公然わいせつほう助などの疑いで、﹁FC2﹂を実質的に運営するとされる大阪市のIT企業が警察の家宅捜索を受けたことが分かった。エロ画像・動画が見放題の﹁無法地帯﹂ともされたFC2は、今後どうなるのか。
﹁諸般の事情で、社内はたいへん混み合っています。ですから、何もコメントできませんよ﹂
﹁FC2閉鎖!?やべええ﹂﹁俺の毎晩の楽しみを無くすな﹂
FC2を実質運営すると報じられた﹁ホームページシステム﹂では、営業担当という男性スタッフが電話取材にこう繰り返した。オフィスはザワザワしている様子で、スタッフは﹁別件で用事がありますので﹂と言って電話を切った。
ブログや動画などのサービスを展開するFC2は、これまで米ラスベガスにある同じ名前の会社が運営しているとされてきた。しかし、報道によると、それはダミー会社で、日本におけるFC2の広告代理店と名乗っているホームページシステムがサービスのほとんどを開発しているのではというのだ。
京都府警などが2014年9月30日に行った家宅捜索は、FC2会員の男︵31︶がわいせつ行為をライブ中継して6月に逮捕された事件がきっかけとなった。男がそうしたことをしていると認識していながら、有料配信のシステムを提供し続けたとしており、さらに風営法違反︵アダルト動画配信の無許可営業︶の疑いも持たれている。このシステムは、ライブを配信した人が見た人からお金を取り、そのうち3割を手数料としてFC2に支払う仕組みだった。
FC2は、会員が2000万人以上いるとされ、動画投稿サイトではアクセス数が国内4位にある。それだけに、ネット上では、家宅捜索を受けて、﹁FC2閉鎖!?やべええ﹂﹁俺の毎晩の楽しみを無くすな﹂﹁なんでも規制し過ぎじゃないか?﹂といった不満の声が次々に上がった。
一方で、テレビ番組や映画などの違法な投稿も多かったことから、﹁まぁ無法すぎたわ﹂﹁今まで放置されてたことがおかしい﹂﹁閉鎖でもしかたがないな﹂といった声も出ており、賛否両論になっている。