不審船(ふしんせん)とは、一般には不審な行動をする船舶全般を指す言葉である。

船の科学館に展示された北朝鮮の工作船。船尾から内部を見る(2003年9月撮影)
北朝鮮の工作船に装備されていた2連装14.5mm対空機関銃(2003年9月撮影)
海上保安協会の呼びかけ(2006年12月撮影)

日本では日本近海でたびたび目撃されている朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の工作船や、暴力団関係者による密漁密輸の疑いのある船舶を指すことが多い。海上保安庁では1963年に最初の不審船を公式確認して以来、2003年までに20件21隻の不審船が出現したことを確認している。

北朝鮮の不審船

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調使



30沿118

不審船(北朝鮮籍)の特徴

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稿







使

沿



調

102西3

便使

使

主な不審船(工作船)事件

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海上保安庁の対工作船訓練

新潟日赤センター爆破未遂事件

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(1959年12月4日)韓国政府日本赤十字社北朝鮮政府在日朝鮮人が共同で行おうとした在日朝鮮人の帰還事業を新潟日赤センターや日本国内の列車、船舶の爆破や要人拉致などのテロ活動によって妨害を図ろうとして、船で工作員を繰り返し日本に密入国させていた。海上保安庁の巡視船に摘発されることもあり、下関沖では沈没事件を起こし死者も出た。死者は韓国国立墓地で顕彰されている。

金大中事件

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(1973年8月8日)日本滞在中の金大中大韓民国中央情報部の工作員と在日韓国人によって拉致され、工作船で韓国に連行された事件。この情報はその後の金の証言と矛盾する。金は聞いた韓国語から明瞭に「在日の韓国人ではなく、韓国から来た韓国人」と証言(日本語で)した。

能登半島沖不審船事件

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1999323

九州南西海域工作船事件

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20011222西3

その他の事件

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1970414155220km2-3[1]

1971731

1985425-27

19901028

19981218沿70km調19993

模型化

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青島文化教材社プラモデル、「海上自衛隊 ミサイル艇 おおたか しらたか」(2009年5月発売)には付属品として「不審船」が収録されており、パッケージは「不審船から発砲されて迎撃している」という設定のもとミサイルを発射しているイラストになっている[2]

脚注

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出典

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  1. ^ 「巡視艇に銃撃 停船命令無視の船」『朝日新聞』昭和40年(1970年)4月14日『朝日新聞』夕刊、3版、11面
  2. ^ 海上自衛隊 ミサイル艇 おおたか しらたか 株式会社 青島文化教材社

参考文献

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書籍

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  • ジンネット北朝鮮問題取材班著,『追跡!!北朝鮮工作船 構造と作戦を完全図解』,小学館,2000年 ISBN 409404471X
  • 恵谷治著,『北朝鮮『対日潜入工作」 - 不審船の目的はなんなのか?』,宝島社,2002年 ISBN 4796628975
  • 海上治安研究会編,『北朝鮮工作船がわかる本』,2004年,成山堂書店 ISBN 4-425-53091-8
  • 海上保安協会,『海からの警鐘 工作船事件のすべて - 緊迫の追跡シーンから工作船内の映像まで事件のすべてが今明らかに!』

関連項目

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外部リンク

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