高橋洋一の自民党ウォッチ
「債券市場が混乱」報道に惑わされるな 「歴史的低水準」長期金利の反転、不思議ではない
2013.04.25 17:00
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4月4日︵2013年︶の日銀黒田総裁の金融緩和決定以降、債券市場が動揺しているといった論調が見られる。5日には、長期国債の利回りは0.3%台にまで低下。その後、金利は上昇し、金利は0.6%台に急騰した。債券先物では、価格変動の制限幅を超えた場合にいったん取引を止めるサーキット・ブレーカーが発動した。
こうした状況から、債券市場関係者は﹁市場が壊れた﹂﹁市場が大混乱﹂という人もいる。
ただし、そうした報道を鵜呑みにするのは危険だ。そこで、債券市場関係者とはどういう人たちなのか。ひとことでいえば、債券価格が上昇する︵利回りが下がる︶ことこそ、歓迎するべきと考えているひとたちだ。