テレビ北海道
北海道のテレビ東京系列局
株式会社テレビ北海道︵テレビほっかいどう、Television Hokkaido Broadcasting Co.LTD.︶はTXN︵テレビ東京系列︶に加盟する北海道を放送対象地域としたテレビ局。略称はTVh。北海道新聞社の関連企業である。
| テレビ北海道 | |
|---|---|
| 英名 |
Television Hokkaido Broadcasting Co., Ltd. |
| 放送対象地域 | 北海道 |
| ニュース系列 | TXN |
| 番組供給系列 | TXN |
| 略称 | TVh |
| 愛称 |
TV happy! デジタル7チャンTVh |
| 呼出符号 | JOHI-（D）TV-DTV |
| 呼出名称 |
アナログ:テレビほっかいどう デジタル:テレビほっかいどうデジタルテレビジョン |
| 開局日 | 1989年10月1日 |
| 本社 |
〒060-8517 北海道札幌市中央区大通東6丁目12-4 |
| 演奏所 | 本社と同じ |
| リモコンキーID | 7 |
| デジタル親局 | 札幌 14ch |
| アナログ親局 | 札幌 17ch |
| ガイドチャンネル | 17ch |
| 主なデジタル中継局 |
旭川 14ch（予定） 函館 19ch（予定） 室蘭 33ch（予定） 帯広 17ch（設置検討中） 網走 24ch（設置検討中） 釧路 47ch（設置検討中） |
| 主なアナログ中継局 |
旭川 33ch 函館 21ch 室蘭 29ch |
| 公式サイト | http://www.tv-hokkaido.co.jp/ |
| 特記事項： 網走・釧路管内全域と他4管内の 一部地域で送信所の未整備地域あり | |
会社概要
- 代表取締役社長：藤井実
- 本社・演奏所：札幌市中央区大通東6丁目12-4（郵便番号:060-8517）
- 東京支社：東京都港区新橋1丁目7番11号 橋善ビル（郵便番号:105-0004）
- 大阪支社：大阪市北区梅田2丁目5番6号 桜橋八千代ビル（郵便番号:530-0001）
- 旭川支局：旭川市7条通13丁目60番地19 メディアビル3F（郵便番号:070-0037）
- 函館支局：函館市若松町35番20号（郵便番号:040-0063）
- 釧路分室：釧路市北大通12丁目 明治安田生命釧路第一ビル
主要株主
- 日本経済新聞社
- 伊藤組土建
- 北海道新聞社
概要
●つどーむでのフリーマーケットイベント﹁GOLDENマーケット﹂を不定期に開催している。
なお、﹁GOLDENマーケット﹂の名称はテレビ北海道の登録商標である。
●2003年度より、キャッチコピー﹁TV happy!TVh﹂を使用している。制作クレジット表記や局の封筒などでこのキャッチコピーが使われているが、これはあくまでも対外向けのロゴであるため、開局当初からの正式ロゴも本社社屋、放送機材、送信所、中継局、ホームページの会社概要の項目、TVh道新ニュース・ニュース速報・気象警報テロップ放送時︵速報テロップはカラーで表示︶、TXN各種ニュース番組の取材クレジット表記、放送開始・終了時のハイビジョン撮影の風景の画像の挿入時、地上デジタル放送受信機表示アイコンなどにおいて使われている。
●2006年6月1日の地上デジタル放送開始にあわせて、新たに﹁デジタル7チャンTVh﹂というキャッチコピーが加わった。なお、﹁デジタル7チャンTVh﹂のイメージソングは一日の放送開始・終了時とCMなどで何回か放送されるほか、TVhのホームページでも聴くことができる。また、携帯電話の着メロとしてダウンロードができるほか、CD化︵非売品︶されている。後に、8月には歌なしのカラオケバージョン︵最初に登場したバージョンのカラオケ版︶が、10月にはマスコットキャラクター﹁らっぴぃ﹂の入浴シーンのあるバージョンも新たに登場した。現在は3種類のバージョンがある。
●現在のマスコットキャラクターはラッコをモチーフとした﹁らっぴぃ﹂である。開局当時のマスコットキャラクターはフクロウをモチーフとした﹁テレきたくん﹂、1999年から2002年頃まではテレビ受像機をモチーフにした﹁みて！くん﹂であった。
