ルネサス、税制度に阻まれた仏企業買収専門家に波紋
ルネサスエレクトロニクスが仏半導体企業の買収を中止した。租税回避を防ぐための「タックスヘイブン対策税制」が適用されて税負担が増える可能性を回避した。同税制を理由としたM&A（合併・買収）の中止は異例。節税目的の買収ではなかったとみられるだけに、税制の課題を指摘する声もある。 問題になったのは、ルネサスが2023年8月に実施を発表した仏シーカンス・コミュニケーションズに対するTOB（株式公…
■ユニクロ1号店の開業から6月2日で40年 ■今や世界で3500店、時価総額は12.7兆円に ■地域に合わせて経営判断できる体制を構築…
アパレル業界のサステナビリティーへの取り組みに対する消費者の関心が高まっている。ファーストリテイリングは「ライフウエア（究極の普段着）」をコンセプトに、大量生産・大量廃棄を前提としたビジネスモデルの対極を目指す。柳井正会長兼社長の次男であり、同社のサステナビリティーやマーケティングを担う柳井康治取締役に課題や展望を聞いた。 【柳井正氏、40周年を迎えたユニクロについて語る】 ――欧州を中心に、アパ…
老舗食品メーカーのフジッコの看板商品「ふじっ子煮」シリーズは1971年から販売を続けるロングセラー商品。2022年から販売を始めた新シリーズ「ふじっ子煮MIRAI」の新商品「うま辛生昆布」は、24年3月、第67回「全国水産たべもの展」の加工昆布部門で「大阪府知事賞」を受けた。ポップアップストア（期間限定店）などでも人気を博しているという。 ふじっ子煮MIRAI（MIRAIシリーズ）は、生昆布を裁…
一度着けると取り外せない米国ニューヨーク（NY）発祥の宝飾品「パーマネントジュエリー」を楽しむ人が増えている。留め具ではなく、金属同士を電気で溶接して装着するために取り外しできず、文字通り「永遠に」肌身離さず身に着けられる。新しい楽しみ方のジュエリーがSNSを利用する若年層から中年層らへ広がりを見せている。 重ねづけ楽しむ 「着け忘れることがない」。5月上旬、東京・白金高輪駅（東京・港）から徒歩…
日本郵便は自分が亡くなったときに備える「終活」の仲介支援サービスを始めた。専用ダイヤルや郵便局で相談を受け付け、遺産相続や介護施設といった関連事業を手がける企業を紹介する。思い出を残す写真撮影や冊子づくりなど終活ニーズが多様化するなか、生活に身近な郵便局のネットワークを生かして需要を取り込む。 終活支援サービス「郵便局の終活日和」として展開している。利用者が専用のコールセンターに電話をかけると、…
2021年に資生堂から独立した日用品メーカーのファイントゥデイホールディングス（HD、東京・港）は、24年に自社としては初めてとなる新ブランドの展開を始めた。足元の状況や今後の戦略を小森哲郎社長に聞いた。 ――独立して初めてのブランドとなるヘアケアの「＋tmr（プラストゥモロー）」の展開を始めました。足元の業績や売れ行きはどうですか。 「目標は高めに設定していたが、想定通り順調に売れている。バス…
