2013年10月23日(水)
憲法否定の国家安全保障戦略
会合わずかに4回 付け焼き刃の作文
﹁国際協調主義に基づく積極的平和主義の立場から、世界の平和と安定、繁栄の確保に積極的に寄与していく旨を、国連総会などで発信してきた﹂。安倍晋三首相は21日夕、官邸で開かれた﹁安全保障と防衛力に関する懇談会﹂の第4回会合でこう力説し、日本政府として初めての﹁国家安全保障戦略﹂︵NSS︶の策定に強い意欲を示しました。
▲国家安保戦略 一般的に外交・安全保障の中長期的な指針とされており、外務省によれば、米国が1987年に初めて策定。その後、英国、豪州、韓国などが策定しています。ブッシュ前米政権が2002年に発表した同戦略は、他国への先制攻撃を盛り込み、イラク戦争の指針となりました。