2人の死刑執行 安倍政権に交代後4度目、計8人
(更新)
法務省は12日、死刑囚2人の死刑を執行したと発表した。死刑執行は9月12日に1人に執行して以来、3カ月ぶり。昨年12月の安倍政権発足で谷垣禎一法相が就任して以降、執行は4度目で計8人となった。
執行されたのは、山梨・新潟両県での連続殺人事件で殺人罪などに問われた藤島光雄死刑囚︵55︶=東京拘置所=と、大阪市で2人を殺害したとして強盗殺人罪などに問われた加賀山領治死刑囚︵63︶=大阪拘置所。
谷垣法相は執行後の記者会見で﹁いずれの事件も身勝手な理由から被害者の貴い人命を奪った残忍な事案。慎重な検討を加えた上で執行を命じた﹂と述べた。
確定判決などによると、藤島死刑囚は1986年、前妻の親族︵当時73︶を殺害して遺体を床下に隠したほか、前妻の元交際相手︵同26︶も殺害した。殺人などの罪に問われ、87年に甲府地裁が死刑判決を言い渡した。東京高裁も支持し、95年に最高裁で確定した。
加賀山死刑囚は2000年、大阪市の路上で中国人留学生︵同24︶を刺殺したほか、08年には同市内の商業施設﹁D・Dハウス﹂で会社員︵同30︶をナイフで刺し殺すなどした。一・二審とも死刑が言い渡され、12年に最高裁で確定した。