●正式なロゴは﹁TVh﹂であるが、新聞や雑誌のテレビ欄や広告、記事では﹁TVH﹂の表記が使われていることが多い。
●2000年にはコンサドーレ札幌のJ1昇格決定試合となった湘南ベルマーレ戦をアウェーの平塚競技場からキー局のテレビ東京及びTBSスポーツの技術協力により生中継し、高視聴率を獲得した。
●2006年10月12日には北海道日本ハムファイターズの25年ぶり、北海道移転後初となるリーグ優勝の模様をテレビ東京制作で放送したが、後述の理由により道東・道北を中心に視聴できない地域があったことから、抗議が相次いだという。ただ、これらの地域はデジタル全面移行後もカバーされない可能性もあるが、06年秋の﹁TVh道新ニュース﹂内で、道東でのデジタル放送開始時期を明らかにしている。
沿革
- 6月 会社設立
- 9月21日 旭川送信所開局
- 1993年（平成5年）
- 1994年（平成6年）
- 10月 開局5周年
- 1999年（平成11年）
- 10月 開局10周年（当時のキャッチコピーはテレビ画面に目を描いたデザインで「みて!」というものだった）
- 2006年（平成18年）
- 2007年（平成19年）
- 10月1日 函館･旭川･室蘭の各地区で地上デジタル放送開始予定。
テレビチャンネル
現在、送信所は札幌・旭川・函館・室蘭の4か所、中継局は札幌地区35か所・旭川地区10か所・函館地区14か所・室蘭地区20か所で、83か所の送信所・中継局でカバーしている。
札幌地区（JOHI-TV・JOHI-DTV）
- 中継局
旭川地区
旭川送信所は当初1992年4月1日に開局する予定だったが、地元・旭川地区の強い要望があったことに加えTVh側も1日でも早く放送開始したい意向から、半年前倒して開局した（送信所建設も当初計画より1年前倒しの1990年着工）。なお、旭川送信所開局当日は旭川地区限定で当時の伊藤義郎社長（現在は取締役会長）による「旭川送信所放送開始の挨拶」が5分間放送された（このときは建設計画・放送開始時期の前倒しに加え、歌志内中継局設置についてもあわせて触れられていた）。
- 2007年10月1日に本放送開始予定。
- 中継局
- 旭川台場 47ch 10W
- 深川 28ch 100W
- 幌加内 38ch 3W
- 留萌 36ch 100W
- 留萌南町 62ch 0.1W
- 小平 62ch 10W
- 小平本町 47ch 0.1W
- 小平港 48ch 0.1W
- 苫前 31ch 1W
- 羽幌 43ch 100W
函館地区
- 送信所はHBCと共同使用、HBCのVHF送信アンテナの下にUHF送信アンテナを設置。UHF送信アンテナからはTVh（アナログ・デジタル）、HBC（デジタル）が一括して送出される（2007年10月1日本放送開始）。
- 中継局
- 函館蛾眉野 61ch 0.1w
- 知内小谷石 52ch 0.1W
- 大沼 60ch 30w
- 福島 49ch 10W
- 福島白符 33ch 10W
- 松前 62ch 10w
- 江差 22ch 100w
- 江差鰔川 46ch 0.1W
- 江差新栄 34ch 1w
- 江差円山 34ch 0.5W
- 江差南が丘 62ch 0.1w
- 厚沢部 40ch 10w
- 奥尻大成 61ch 100w
- 北桧山 32ch 100w
室蘭地区
- 地上デジタル放送は2007年10月1日に放送開始。
- 中継局
- 室蘭陣屋 61ch 0.1W
- 室蘭知利別 31ch 3W
- 室蘭母恋 62ch 3W
- 室蘭輪西 61ch 10w
- 苫小牧 47ch 100w
- 苫小牧宮の森 34ch 0.1w
- 登別 22ch 10w
- 登別東 31ch 0.1W
- 幌別 19ch 3W
- 鷲別 16ch 1w
- 壮瞥 32ch 3w
- 壮瞥滝之町 46ch 0.1w
- 洞爺 28ch 10w
- 豊浦 32ch 10w
- 浦河 24ch 500w
- 浦河柏 46ch 0.1W
