たかじん看病妻描いた「殉愛」 「全くのデタラメ話」と関係者反論、作者と激突
2014.11.14 19:08
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歌手やしきたかじんさんと妻さくらさんの出会いから別れまでを書いた、百田尚樹さんのノンフィクション﹁殉愛﹂︵幻冬舎︶が2014年11月17日付のオリコン週間BOOK総合ランキングで1位を獲得するなど、大ヒットしている。
その一方、通販大手アマゾンのレビュー欄は賛否が真っ二つで、たかじんさんの弟子からは﹁みんな怒り心頭です﹂と内容の真偽について批判を受けている。
アマゾン全347レビュー中193人が星1つ
﹁殉愛﹂は2人のフェイスブックを通じた出会いから、結婚への発展、たかじんさんの闘病生活、そして14年1月の食道がんによる死去までをまとめたもの。百田さんによると﹁この物語は全て事実である﹂というノンフィクションだ。11月7日の発売からわずか1週間ほどで推定売上部数6万5000部︵オリコン調査︶を記録し、話題を集めている。
ツイッターでは読者から﹁感動した﹂﹁涙が止まらなかった﹂という声が相次いでいる。2人を知る竹田恒泰さんは﹁十年分泣いた気がします。最高の作品です﹂などと手放しで絶賛するほどだ。
一方、アマゾンのレビューでは全347レビュー中、星5つが119で星1つが193と評価は分かれている。星1つをつけた人からは、あまりの美談ぶりを﹁これって本当なの?彼女は自分を飾っているんじゃないの?という疑問も同時にわいてきます﹂﹁女性は、ただの悲劇のヒロインだと言いたいのか最悪だ﹂など、病気のたかじんさんを支え続けたという、さくらさんへの疑問が相次いで投稿されている。
こうした意見に百田さんは素早く反応。﹁呆れるのは、証拠もないのに、嘘だ、インチキだと決め付ける人がいることだ。その決め付けはどういう精神から来るのかな﹂と8日、ツイッターでクギを刺した。11日には﹁Amazonレビュー、未亡人に対する誹謗中傷がひどすぎる!実態も真実も何も知らない第三者が、何の根拠もなく、匿名で人を傷つける。本当に人間のクズみたいな人間だと思う!﹂と怒りをぶちまけた。
そんな中、80年代にたかじんさんの弟子をしていたという歌手の打越元久さんが13日、
﹁本でコケ落とされてるマネージャーK氏 前マネージャーN氏ほか、たかじんスタッフ/ファン多勢。みんな怒り心頭です﹂
と百田さんに抗議する内容をブログに書いた。