書誌データQ&A:書誌データの内容:文字
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Q
﹁村上龍﹂を﹁村上竜﹂としているように、人名の漢字が旧字を使用している場合に新字で記録しているのは間違いではないでしょうか?
A
漢字の採用については、書誌作成の時期によって基準が異なります。詳細は﹁文字の取扱い基準﹂をご覧ください。
1997年以前に作成した書誌データは、システム上の制約から、﹁文字種の取り扱い基準︵1997年12月以前︶﹂を定め、常用漢字表および人名漢字表に含まれる漢字については、旧字体を新字体に置き換えていました。たとえば、﹁村上龍﹂は﹁村上竜﹂としていました。
1998年以降に作成した書誌データは、﹃日本目録規則1987年版改訂版﹄の転記の原則、﹃日本目録規則2018年版﹄#1.10転記の規定に従い、Unicode︵2011年まではJISコード︶に収録された字については、書誌作成目録対象資料中に表示されている文字をそのまま記録しています。
Unicodeに収録されていない字については、可能な限り、意味上・字形上関連するUnicodeに収録された字に置き換えています。ただし、1998年以降に作成した書誌データであっても、著者標目・件名は、典拠データが1997年以前に作成されている場合は、新字体のままとなっています。
このため、﹁村上龍﹂は、国立国会図書館サーチで、1998年以降はタイトル・著者では﹁村上龍﹂、著者標目・件名では、﹁村上竜﹂と表示されます。なお、﹁村上龍﹂は典拠データに別名として記録しています。典拠データは、国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス︵Web NDL Authorities︶でご覧になれます。
検索は、旧字体の﹁龍﹂でも、新字体の﹁竜﹂でも、どちらの形でもできるようになっています。