- 浦河常盤 45ch 0.1w
- 様似 20ch 10w
- 西様似 34ch 3w
- 静内 22ch 100W
放送エリアの拡大と問題点
現況
本来は北海道内全域で視聴可能にすることを前提に免許が与えられているため、各地の主要送信所・中継局︵プラン局︶33局にもアナログ放送チャンネルが割り当てられており、開局から10年以内にこれらの送信所・中継局設置を終了する予定だったが、以下の理由から設置・維持にかかる経費が経営を圧迫するため思うままに進められず、現在でも下記の一部地域ではアナログ放送の送信所・中継局が未開局なうえ、アナログ送信所・中継局の新規開局は地上デジタル放送への切り替えが迫り、開局しても減価償却が出来ない事などを理由に、未開局地域を残したまま1999年度をもって打ち切られた。地上デジタル放送への移行に伴いアナログ放送波の停止が決まったことから、現在未開局となっている地域ではアナログ放送チャンネルの割り当てが取り消され、デジタル放送チャンネルに転用されて割り当てられる。
アナログ送信所・中継局が一部地域で開局できなかった主な理由
(一)地上デジタル放送への移行に伴い、アナログ放送波の停止が決まったこと
(二)長らく続いていた道内不況の回復状況が本州に比べ遅れており、広告収入が伸び悩んでいること
(三)札幌と帯広・北見︵網走︶・釧路を結ぶNTTの中継回線が高額なため、コストがかかりすぎることから使用が困難なこと
(四)未開局の送信所3局と中継局を合わせ、本来開局させなければならない送信所・中継局の数が関西準キー局並みに上るうえ、現状でも北海道内の89.4%︵世帯比︶をカバーしていること
TVhのアナログ送信所・中継局が未開局の地域は以下のとおり。
- 札幌地区
- 空知支庁（夕張市の一部[1]）
- 後志支庁（磯谷郡周辺）
- 旭川地区
- 上川支庁（士別市・名寄市・富良野市・上川郡・空知郡・勇払郡・中川郡周辺）
- 留萌支庁（天塩郡周辺）
- 宗谷支庁（全域）
- 室蘭地区
- 日高支庁（沙流郡・幌泉郡周辺）
- 帯広地区
- 十勝支庁（全域）
- 北見（網走）地区
- 網走支庁（全域）
- 釧路地区
- 釧路支庁（全域）
- 根室支庁（全域）
デジタル放送への対応と今後の見通し
TVhの地上デジタル放送は、NHK札幌放送局や他の道内民放テレビ局と同様に、2006年6月1日より札幌地区で開始されたが、道内不況の長期化による厳しい経営状況から、道内各民放テレビ局がデジタル放送で札幌と道内各地を結ぶ中継回線︵北海道総合通信網。NHKはデジタル放送でもNTT回線を利用︶の使用料や難視聴地域向け中継局の設置・維持にかかる経費が経営を圧迫し、最悪の場合経営破綻する可能性があるため︵2007年現在、開設時期を明らかにしている送信所・中継局は34か所にとどまっている[2]︶、デジタル放送も道内全域のエリアカバーを行わないまま終了する可能性がある。
現在アナログ放送が受信困難な地域では、デジタル放送でもエリアカバーが打ち切られた場合、地上波ではテレビ東京系の番組が完全に視聴できない地域となる︵同様の状況は兵庫県の一部地域でも発生している︶。
一方、2007年を目途にスカパー!とJSATが衛星を使用して再送信を実施する予定で、2005年8月に実験を開始し、難視聴を解消する方針を打ち出している︵参考ページ︶。ただし、以下の事情からどの程度普及するかは不透明である。
(一)再送信を受信するために別途アンテナやチューナーを設置し、スカパー!と契約が必要になること
(二)衛星波を使用するため、ワンセグ放送ができないこと
(三)﹁わざわざ手間のかかることをしなくとも、現在視聴可能な地上波だけで十分﹂と考えている視聴者も多いこと
(四)スカパー!とTVhなど地上波放送局の間に生じる著作権の問題など
このため、地上波送信所の設置場所を変更︵1000m超の自然公園に入っていない山へ移設させることなど︶したり、各送信所・中継局を大出力にすることで中継局数を大幅に増やすことなく放送エリアを拡大する方法も模索している。
