歴史が眠る多磨霊園 |
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黒沼 健 | |
くろぬま けん | |
1902.5.1(明治35)〜 1985.7.5(昭和60) | |
昭和期の推理作家、SF作家、ミステリ翻訳家 | |
埋葬場所: 蓮光寺(未確認) 6区 1種 13側 8番〔左右田喜一郎之墓〕 | |
神奈川県横浜市出身。本名は左右田道雄。祖父は横浜の金融界で活躍した左右田金作、父は左右田銀行頭取で経済学者の左右田喜一郎︵同墓︶。
東京帝国大学法学部ドイツ法学科卒業。1932(S7)推理小説﹃宰相﹄を新青年に発表。翻訳も手がけアイリッシュ﹁幻の女﹂、ブレイク﹁野獣死すべし﹂など多数の訳書がある。
戦後は海外の秘境や怪奇物語を﹃謎と怪奇物語﹄﹃古代大陸物語﹄などで紹介した。多くの特撮映画の原作を手がけている。
著名な作品としては、東宝映画﹃空の大怪獣ラドン﹄の原作、脚本は村田武雄・木村武、監督は本多猪四郎。東宝映画﹃大怪獣バラン﹄の原案、脚本は関沢新一、監督は本多猪四郎、特技監督に円谷英二。
他にも大映のテレビドラマ﹃海底人8823︵ハヤブサ︶﹄の原作・脚本・主題歌作詞なども手がけている。
日本文芸協会、日本児童文芸家協会に所属。日本推理作家協会理事。﹁予言者ノストラダムス﹂を日本に最初に紹介した人物ともされる。
主な著書に、﹃軍艦怪奇物語﹄﹃幻想物語﹄﹃白い異邦人﹄﹃探偵小説か 推理小説か﹄﹃謎と神秘物語﹄など。享年83歳。
<講談社日本人名大事典など>
*墓所は「左右田喜一郎之墓」と刻む墓石のみで、墓誌などはない。 ※左右田金作の弟の左右田信二郎は、留子と結婚し、長男は誠一、二男に道雄を生んでいる。左右田道雄が黒沼健である。多くの人名事典では黒沼健を左右田喜一郎の息子とするものが多いが、実際は従兄弟が正しい。よって多磨霊園には眠っていない。左右田一族は横浜の蓮光寺が正墓であるため、黒沼健もそちらに眠っている可能性が高い(未確認)。人物を通して歴史を学ぶことをコンセプトにしているため掲載は継続する。 | |
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