殺菌

病原性や有害性を有する糸状菌、細菌などの微生物を殺し減少させる操作
加熱殺菌から転送)

: sterilization: pasteurization

類似概念との違い

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専門的な概念

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具体量が定義されているのは「滅菌」のみである。

滅菌

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sterilization sterility assurance level, SALSAL10-61001

殺菌

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 (microbiocidal effect, bacteriocidal-) 1%99%

消毒

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 (disinfection) 使

その他の概念

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以下は学術的な専門用語としてはあまり使われず、より噛み砕いた、あるいは曖昧な意味で用いられることがある。

除菌

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抗菌

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 (antimicrobial effect, antiseptic, antibacterial-) JIS Z 2801

防カビ

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 (antimicrobial effect, anti-mould) JISJIS Z 2911

殺菌と相対する概念

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静菌

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静菌 (microbiostatic effect, bacteriostatic-) は、菌を殺さないがその増殖を止めること(低温保存、乾燥など)である。対象や程度を含まない概念である。

方法による分類

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物理的な方法

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高温処理

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湿100100











180301602[1]



12121520湿1001151.73013331



3







調便使



10042,60,80(30 - )



100湿



120湿LL()

電磁波

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湿



300-200nm254nm

 (Solar water disinfectionSODIS)WHOUNICEF







1970使[2]



(使)使



GP

()2005

濾過滅菌

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使

高圧、真空など

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高圧殺菌
(滅菌あるいは消毒)超高圧処理による殺菌
真空パック
(滅菌でも消毒でもない静菌作用)好気性の細菌の増殖を止め死滅させる効果があるが、嫌気性細菌には無効。

通電殺菌

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対象に直接電界や電流を印加し、クーロン力による物理作用、電気化学反応による抗菌物質の毒性、により殺菌を行なう。

光触媒反応

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マイクロバブル(二酸化炭素など)

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超音波

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化学的な方法

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ガス滅菌

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使

殺菌剤、殺菌消毒薬

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使



70100%3050%





























 - 







 - 3














殿使




調













[]













対象物による分類

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医療、理容など

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  • 医療、理容器具
  • 皮膚粘膜など、人体の組織に直接用いるもの

食品

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130,27285,156266,303







飲料用以外の水

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0.41.0ppm使使




殺菌よりも消臭、乾燥を目的とする意味合いが強い。

台所用品、調理用品

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熱湯による殺菌や、漂白剤、殺菌剤(次亜塩素酸ナトリウムが主成分)を用いることが多い。業務用では紫外線殺菌灯オゾンも用いられる。

建築物・住宅

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主に次亜塩素酸ナトリウムやエタノールによるカビの除去を行う。

農業、工業用

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下水処理用

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[3]

[4]

[3]

250260nm使 [3]

無菌作業のための装置

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問題点

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脚注

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  1. ^ 日本薬局方第15版より
  2. ^ 放射線滅菌も認める 基準設け不良品にも歯止『朝日新聞』1970年(昭和45年)3月21日夕刊 3版 11面
  3. ^ a b c 掘越弘毅 『ベーシックマスター 微生物学』株式会社 オーム社、264ページ
  4. ^ 掘越弘毅 『ベーシックマスター 微生物学』株式会社 オーム社、263ページ

関連項目

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