NHK札幌放送局とTVhを含む道内各民放テレビ局は、2007年3月より山間部における受信対策として、受信点から光ファイバーケーブルで伝送した映像を、﹁ギャップフィラー︵極微小電力送信機︶﹂と言う小型の送信機で再送信する実験を開始した。これは携帯電話の基地局のようなもので、実用化すると光ファイバーケーブルが通る国道などの主要道路沿いに設置でき、中継局を新たに設置することなく、低コストで難視聴地域を解消することが可能になる。
現在、TVh(アナログ放送)の送信所・中継局が未開局の地域でもNHK総合・教育と民放5局分の地上デジタル放送チャンネルは既に割り当てられているが、TVhでは以下のように地域により対応状況が異なるため、全域カバーが行われるかどうかは未だ不透明である。
アナログ放送未開局の地域
デジタル放送で開局検討中の送信所・中継局
- 送信所（3か所）
- いずれも他局は2007年10月1日に開局が決定している。
- 中継局（15か所）
- 以下の予定局は、既に他局が開局時期を明らかにしている。
- 名寄（一部地域は旭川送信所が受信可能）
- 富良野（一部地域は旭川送信所が受信可能）
- 上川（一部地域は旭川送信所が受信可能）
- 稚内
- 枝幸
- 知駒
- 振内（一部地域は室蘭地区の送信所・中継局が受信可能）
- 広尾
- 北見（他局では2007年10月1日に開局が決定している）
- 紋別
- 滝上
- 根室
- 中標津
デジタル放送も開局予定がない中継局
他局が開局時期を明らかにしている地域もある。
また北海道総合通信局の報道資料によると、TVhの箇所には「検討中」と記されている。
- 網走新町
- 網走鉄南
- 阿寒
- 阿寒布伏内
- 阿寒湖畔ほか
アナログ放送開局済の地域
デジタル放送で開局検討中の中継局
全部で46か所あり、以下はその一部。
NHKは開局時期を明らかにしているが、民放各局は検討中。
- 旭川台場（旭川市）
- 函館蛾眉野（函館市）
- 室蘭陣屋
- 室蘭知利別
- 室蘭母恋
- 室蘭輪西（室蘭市）ほか
その他
一部地域では札幌送信所（または開局時期が決定している近隣送信所・中継局）のデジタル放送を受信できる可能性があり、既開局の送信所・中継局のカバー状況により設置の可否を判断する地域がある。
近隣送信所・中継局を受信できる可能性がある地域
以下の中には、他局が開局時期を明らかにしている地域もある。
- 夕張清水沢（近隣送信所・中継局は札幌、由仁、夕張新千代田など）
- 寿都（近隣送信所・中継局はニセコなど）
- 南羊蹄（近隣送信所・中継局はニセコ、喜茂別など）
- 上富良野（一部地域では旭川送信所がアナログ・デジタルとも受信可能）
- 和寒（NHK旭川放送局のみ2007年10月1日に開局が決定、民放他局は2008年に開局予定。一部地域では旭川送信所がアナログ・デジタルとも受信可能）
この項における関連記事
遠距離受信
現在、送信所や中継局が未開局の地域ではパラスタックアンテナ等と、場合によっては受信ブースターを設置することで受信可能になる場合がある。ただしパラスタックアンテナは以前は大型の場合が多く設置が困難なことに加え、積雪や強風でアンテナが倒壊しやすいという欠点があり、これらの理由で設置を断念している世帯が少なくなく、気象条件、季節、地形、場所等によっては受信しにくい場合もある。またブースターを使用することにより、道内ではHTB・uhb︵場所によりNHK・HBC・STVの一部中継局︶、青森県ではATV・ABA︵場所によりNHK・RABの一部中継局︶の電波が強くなりすぎるため、かえってこれらの放送局の受信状態を悪くしてしまう場合があるので注意が必要である。
地上デジタル放送の場合、アナログ放送の受信画質が鮮明か否かにかかわらず電界強度が強ければ、障害物が少ない程度であっても良好に鮮明な画像で受信できるが、障害物が多いと受信できない場合もある。
●旭川送信所の放送エリアは2007年現在、旭川市︵ただし神居町の神居古譚地区は深川中継局のエリア︶・上川郡︵上川町を除く︶・上富良野町のほぼ全域となっているが、パラスタックアンテナ等を使用するとその他の上川支庁管内の地域でも受信できる場合がある。
