2023年1月4日 新年のご挨拶
謹んで新春のお慶びを申し上げます。年頭に当たり、皆様のご支援、ご協力に心から感謝申し上げます。
昨今の情報技術の発展やコロナ禍の影響により、社会活動やコミュニケーションの在り方が大きく変容しています。その中で、国立国会図書館は、情報資源と様々な知的活動を的確につなげるため、﹁国立国会図書館ビジョン2021-2025﹂︵ビジョン︶に基づき、各種の重点事業を展開しています。
長年、当館は、遠隔地からの情報入手の利便性を高めることに取り組んでまいりましたが、昨年は、絶版等の理由で入手困難な資料のデジタル化画像を個人のパソコン等でご覧いただける﹁個人向けデジタル化資料送信サービス﹂を開始し、膨大な資料へのアクセスが改善しました。デジタル化資料のご利用については、本年前半にかけて、プリントアウト機能の提供開始や送信点数の大幅増加など、更に改善を図ります。是非ご利用ください。
また、当館は、オンライン資料︵電子書籍・電子雑誌︶の収集・長期保存にも力を入れております。本年1月からは、私人が出版・公開したオンライン資料について、有償・無償の別、DRM︵技術的制限手段︶の有無にかかわらず、広く収集・提供しています。現在、そして未来の利用者のために、オンライン資料の蓄積・保存に努めてまいります。
ビジョンは3年目を迎えますが、関係の皆様のご理解、ご協力を得ながら、引き続き国のデジタル情報基盤の拡充に向けた取組を進めるとともに、国会、国民の皆様のニーズに的確に応えたサービスを実現すべく、最善を尽くしてまいります。本年もご支援、ご協力のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。
国立国会図書館長 吉永元信
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