中江兆民著 楽読原文 三酔人経綸問答 併録 中江兆民奇行談 岩崎徂堂著 洋学紳士君、豪傑君、南海先生の三人が、酒を呑みつつ戦わす、近代日本政治論議の原型。 ●1965年以来現代語訳で読まれてきた、東洋のルソーこと中江兆民の代表作『三酔人』ですが、やはり名作は原文のリズムで読みたい。しかし、原文そのままではいかにも読みにくい。そこで、兆民節はそのままの「楽読原文」です。 ●「楽読原文」とは、楽に読める原文というほどのつもりの造語ですが、文字づかいや句読点の表記を変えることなどにより、「原文」と呼べる範囲内でなるべく読みやすくしようと試みたものです。ひと言でいえば「声に出して読んだら原文と同じ」だが、表記が違うということです。 ●併録『中江兆民奇行談』―― わが陰嚢を引き伸ばして杯となし、芸者に一杯のませたという戯れ事から、真面目な政治的諷刺としての奇行まで。 ●原文も参考資料として付録しました。 |