この文書は、1998〜1999年ごろに作成したものです。以来ほとんど加筆訂正をしていないため、内容が現状にそぐわなくなっている箇所もあります。何卒ご容赦くださいますようお願い申しあげます。
5. おわりに
といっても、﹁おわり﹂なんてありゃしません。校正道にゴールはないのです!
……とか言うのもアホくさいので、とりあえずのまとめを。
少なくとも2回以上は目を通すというのが校正の基本ですが、私の場合、最初の引き合わせも含めてだいたい3回は目を通すようにしています。引き合わせ、素読みが終わって﹁たぶんこれでもう大丈夫だろうな﹂なんて思ったら大間違い。3回目になってようやく発見する誤植なんてのもありますし、困ったことに、それでも見落としが残ってしまうことだってあります。そんな時は我ながら情けなくなりますが、まあ、しょせん校正なんてそんなものなんです。いや、言い訳とか言い逃れとかじゃなくて、ほんとに。ですからほんとは2人以上で校正するのが理想的なんですが、理想どおりにはいかないことのほうがこの世の中には多いので、ない知恵を絞りながらあれこれ工夫をしながらせいぜい気をつけながらやっていくしかありません。
しかし、どんなにあの手この手で工夫を重ねてみても、それでもやっぱり見落としをしてしまうことも少なくないのですよね。ある程度はどうもしようがないこととはいえ、ほんっとうに困ったもんだ。日日是精進。
たとえばどんな工夫をしているのか、どんな精進をしているのか、といったことは、改訂版のほうでなんとかとりまとめたいと考えています。とはいえ、たいしたことはやってないんですけど。
校正部屋 > デジタル校正の覚え書き【旧版】5. おわりに
<http://www.planaria.org/prr/ver1/05_ne.html>
Copyleft:
<kat@planaria.org>