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今日は谷譲次の﹁字で書いた漫画﹂を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
これ、すごいんですよ。戦前の1920年代頃に書かれたものなのに、21世紀のヒップホップ小説(?)のような書き方なんです。アメリカ人のラッパーがマイク片手に今歌ってそうな歌詞みたい。
おもしろいなあと。
谷譲次は1900年生まれで、18歳の頃に単身アメリカに渡米し、大学に通ったりコックをやったりして7年間アメリカ文化を実地で学んで、それから日本に帰ってきて小説を書いた人です。
僕は小さいころ、敗戦後にアメリカの文化が入ってきたと思っていたんです。が、戦前のことを調べてみると、アメリカ文化はもう戦争が始まる前にほとんど流入し終えていたんだなということが判るんですよ。留学した文化人たちがそれを日本に持ち帰ってきて、それが一般社会に浸透する直前の状態だったようです。
イスラム教は、じつはムハンマドが布教をはじめる前の無道時代に、その下地がかなり出来上がっていた、という学説を読んだことがあります。何かが始まるその前に、すでにおおよそのものが出来上がっているということは良くあるんじゃないでしょうか。幼子は言葉を話しはじめるその何年も前から、言葉の理解が始まっているわけです。
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ここからは新サイトの﹁ゲーテ詩集﹂を紹介します。縦書き表示で読めますよ。 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは﹁黄金の空想よ﹂と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
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