸電気本店が70年の歴史に幕 「電気街」秋葉原「一つの時代終わった」
2013.02.13 19:40
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東京・秋葉原の家電量販店﹁エディオン秋葉原本店︵旧石丸電気本店︶﹂が、2013年3月20日をもって閉店することとなった。﹁石丸電気﹂時代から数えて、約70年の歴史に幕を閉じる。
かつては﹁電気街﹂という名前の通り、家電や電機部品などを販売する店がひしめき合っていた。しかし近年はアニメ、ゲーム、アイドル、メイド喫茶などのイメージが定着しつつある。
「業績改善されず、長期的な営業続けるのは不可能」
石丸電気は1945年3月に創業し、以来秋葉原の中心的な家電量販店として知られてきた。PCパーツや修理の受け付け、音楽ソフトの販売、買い取りなど細かく分野ごとに店舗が分かれており、最盛期には秋葉原だけで15店舗も展開していた。
しかし秋葉原周辺の家電販売の競争の激化や、2005年にはヨドバシカメラの大型店舗がオープンしたこともあり業績が悪化、06年に家電量販店チェーン﹁エディオン﹂との業務提携が発表され、08年に完全子会社化された。09年11月に関東での店舗の名称が﹁イシマル︵ishimaru︶﹂に統一、さらに12年10月には全ての店舗の名称が﹁エディオン﹂に統一され、ついに﹁石丸﹂の名前が秋葉原から消えた。
以後、石丸電気本店は﹁エディオン秋葉原本店﹂、石丸電気1号店は﹁エディオンAKIBA﹂として営業していたが、2店舗を﹁エディオンAKIBA﹂に統合、﹁秋葉原本店﹂はシャッターを下ろすことが決まった。
エディオンの広報部によると、今回の閉店は﹁これまで店舗の改装や再編で経営の立て直しを図ってきたが業績が改善されず、秋葉原地区での家電販売の競争が激化し続ける中、長期的な営業を続けていくのは不可能だと判断したため﹂だという。