Indesign→EPUB3.0作成ワークフロー/サンプルコンテンツ
Indesign→EPUB3.0作成ワークフロー
弊社ではInDesignから書き出したXMLデータをPerlスクリプトを介して各種電子書籍で使用できる形式のXMLに変換するシステムを構築し、効率的な電子書籍作成環境を実現するべく研究を重ねております。一例として、InDesign CS5よりEPUB3.0への変換ワークフローを紹介させていただきます。
スタイルパレットメニューから﹁すべてのテキストスタイルの読み込み﹂を選択し、準備してあるテンプレートからすべてのスタイルをインポートします。
ドキュメントに段落スタイル、文字スタイル等を適用していきます。XMLとして書き出す際に反映されるのは﹁スタイルが当たっているかどうか﹂だけですので、例えば文章中の1文字のみの書体を変えたい場合でも必ず文字スタイルを用いるようにします。
また、Indesignスタイル設定で文字修飾等の各種要素を詳細に定義しても書き出したXMLには反映されず、CSSを用いてEPUB側で改めてスタイルを定義することになりますのでIndesign内ドキュメントとしては﹁スタイルが当たっていさえすればよい﹂のですが、EPUB作成にIndesignを用いることの大きなメリットは﹁実際にどういった見かけになるか確認しながら作業を進められる﹂ことにありますので、ある程度最終イメージに近い形でスタイル要素を定義しておくようにしています。
タグパレットメニューから﹁タグの読み込み﹂を選択し、準備してあるタグテンプレートからタグを読み込みます。
タグパレットメニューから﹁スタイルをタグにマップ﹂を選択し、全ての段落スタイル及び文字スタイルに自動でタグを割り当てます。
各スタイルに適合するタグがなかった場合は適宜作成した上で割り当てます。
なお、弊社では画像・外字画像等の貼り込みを簡単に行えるよう、Indesignドキュメント内に画像ファイル名を直接表記してスタイルを当てておくだけで適切なリンク情報が設定されるシステムを構築しております。また、比較的面倒なXMLタグへのclass/epub:type名表記も、ある程度の自動処理を独自システムにて実現しております。
Indesignの﹁構造﹂ウィンドウを表示させ、body、sectionなどの構造タグを割り当ててXMLとしての体裁を整えます。また、Indesignの仕様上同じ文字に複数の文字スタイルを適用できないため、太字部分内の縦注横など複数の要素が重なる場合もタグパレットを用いて手動でタグを付加します。
タグ一覧から属性を付加したいタグを選択し、各タグにid、nameなどのxml属性を割り当てます。
1.Indesign CS5の元ドキュメントを準備します
旧バージョンのIndesignで作成されたコンテンツなどはIndesign CS5で開き、別名保存して準備を整えておきます。2.すべてのスタイルをインポートします
![Style_Import Style_Import](https://www.sanyosha.co.jp/wp-content/uploads/2011/12/2_1.png)
3.Indesignドキュメントを整備します
![ID_DocumentStyling ID_DocumentStyling](https://www.sanyosha.co.jp/wp-content/uploads/2011/12/3_11.png)
4.タグテンプレートからタグを読み込みます
![Tag_Import Tag_Import](https://www.sanyosha.co.jp/wp-content/uploads/2011/12/4_1.png)
5.スタイルに自動でタグを割り当てます
![AutoTagging AutoTagging](https://www.sanyosha.co.jp/wp-content/uploads/2011/12/5_1.png)
6.﹁構造﹂ウィンドウでsectionなどを割り当てます
![Section_Setting Section_Setting](https://www.sanyosha.co.jp/wp-content/uploads/2011/12/6_1.png)
7.XML属性を付加します
![Export Export](https://www.sanyosha.co.jp/wp-content/uploads/2011/12/8_1.png)