●旭川送信所は出力に比して電波状態が非常に良好なうえ、指向性もかけられておらず、障害物となる山が少ないこともあり、エリア外の地域でも超高性能型UHFアンテナを使用すると、アナログ放送ではゴーストが発生したり不鮮明な画像︵冬季は画像が乱れる場合もある︶であったりしても電界強度が強い状態となっており[3]、地上デジタル放送でも放送エリア内と同じ状態でゴーストがない鮮明な映像で受信可能となっているため一部地域ではアナログ波による難視聴から解消されたところもある。[4]
●地上デジタル全国会議のホームページで公表されているTVhの地上デジタルテレビ放送のエリアの目安では、アナログ放送ではエリア外とされている和寒町︵塩狩のごく一部の地域は放送エリア内に入っている︶、剣淵町、士別市、名寄市、中富良野町、富良野市の各一部地域でも旭川送信所から送信される地上デジタルテレビ放送の受信可能地域に含まれていて色付けされている。なお、テレビ東京ホームページのメディアデータの項目にあるTVhの放送エリアでは前述の地域のほか、上川町の一部︵名寄市以外は色付けされている︶も放送エリア内に入っている。なお、地上デジタル放送の受信エリアの目安はあくまでも普及型の近距離UHFアンテナを使用した場合の目安であるため、受信エリアの目安から少し外れていても電界強度が強ければ高性能型のUHFアンテナやパラスタックアンテナを使用することで受信・視聴できる可能性はある。現在、地上デジタル放送の試験電波を発射している段階では前述に挙げた地域でも超高性能型UHFアンテナの使用によりデジタル波による視聴が可能になっている︵アンテナの性能・場所にもよる︶。
●天塩郡・礼文郡・利尻郡は途中に山岳が無いため、札幌送信所︵増毛山地に電波が遮られる場合は羽幌中継局︶をパラスタックアンテナ等を使用することで受信できる場合がある。
●十勝支庁・夕張市の一部・磯谷郡・沙流郡・幌泉郡では、札幌送信所のある手稲山から距離が離れているが、近隣に山地がある訳では無いため、パラスタックアンテナ等で札幌送信所・札幌地区の近隣中継局︵沙流郡・幌泉郡は札幌送信所、または室蘭地区の送信所・中継局︶が受信可能な地域もある。これらの地域でも地上デジタル放送の場合、アナログ放送エリアの境界付近の地域では難視聴から解消される可能性が高い。この地域のケーブルテレビ局での再送信でも一時期この方法を用いていた事があった。[5]
●函館地区の送信所・中継局の電波は青森県の津軽海峡沿岸部にも届いており、それ以外の青森県内の一部地域でも超高性能型UHFアンテナで受信できる場合がある。但し、海越えに加えHTBやuhbと同様に指向性がかけられているため、気象条件によっては届かない場合もある。
ケーブルテレビによる再送信
直接受信が困難な一部地域のケーブルテレビ局では札幌送信所の電波を札幌市内の受信点で受信して中継回線（光ファイバー）を利用したり、TVhと専用回線を接続して再送信を行っている。
このうち札幌地区（寿都町）・帯広地区・釧路地区は現在放送区域外であるが、本来は放送対象地域とされているため、区域外再送信にはあたらない。また青森県は放送対象地域外のため、区域外再送信となる。
札幌地区
旭川地区
- 旭川ケーブルテレビ（ポテト）
函館地区
- ニューメディア函館センター（NCV）
室蘭地区
帯広地区
- 帯広シティーケーブル（OCTV）
- 当初は札幌送信所の電波を直接受信して再送信していたが、現在は札幌送信所と専用回線で接続して再送信している。(帯広地区唯一のステレオ放送）
釧路地区
- 釧路ケーブルテレビ（KCTV）
- 1999年12月1日から札幌送信所と専用回線で接続して再送信している。
青森県
- 青森ケーブルテレビ（ACTV）
- uhbとともに、札幌送信所と専用回線で接続して再送信している。
- 道内民放テレビを全局再送信している。
再送信が行われていない道内のケーブルテレビ局
