ピストンリング
ピストンリングとは、気密維持、潤滑などの目的でレシプロエンジンや圧縮機、油圧機器などのピストン外周の溝に装着される円環状の部品である。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/0d/Piston_rings_by_Hoshino_Piston_Ring.jpg/250px-Piston_rings_by_Hoshino_Piston_Ring.jpg)
レシプロエンジンのピストンリング
編集
レシプロエンジンの場合、気密を保つためのコンプレッションリングと、潤滑を行うオイルリングとがある。多くの場合、トップリング、セカンドリング、オイルリングの3本1セットでピストンに装着される。トップリングとセカンドリングには、コンプレッションリングが使用される。合い口が切ってあり、シリンダ内壁へのばね性と装着性が付与されている。燃焼によりピストンに伝えられた熱を、シリンダブロックへ逃がす働きもしている。
コンプレッションリング
編集ピストンとシリンダー内壁の間のすき間を無くし、燃焼室からクランクケース側へ圧縮ガスが抜けること(ブローバイ)を防ぐためのもの。合い口が開いており、運転状態では合い口がほぼ閉じた状態になる。自由状態でのリング径はシリンダーより大きく、シリンダー内への装着時は、自身の外側へ開こうとする力でシリンダー内壁に密着する。
オイルリング
編集シリンダ内壁についている余分なエンジンオイルをかき落とし、適度な油膜を形成してピストンの焼きつきを防止するためのもの。