「林野火災用消防車 コンセプトカー」が、米国で最も権威のあるデザイン賞「2011年度 IDEA賞(International Design Excellence Awards)のCommercial And Industrial Products 部門」において、最高賞の"金賞"を受賞しました。
「徹底的な市場調査をもとに、使う人のための機能面を重視し、さらに車自身も見て楽しめる、革新的且つ大胆で、洗練されたパワーを表現しているデザイン」と高く評価されました。
IDEA は、Industrial Designers Society of America が主催する米国で最も権威のある賞の一つであり、世界的に著名なプロダクトデザイン賞です。
家電・家庭用品・乗り物・スポーツ用品・家具・医療機器など多様な産業を対象とし、デザインの価値を一般やビジネス界に伝えることを目的としています。
【公式サイトの掲載ページ】
http://www.idsa.org/awards/idea/commercial-industrial-products/wildfire-truck-concept
ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンターが選定を行っている世界的に著名なデザイン賞で、iF賞デザイン賞(ドイツ)、IDEA賞(アメリカ)とともに、世界三大デザイン賞のひとつとされています。本賞は、デザインの革新性、審美性、機能性、人間工学、実現可能性など、7つの基準から審査され、優秀な作品にはベスト・オブ・ザ・ベストの称号が付与されます。
■車両寸法:全長約7.2m 全高約3.6m 全幅約2.5m
■車両総重量・約11.500kg(乗員4名)
近年、世界各地で深刻な被害が報告されている大規模林野火災。
今回ご紹介するコンセプトカーは、ヘリコプターや消防本部とリンクできるデータ通信機能、少量の水でも消火能力のあるCAFS装置、LED照明装置など、インフラ設備の整っていない林野火災に必要な機能をコンパクトに凝縮している消防車です。
▲ヘリコプターからみた林野火災
▲衛星画像で見る林野火災
運転席後部に設けたオペレーションデッキ。消防本部やヘリコプターなどと情報を送受信することが可能で、天候や風向きなどにより延焼方向が変わりやすい林野火災の情報をチェックできます。
▲オペレーションデッキで、
林野火災の情報をチェック!
▲林野火災の情報(熱画像)
▲地理情報システム
▲風向風速計
CAFS(Compressed Air Foam System)装置の作動状況をモニタできます。揚水準備のチェックをはじめ、エンジンを最適な回転速度に制御、ワンタッチ操作で揚水の自動化を実現します。
▲ワンタッチ操作で、揚水を自動化
![放射銃](img/img-details03-01.gif)
▲走行放射!
▲流量と放射パターンの設定が可能
![ガルウィングドアおよび](img/img-details04-01.gif)
▲側面にガルウィングドアを採用
▲資機材を取り出しやすい!
車両後部の電動油圧式ハッチを開けると、使いやすさに配慮して設計されたCAFSユニットと操作パネルが現れます。
最大泡吐出量:3600L/min
混合比率:0.1%~1.0%
気水比: 1:5~1:20
▲CAFSユニットと操作パネル
側面左右のガルウィングドアにLED照明を設置。ドアが開いたときに車両側面の作業場を照らす役割を果たします。
▲作業場をあかるく照らします
夜間の作業現場を広範囲で照らすLED照明塔です。夜間に照明が無い林野部において、火災現場を照らして作業者の活動をサポートします。上部にカメラ搭載。
▲昇降が可能
▲カメラが搭載されています
【ご注意】本消防車はコンセプトモデルとして開発されたものであり、販売はしておりません。