以下の地区ではケーブルテレビ局による再送信が行われておらず、前述の遠距離受信の方法でも直接受信が不可能なため、BSジャパンを受信しない限りテレビ東京系の番組を視聴出来ない。ただし、地上波のみの放送となる番組はBSジャパンでも放送されていない。逆に﹁Opening Bell﹂・﹁速ホゥ﹂の17‥15～5分間の部分、土・日夕方放送の﹁TXNニュース﹂の後半部分などはTVhでは放送されず、TVhの放送エリア内であってもBSジャパンを受信しないと視聴出来ない︵一部は日経CNBCでも視聴可能︶。
なお、以下の地区のケーブルテレビ局でも今後TVhの再送信が行われた場合は放送対象地域内にあたるため、区域外再送信にはならない。
帯広地区
本来は放送対象地域内となるため再送信が義務付けられているものの、現在の受信点では受信ができないことに加え、札幌送信所との専用回線がないため再送信されていない。
北見（網走・紋別）地区
- 遠軽町（旧白滝村・白滝ふるさとテレビ）
- 西興部村（にしおこっぺむらコミュニケーションネットワーク）
本来は放送対象地域内となるため再送信が義務づけられているものの、現在の受信点では受信が出来ないことに加え、札幌送信所（または旭川送信所）との専用回線がないため再送信されていない。
●アナログ放送波による音声多重放送は、札幌地区の全域と室蘭地区の一部︵札幌送信所よりケーブルテレビで再送信している釧路地区・帯広地区・青森県も含む︶で実施している。これ以外の地域では前述のNTT中継回線使用料が高額なため、他の道内民放テレビ各局も含め音声多重放送が行われていない。旭川地区︵上川地方︶など一部地域では高利得なパラスタックアンテナと受信ブースターを併用することで札幌︵手稲山︶送信所からの音声多重放送受信が可能であるが、冬期間など気象条件などにより受信状態が劣化する場合もある。
●また、現在アナログでの音声多重放送が実施されていない地域でも、一部の番組はBSデジタル放送﹁BSジャパン﹂や、CS放送﹁日経CNBC﹂などを視聴することで音声多重放送を楽しむことができるが、2007年10月1日に旭川・函館・室蘭の各地区で開始する地上デジタル放送では放送対象地域内全域で音声多重放送が受信できるようになる︵モノラル2重音声、5.1サラウンド、ステレオ2音声放送を行わない限り、モノラル音声でも常時ステレオ放送となっている︶。実際には2007年9月の映像・音声信号を付加した試験放送開始からデジタル放送で音声多重放送が受信可能となった。
●字幕放送は、アナログ・デジタルともに放送対象地域内全域で実施されている。
新聞などのテレビ番組欄
﹁北海道新聞﹂や関連発行物、その他の新聞社のテレビ番組欄では、TVhの番組表の取扱いに関する対応が以下のように分かれている。
北海道新聞︵放送区域内発行分︶
番組表は左からNHK総合、NHK教育、uhb、HBC、STV、HTB、TVhの順に掲載している。[6]
北海道新聞︵直接受信が困難な地域︶主に宗谷地方・十勝地方全域と上川地方・留萌地方の一部地域
一部地域︵特にアナログ放送エリアの境界付近︶では前述の遠距離受信で直接受信が可能なことに加え、﹁帯広シティーケーブル﹂でTVhを再送信していることから、放送区域内発行分と同様にTVhの番組表が掲載されているが、朝刊のみ﹁一部地域ではTVHは受信できません﹂の断り書きが記載されている。
北海道新聞﹁北見版︵北見・網走管内︶﹂︵朝・夕刊︶、﹁釧根版︵釧路・根室管内︶﹂︵夕刊︶
TVhの送信所・中継局がなく放送区域外となっている上、遠距離受信での直接受信も不可能なことから、他地区でTVhの番組表が掲載されている箇所は地元管内の企業広告に差し替えられている︵1998年4月より差し替え︶。
北海道新聞﹁釧根版﹂︵朝刊︶
釧路ケーブルテレビでTVhを再送信しているため、放送区域内発行分と同様にTVhの番組表が掲載されている。ただし送信所・中継局がなく放送区域外となっていることから、﹁一部地域ではTVHは受信できません﹂の断り書きが記載されている。
北海道新聞︵木曜日夕刊︶折り込み特集﹁おふたいむ﹂︵週間テレビ番組欄︶、﹁道新スポーツ﹂
TVhが直接受信できない地域でも差し替えはされず、道内全域でTVhの番組表が掲載されている。
