歴史が眠る多磨霊園 |
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高見澤潤子 | |
たかみざわ じゅんこ | |
1904.6.3(明治37)〜 2004.5.12(平成16) | |
昭和・平成期の作家、随筆家、評論家 | |
埋葬場所: 24区 1種 22側 52番 | |
東京都牛込区出身。本名冨士子。日本ダイヤモンド株式会社の創立者であり、日本で初めてダイヤモンドの研磨技術を習得し蓄音機のルビー針を開発した技術者である小林豊造は父。文芸評論家の小林秀雄の妹。
東京女子大学英語専攻部卒業後、1928(S3)漫画家の田河水泡︵高見澤仲太郎︶︵同墓︶と結婚。矗江の筆名で戯曲などを発表。
﹃サザエさん﹄作者の長谷川町子(10-1-4-3)が、田河水泡の弟子入りをする際に、町子の母が﹁どうぞ町子を、よろしくお願いいたします。
何も望みはございませんが、たった一つ、日曜日には、どこの教会でもよろしいのですが、お近くの教会の礼拝に、出席させてくださいませんでしょうか﹂とお願いした。このことをきっかけに、潤子は町子と教会に通うようになり、受洗した。
その後、﹁信徒の友﹂︵日本基督教団出版局︶編集委員長、荻窪教会長老会会長などを歴任。基督教関係の著作物を多数執筆した。
それ以外の主な著書に﹃兄小林秀雄﹄﹃兄小林秀雄との対話﹄﹃のらくろ一代記﹄﹃のらくろひとりぼっち﹄﹃ミス・マープルと十三の謎﹄﹃長く生きてみてわかったこと﹄﹃九十三歳の伝言﹄などがあり、女性評論活動として﹃愛されるよりも﹄﹃愛の重さ﹄﹃愛のあるところ﹄﹃愛すことの発見﹄﹃ほんものとの出会い﹄﹃真実の愛を求めて﹄などの作品も残している。
老衰のため横浜市神奈川区の老人ホームで死去。享年99歳。葬儀は近親者で済ませ、キリスト教式の告別礼拝を6月5日に日本キリスト教団荻窪教会で営まれた。
*墓所内には﹃のらくろ﹄の置物が二対ある。 *小林秀雄の墓は鎌倉の東慶寺にある。五輪塔の墓石は、生前、本人が京都の骨董屋で購入し、庭石に使っていたものである。 | |
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