なお、年末は﹁おふたいむ﹂が発行されないため、代替措置として夕刊紙面に週間テレビ番組欄が掲載される。
その他の北海道内で印刷されている新聞︵全国紙︶
全国紙ではTVhが直接受信できない地域でも差し替えはされず、道内全域でTVhの番組表が掲載されている。
﹁日本経済新聞﹂の北海道版では、左からNHK総合・教育の次にTVhの番組表を掲載している。
道内各地の地方紙
TVhが直接受信可能な地域ではTVhの番組表が掲載されているが、直接受信が困難な地域では番組表を掲載していない。
﹁十勝毎日新聞﹂ではグループ会社の﹁帯広シティーケーブル﹂がTVhを再送信していることから、TVhの番組表を掲載している。
青森県
地元地方紙﹁東奥日報﹂や全国紙の青森版にTVhの番組表を掲載している。
オープニング・クロージング
開局から1999年9月まで
岩橋英遠作の絵画﹃道産子追憶之巻﹄に札幌交響楽団演奏のクラシックBGMを加えて最後にTVh本社が映り︵オープニングは昼間の社屋・エンディングは夜の社屋︶、最後に本社鉄塔をバックに全送信所・中継局︵後にブルーバック表示で札幌・旭川・室蘭・函館4送信所︶を放送した。
1999年10月から2003年頃まで
北海道をイメージした風景のCG映像が流れていた。
[7]
2006年6月1日から
ハイビジョン撮影による北海道の風景︵2003年頃から使われている内容のマイナーチェンジ︶の後、﹁デジタル7チャンTVh﹂の歌が流される︵アナログ放送は16:9レターボックス︶。
[8]
カラーバーはアナログ放送とデジタル放送で異なり、デジタル放送ではカラーバーが動いている。
かつては、放送開始10分前からカラーバーとともにポケットモンスターアニメ版の使用曲を流していた。
スタジオ
- 第1スタジオ（65坪・HD）
- ニューススタジオ（17坪・HD）：ニュース・中継処理等、マスターサブ
現在放送中の主な番組
テレビ東京系のネット番組は、テレビ東京番組一覧の記事などを参照。
アニメ番組については、多くがCS放送「AT-X」でも視聴可能。
一部のニュース・経済情報番組はCS放送「日経CNBC」でも視聴可能（時差放送）。
自社製作番組
この項目は最新・正確な番組情報を提供するものではありません。録画・録音・視聴・聴取などの際には放送局の公式Webサイトなどで確認してください。免責事項もあわせてご覧ください。※このテンプレートは過去の議論により既に廃止されており、現在は使用すべきではありません。詳細はWikipedia‐ノート:ウィキプロジェクト 放送番組#番組警告テンプレートの廃止提案をご覧ください。 |
平日（一部土曜日も含む）
- Catch your DREAM（月曜21:54～22:00）
- 味な店（火曜21:54～22:00、木曜20:54～21:00）
- ウォッチング札幌（水曜21:54～22:00）
- 遊びなDJ（金曜18:30～19:00）
- TVh道新ニュース（月曜～金曜17:15～17:25、土曜17:25～17:30）
土曜・日曜
- けいざいナビ（土曜9:30～10:00・ハイビジョン制作）日曜6:00～6:30に再放送
- かしこい患者学（土曜12:30～13:00）
- アニマルランド（土曜14:55～15:00）
- TVhサマー競馬（土曜15:00～15:55・JRA函館・札幌競馬開催時）函館・札幌開催時以外はテレビ東京「ウイニング競馬」をネット
- ウィークリー赤れんが（土曜17:15～17:20）
- 旅コミ北海道じゃらんdeGO!（土曜18:30～19:00）
- さっぽろ経済（土曜20:54～21:00）
- ペット大好き!（日曜10:30～10:45）
- よるたま7（日曜24:35～25:05）
北海道日本ハムファイターズ戦の中継
道内のテレビ局では最も力を入れており、札幌ドームからの中継を15試合放送する︵詳しくは、TVhファイターズ中継を参照︶ 。
●オリックス・バファローズ、阪神タイガース戦はテレビ大阪と共同制作、読売ジャイアンツ戦はテレビ東京制作︵TVh制作協力︶で放送する。
●TVQ九州放送が対福岡ソフトバンクホークス戦を中継する場合はTVhでも放送される︵放送時間は土曜19:00～20:54が多く、延長対応は原則として行わない︶。
他局制作番組
- アルプスの少女ハイジ（月曜～金曜8:00～8:30）
- 道内ではuhbが既に放送していたが、再放送扱いにはなっていない（TVhでは初放送）。
北海道におけるUHFアニメの受け皿的放送局の一つである。[9]
- アニメ
- らき☆すた（月曜26:00～26:30）
- アイドルマスター XENOGLOSSIA（月曜26:30～27:00）
- 風のスティグマ（木曜26:30～27:00）
- その他
終了した番組
自社制作番組
- おばんでスタ!（月曜～金曜放送、2006年3月終了）
- 気分はナイスショット!～ゴルフガールズと愉快な仲間～（月曜放送、2006年9月終了）
- はぴらぴ（金曜放送、2007年3月終了）
- パークゴルフの法則
- まる音 SUPER DX（火曜放送、出演者の不祥事により2007年5月打ち切り）
- おはようキャンディー（1997～1998年）
自社制作のアニメ番組
●剣勇伝説YAIBA︵1993年︶
﹁名探偵コナン﹂で知られる青山剛昌原作のアニメ。真の侍︵さむらい︶を目指す少年﹁YAIBA﹂の活躍を描く。テレビ東京との共同制作。
●ヘイ!ヘイ!シュルーム︵2001年～2003年︶最近まで4話分をまとめて再放送していた
●超ぽじてぃぶ!ファイターズ︵2004年4月～2006年3月︶
他局制作番組
独立UHF局
アナウンサー
男性
女性
過去に在籍したアナウンサー
男性
●大井健郎︵1995年～2003年、TVh→東北放送︶
●煙山光紀︵1989年～1992年、ラジオたんぱ→TVh→ニッポン放送︶
●佐藤良諭︵～1995年、熊本県民テレビ→TVh→HTB︶
●伊藤英一郎︵現在はローカルタレント。ただし﹁旅コミ北海道﹂のリポーターや﹁TVhサマー競馬﹂の司会など、TVhの一部番組も引き続き担当している︶
女性
道内の他の放送局
外部リンク
脚注
(一)^ 夕張市丁未の﹁夕張中継局﹂はTVhのほかHTB・uhbも未開局であるが、同じ夕張市内の﹁夕張新千代田﹂と﹁真谷地﹂にはTVhを含め各局が中継局を設置している。
(二)^ 他の道内民放テレビ各局でも資金面の都合から開設時期を明らかにしている送信所・中継局の数は62か所にとどまっているが、この数でも道内世帯数の9割以上をカバーできるという。
(三)^ 同じ旭山から送信されているHTB・uhbも同様の状態。またFMラジオを聞く際、高利得アンテナを旭山に向けた場合も同様。
(四)^ 旭川送信所の実効輻射電力︵ERP︶は映像125kw/音声31kw︵アナログ放送︶となっており、他のTVhのUHFアナログテレビ送信所︵出力10kW程度︶よりも比較的強い。
(五)^ 似た例では、HBC帯広放送局が開局当初、札幌送信所からの電波を超巨大アンテナで受信し、帯広地域への再送信や他の放送局への中継施設として利用していた時期がある。
(六)^ 開局当時はNHK総合、NHK教育、uhb、TVh、HBC、STV、HTBの順に掲載していた。
(七)^ 開局から1999年までは、オープニング・クロージングに続いて随時、試験電波発射中の送信所を数秒間ブルーバックで表示していた。
(八)^ 2007年現在のオープニングの流れでは放送開始8分前に﹁デジタル7チャンTVh﹂の歌︵カラーバー映像に載せてのフルコーラス、カラオケのフルバージョン︶→放送開始3分半前に3編のアニメーション映像に載せて﹁デジタル7チャンTVh﹂の歌︵フルコーラス。歌に続いて静止画イラストに着メロダウンロードのためのQRコードを表示︶→放送開始1分前にハイビジョン撮影の北海道の自然︵コールサインと局名を表示。アナウンスは小澤良太アナ︶→﹁デジタル7チャンTVh﹂の歌︵15秒CMのショートバージョン、歌は1コーラスのみ︶の順になっている。
(九)^ TXN系列局ではテレビ愛知・TVQ九州放送も同様。さらに各TXN系列局と比べ首都圏との遅れが少なく、アイドルマスター XENOGLOSSIAは全国で最も早い放送となった。